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2015/07/27

Sasieni Eight Dot WARWICK

Sasieni Eight Dot WARWICK

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1927年(昭和2年)~1939年代の製作になります。
金融恐慌から第二次大戦前夜の、ブロック経済の難しい時代。
Sasieni社は9割のパイプがアメリカ市場に輸出され、左右から見ても4ドットが見えるように、米国の市場に会わせた形で作成された。

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 ・全長:147mm・高さ45mm
 ・外径:35mm・内径:18mm ・深さ35mm
 ・重量:37g

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きれいなクロスグレインで、バーズアイに透明感のあがある為、不思議に立体的に見えます。
タバコを吸うと水分でパイプの色は変色しましすが、このパイプは変色がほとんどありませんでした。
マウスピースは薄く咥えやすいのですが、残念な事に底部にヘアラインクラックが入っています。

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シェイプ名はイギリスバーミンガムの南西に位置するウォーリック(Warwick) 。
中世最大の貴族だったウォーリック伯 (Richard Neville:1428-1471)の城と町で墓所でもある。

外観:5

感触:5(咥え心地)、4(エアコントロール)

味:4(英国ミクスチャ)、3(バージニアペリク)
 
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このパイプはラタキア少な目の英国ブレンドが合う。
オールドサシエニは、バージニアが美味しいと聞いていたが、キャリングが効き過ぎているのであろうか。
もう少し、使い込んでバージニアを試してみようと思う。

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Yahooオークションの商品紹介

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Sasieni EIGHT-DOT WARWICK Fishtail Billiard 1927年-1939年

当パイプは、その古き良きヴィンテージ時代のコレクティブルなるオールド・ブリティシュ「Sasieni EIGHT-DOT WARWICK Fishtail Billiard Shape」です。

「EIGHT-DOT」グレードは1927年に発表されたシステムパイプのグレードで、1939年に生産効率の悪さから廃止となったサシエニ稀少のトップグレードです。

Sasieniの創業者「Joel Sasieni」は1910年頃、工員として勤めていたハイグレードのフリーハンドシェイプパイプ作りで有名なメーカー「Charatan's」から、仲間の「Bob Whiter」と一緒に「Alfred Dunhill」からDUNHILLの初代工場長として引き抜かれ、その後1919年1月に自分の名を冠した会社「Sasieni」を興しました。
そして米国市場で成功しているダンヒルを真似て、ステムのホワイトスポットならぬブルースポットで販売を始めました。

しかしながら1922年、ホワイトスポットの登録意匠に引っ掛かりダンヒルと裁判を起こしましたが当然却下されたので、1924年末に「FOUR DOT」が生まれ大ヒットとなりました。
そして1927年、バイヤーからの注文で「Double Four Dot」と呼ばれる「EIGHT-DOT」が生まれましたが、歩留まりが低いので1939年に廃止し「Four Dot」をトップグレードとして生産を続けました。

その後の1945年に創業者「Joel Sasieni」が亡くなり、息子の「Alfred Sasieni」が事業を引き継ぎ拡大してきましたが、やがて1979年に会社を売却しブランド名を残し現代に至ります。

当1979年まで製作されたパイプをファミリー時代と称され、その特徴は軽くてすばらしいドライスモーキングと言われてます。

その製法は長期間空気乾燥をさせた後、ダンヒルと同じようにオイルキュアリングを掛け樹液を取り除き、さらに特許を取得した自作の乾燥機で6週間もの時間を掛け、その間に何度も滲み出た水分や樹液を拭取りながら亀裂の有無を確認し再び乾燥させてます。

高品質のブライヤーをそれだけの手間と時間を掛け、極度に乾燥されたパイプがサシエニの秘密です。と、当時のカタログに謳ってます。

当パイプは創業者「ジョエル・サシエニ」が心血を注いで製作した1927年から1939年までのものです。
サシエニにはダンヒルのように製作年代がピンスポットで分かるデートコードのような記号はありませんが、次のようにグレード名や刻印である程度の製作年代まで絞り込むことができます。

・グレード「EIGHT-DOT」が製作された期間は、1927年~1939年です。

・PAT.No「1513428」は米国におけるパテントナンバーで、出願人ジョエル・サシエニ氏が1924年7月7日に出願し、1924年10月28日に公開されたアルミチューブ・フィットメントのパテントです。
(当パイプには、アルミチューブ・フィットメントは付属されておりません。)

・シャンクに地名(シェイプ名)の刻印が打たれたのは1926年以降で、当パイプには「WARWICK」が打たれてます。

・P.O.S刻印(生産地表示:Made in England)がシャンクに打たれたのが1927年から。

・社名の筆記体フィッシュテイル・ロゴは1919年~1945年までになります。

以上、これらの情報からでも「EIGHT DOT」の生産時期より絞り込めないので、結果、1927年~1939年の製作になるかと思います。

当パイプは、ややロング・シャンクながらキュートでスマートなビリヤードに仕上がってます。
それにボウル・ボトムからシャンクへとフラットボトム化されてるので、パイプレストなしでも置くのに便利です。
仕上げのステインは見た目ですが、少し赤味が入ったナチュラルカラーに見えます。
綺麗な輝く光沢ですが、紋様は目を瞠るほどではないにしてもクロスカット・グレインとバーズアイがボウル全面やシャンク底面にまで映え、味わいある趣を醸し出してます。

Sasieniコレクターでなくても、オールドブリティッシュ・ファンなら1本は押さえておきたいトップグレードの「Eight-Dot」。
年代やグレードによる喫味の違いもなく、煙草葉の種類を選ばない傑出したドライスモーキング、素晴らしいクールネスをどのグレードでも味わう事が出来きると言われるファミリー時代のサシエニ、それでもそのトップグレードを存分に味わってみて下さい。
ご自分で味わってこそ、グレードの違いよる喫味の差が分かるかと思います。

琴線に触れたヴィンテージ物との出会いは恋の一目惚れと同じだと思ってます。
この稀少な美しいエイトドット、この機会を逃したら、、、もう会えないかも、、、という気持ちを抱きましたら、、、是非とも前向きにご検討ご入札戴けましたら幸甚に存じます。

【刻印】

・シャンク右側:「"WARWICK"」

・シャンク左側:ラグビーボール形スタンプ「MADE IN ENGLAND」筆記体フィッシュテイル「Sasieni」
        「LONDON MADE」「PAT.No 1513428」

・ステム左右側部:菱形に小さなブルーのフォードットが両側面に象嵌

【サイズ】(素人採寸ですが、簡易ノギスと調理量りで測りました。)

・全長:147mm・ボウル外径:35mm・チャンバー口径:18mm・ボウル高:45mm・重量:37g

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