Comoy Grand Slam 112
1950年代のComoy 「GRAND SLAM SANDBLAST」珍しいWネームです。
良いブライアだけど、傷があったのかサンドブラストをかけたという所でしょうか。
軽くブラストがかけてある感じですが、底面のバーズアイの部分は異様な迫力があります。
また、ステインが濃淡ははっきりと分かれている部分があり虎皮のようです。
見る位置から大きく異なった風貌をみせる三面六臂のパイプです。
・全長:145・ボウル高43mm
・外径:31mm・内径:19mm・深さ39mm
・重量:27g
内側に少しべベルカットされていますが、吸っているとエッジが綺麗に見えます。
ステムには大きなアルミチューブが装着されるたシステムパイプですが、先端の皮製ワッシャーがないので外して使用しています。
外観:4
感触:4(咥え心地)
味:4(ラタキア)
薄いリップも差し込むように咥える事ができます。
太いアルミノフィットメントが内臓されているわりに、シャンクはかなり細く、鉛筆を持っているような太さです。
「GRAND SLAM」は高品質アルジェリア産ブライヤーで、コモイ味をしっかりと堪能する事ができます。
(2017/04/27)
アルミフィットメントの皮ワッシャーが手に入ったので付けて見ました。
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Yahooオークションの商品紹介
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Comoy Wネーム GRAND SLAM SANDBLAST 112 Billiard 1950年代
当パイプは古き良き時代のオールド・ブリティッシュ「Comoy's」のレアなダブルネーム「GRAND SLAM SANDBLAST 112 Billiard(1950年代)」のヴィンテージです。
Comoy'sは、フランソワ・コモイが1825年フランス・サンクロードで創業し、のち孫のヘンリー・コモイが1879年にイギリス・ロンドンに会社を移転し、「Comoy's of London」 を設立しました。
現在まで続くパイプメーカーの中では一番古いメーカーだと思います。 ただし、1970年代後半にはアメリカのカドガン・グループに買収されて傘下に下ってますが、あくまでも会社の所有権・経営権でブランド名は現在も続いてます。
「Sandblast」は1920年代にダンヒルの「Shell」に対抗して発表されたグレードで、ボウルやシャンクをサンドブラストすることにより木目の紋様を浮かび上がらせる手法で、バーズアイやグレインの立体的な凹凸がスムースとはまた違った味わいのある美しさです。
「Grand Slam」は1933年に発表され、ステムにアルミチューブ・フィットメントが装着されたシステムパイプのグレードで、発表当初は「Bar-logo」と称されるロゴ(白・青・白のバー)がステムに嵌め込まれました。
このバーロゴは「Grand Slam」グレードにのみ使用され、1933年から1950年代初期辺りまで使用されてました。
その後、他のグレードと同じ「C」文字のロゴが採用され、バーロゴ同様象嵌で手間の掛かる三部品で構成されてます。
製作年代の割り出しはアバウトですが、以下のことからある程度の年代を割り出せます。
①「Gransd Sllam」のステムロゴは、1950年頃から「C」ロゴに変更。
②メーカーマーク「COMOY'S」のブロック書体でストレート並びの文字、そしてアポストロフィありは1950年代初期~1960年代半ばまで使用。
③P.O.S刻印は「MADE IN LONDON ENGLAND」と打たれており、1950年代初期以降から採用されたようです。
④ステムビットの厚みが約3.3mmと超極薄の仕上げを施されたスレンダーバイトを備えてます。これは1960年以前まで備えられてました。
①~④のことから、製作時期は1950年代だと推測できます。
(※これらは当方個人の考えなので、誤記の際はご容赦願います。)
「Grand Slam」のアルミチューブ・フィットメントが装着されたシステムパイプは、先端の皮製ワッシャーでシャンク煙道内をパッキングし、ボウルからの煙はアルミチューブ先端の穴からパッキングされた内側のシャンク内に排出され、アルミチューブ真ん中の別穴から再び吸引され、ステムへと流れる仕掛けとなっています。
これにより余分な水分やジュース等を取除いてから口に届くため、クールでドライな喫味を楽しめるとカタログに書かれてます。
しかしながら清掃がかなり面倒で、しかも皮ワッシャーの交換で手間とランニング・コストも掛かることもあり、アルミチューブ・フィットメントを外したり、切断しているヴィンテージパイプも多々ありますのでオリジナルに拘る方はご注意を。
(当パイプにはオリジナルのアルミチューブ・フィットメントが装着されてます。)
もちろん外しても喫煙には問題ないですが、外すとステム・シャンク内が大口径になるためかラタキアミクス系の煙味が美味く感じると言った話も聞きますがどうでしょう。
またシャンク裏側の「*5」刻印は、アルミチューブ・フィットメントに取り付ける皮ワッシャーの交換用サイズコードを示しています。
最古メーカーだけあるコモイにはクラシックシェイプの美しいシェイプが多いことは知られている通り当シェイプ「112」のビリヤードも、フラットボトムでやや前傾させたボウルに径・高さ・シャンク径の太さ、そしてステムの長さ総てが見事なバランスで、評判通りの美しいクラシックシェイプだと思います。
しかも仕上にしても、シェイプアウトでグレインを潰すことなく程よい深さのブラストで、グレインやバーズアイを浮かび上がらせ、見応えある紋様に仕上がってます。
当時のダンヒルシェルに対しての対抗意識というより、老舗メーカーとしての矜恃を見せつけた意地の表れを感じ取れます。
スマートな出来栄えのビリヤードで、ブラストぶりを見ても完成度が高く、27gと軽量で咥えた時の重量バランスも良く、しかもステムビットは約3.3mmの超極薄リップなので素晴らしい咥え(噛み?)心地を感じさせてくれると思います。
その咥え心地というより噛み心地にハマって、オールドコモイファンになる方も多いと聞きます。
当ダブルネームの「GRAND SLAM SANDBLAST」グレードは、製作本数が少ない僅少なレアグレードで、コモイファンにとっては・・・いえ、オールドブリティッシュファンにとってもコレクティブルな逸品になろうかと思います。
この美しいオールドブリテッシュのコモイ、そしてヘヴィと言われるオールドコモイ味をご自分の舌と鼻で堪能してみては如何でしょう。
琴線に触れたヴィンテージ物との出会いは恋の一目惚れと同じだと思ってます。
この機会を逃したら、、、もう会えないかも、、、という気持ちを抱きましたら、、、是非ともご入札戴けましたら幸甚に存じます。
【刻印】
・シャンク裏側:ブロック体「COMOY'S」「GRAND SLAM」「SANDBLAST」
隣に「MADE IN LONDON」「ENGLAND」、「112」 「*5」
・ステム左側部:3部品で構成される「C」の象嵌
【サイズ】(素人採寸ですが、簡易ノギスと調理量りで測りました。)
・全長:145mm・ボウル外径:31mm・チャンバー口径:19mm・ボウル高:43mm
・チャンバー深:39mm・重量:27g
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