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2015/07/02

Comoy Virgin Briar 333M Globe

ブロック体、大文字、ヒゲ無し書体、フットボール型スタンプ、スタンプはLONDON MADE。
1927年(昭和2年)~1933年頃の製作になります。

ナチュラルフィニッシュで、アップルシェイプで、コモイのシェイプ名は「Globe」と名付けられてます。
火皿にはメシャム製のチャンバーを備えています。

「Virgin Briar」は、「London Pride」の原型モデルと言われ、当時は「Blue Riband」に次ぐグレードでした。
第一次大戦後、好景気に沸くアメリカへ輸出を狙った商品なのでしょう。。
しかし、1929年の世界大恐慌により英国経済も一気に低下し、第二大戦前夜の景気回復まで厳しい時代が続きます。
このモデルの少なさは、このような背景があるのかもしれません。

前所有者は「フランケンシュタイン・フィルター」と呼ばれたフィットメントが付けられていたのでは?と推察しています。

 

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 ・全長:143mm・高さ:44mm
 ・外径:36mm・内径:19mm ・深さ32mm
 ・重量:38g

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数回の喫煙で、オレンジ色からマホガニー色に変化していきました。
軽く香ばしい味で喫煙でき、メシャム特有の味の希薄感は少ないです。

そうなると、このパイプはすんばらしい特徴があります。

 ・詰め方、吸い方が適当で良い。
 ・風があっても吸える。
 ・簡単に掃除できる。
 ・連投が可能。

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ゆっくりと落ち着いて吸うのが一番おいしいですが、現実はバタバタしていますからね。
気楽に、結構おいしく吸えるこのパイプはなかなかおすすめです。
実際、宴で飲みながら吸うことがが多く、居酒屋パイプとして活躍しています。
 
Img_1169
 

底部のバーズアイは、独特な透明感があり立体感をかもしだしています。
同世代の「sasieni 8 dot 」にも見られますが、見ていてあきない文様です。
 

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ちょうど開けていた「vincent manil」を吸ってみたのだが、かなり相性が良い。
香ばしさを求めるときに良さそうである。d(^_^)
 

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外観:4(下から見ると)、2(上から見ると)
感触:4(咥え心地)、3(エアコントロール)、4(グリップ感)
味:4(バージニア)、5(バーレー)
 
コモイ味とは異なりメシャムチャンバーでストレートで香ばしい系の味わいになる。
温度が少し高めになるので、加圧ストーブされたバージニアが合います。
 

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Yahooオークションの商品紹介

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古き良き時代のオールド・ブリティッシュ「Comoy's VIRGIN BRIAR 333M Large Globe MEERSCHAUM 1927年-1933年製作」の稀有なヴィンテージです。
Comoy'sは、フランソワ・コモイが1825年フランス・サンクロードで創業し、のち孫のヘンリー・コモイが1879年にイギリス・ロンドンに会社を移転し、「Comoy's of London」を設立しました。現在まで続くパイプメーカーの中では一番古いメーカーだと思います。
ただし、1970年代後半にはアメリカのカドガン・グループに買収されて傘下に下ってますが、あくまでも会社の所有権・経営権でブランド名は現在も続いてます。
最古メーカーだけあるコモイには美しいクラシックシェイプが多いことは知られていますが、この「333M」は大容量ボウルを持つアップルボウルシェイプ(Comoy's社のカタログでは、Globeと称されてます。)として、完成度が高く美しいシェイプだと思います。
当グレード「Virgin Briar」は、1920年代から1965年まで製作された「London Pride」の原型モデルと言われているナチュラルフィニッシュのハイグレードモデルで、当時は「Blue Riband」に次ぐグレードでした。
このアップルシェイプ、大きめのボウルに超極太のヘヴィシャンク、エレガントで流れるように削られたテーパーのステム、手に取ると程よい握り感覚の大きさと見た目より軽い重量感が絶妙なバランスで扱い易い仕上げとなってます。
そしてこのパイプの「肝」がメシァム製のチャンバーを備えてるってことです。
この1920年代後半から1930年代にかけて、ブライヤーとメシァムのコラボが米国で人気を博し高級パイプの証の一つでした。
当コモイは資料がないので不明ですが、この時代の「Kaywoodie」の価格を見てもトップグレードの「Flame Grair」が$10.00で、コラボの「All Briar Meerschaum」が$12.50と高額でした。
ステインはクラシック感を醸す濃厚で味わいあるマホガニーカラー、そしてボウル・シャンク左右に流れ、滴り落ちる対象のグレインが艶やかに浮き出ていて魅惑的な紋様だと思います。
この全体的に美しいクラシックシェイプのフォルムは、飽きることのないオールドコモイの魅力の一つだと思います。

製作年代の割り出しはアバウトですが、以下のことからある程度の年代を割り出せます。
①メーカーマーク「COMOY'S」のセリフ書体でアーチのロゴは、1920年代から1940年代半ばまで使用されたと言われてます。
②P.O.S刻印はフットボウル形の「LONDON」「MADE」は、1920年代から1938年までの使用となってます。
※最後の画像をご覧下さい。
ステムダボ穴にネジ山が切られてることから、Grand Slam同様のフィットメントが備えられていたと推定できます。
そして、このフィットメントフィルターのパテント取得は、仏国の1933年12月26日から各国順に認可が下りてます。
しかし、当パイプのシャンクにはパテント打刻の形跡はありません。
そうなるとその前のパテント取得、通称「フランケンシュタイン・フィルター」と呼ばれたフィットメントが備え付けられていたのでは?と、考えられます。
そのパテント刻印はシャンクではなく、フィットメントに直接刻印されてましたので外見からでは分かりませんが、ダボ穴のネジ山が切られていることからかなりの確率で当たってるかと思ってます。

そしてこのフランケンのパテントNo.「269082」は、1927年4月14日に認可されてますので、1927年4月から新パテントの認可までの期間1933年12月までの製作だと推測できると思います。
P.O.Sロゴの使用期間と重なるので、ほぼ間違いないと思ってます。
(※これらは個人的な推測なので参考程度に留めて戴ければと思います。)
高品質のブライヤーがまだ豊かだったこの時代に、職人の腕を揮って製作された当パイプ、現代にない味わい溢れた正統なるクラシカルなフォルムと純粋に喫味を愉しむ方には最適なオールドコモイだと思います。
ブライヤーとは異なるオールドコモイ味を試してみたい方や、美しいクラシックシェイプをお探しの方には悦びを与えてくれる逸品だと思います。
ぜひ宜しくご検討下さい。
琴線に触れたヴィンテージ物との出会いは恋の一目惚れと同じだと思ってます。
この機会を逃したら、、、もう会えないかも、、、という気持ちを抱きましたら、、、是非ともご入札戴けましたら幸甚に存じます。

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