Calabash
南アフリカの瓢箪とメシャムを組み合わせたパイプ。
現在、大小二つのキャラバッシュをもっています。
元々、小型の物が19世紀初ボーア戦争でアヘン吸引で使われていたようです。
有名になったのでは、シャーロック・ホームズの舞台で咥えていた為。
舞台では大きなパイプでないと見えないので、使用していた説もあります。
「パイプ随筆」ではシャーロキアンが著者コナン・ドイルがキャラバッシュを所有していたとありますが定かではありません。
近年ではキャラバッシュ農家が採算がとれずやめてしまい、流通は激減しているそうです。
我流ですがキャラバッシュ喫煙ポイントを記載しておきます。
・ブレイクイン
メシャムのブレイクインはブライアと異なります。手袋or綿布とハケを準備します。
メシャム上部はワックスでコーテクングされておりワックスの熱固着が重要です。
二週間は我慢して布手袋ごしに触りましょう。
最初の一週間は、ワックスを固着させる為、メシャム部を熱くして吸います。
灰がメシャム部に乗っってしまった場合、絶対にこすらずに吹き飛ばすかハケで取りましょう。
次の一週間は寝かせます。以上でブレイクインは完了です。
また、最初の1~2ヵ月は強い陶器臭(どろ臭さ)がします。
内側にカーボンがたまると匂いは消えますので、じっくり楽しみましょう。
・たばこ
長い煙道とメシャムの吸収がよいので風味の強いタバコが美味しいです。
葉はブライアより硬く詰めます。
・着火
火が完全に下を向けられるガスライターが良いです。万遍なく着火できます。
多少火力が高くなってもよいので、タンピングはあまり行わない方が良い。
・カーボン
ボウルのカーボンはたまりやすいので、喫煙後モールやティッシュで拭き取るとメンテが少なくて済みます。
瓢箪部はヤニやジュースが付着しても、いやな匂いはしません。
海外動画で瓢箪内にアルコールを噴霧している方がいましたがあまりお勧めできません。
・コルク部分
メシャムからの熱伝導が高いので、コルク部はいたみやすい部分です。
軽く水を吸わせるか、メシャムとあたる部分にろうそくを軽く塗り込むと良いです。
浅利法生氏の作ったブライアーキャラバッシュは、コルク部分に革を使用していました。
コルクが消耗した場合、革やシリコンに変えてみるのも良いかもしれません。
・灰対策
瓢箪内部は、タールや煙で変色します。
匂いはヤニ臭さとは異なる独特の芳香がします。
しかし、底に穴があり、灰が多く入と、喫煙時に灰が口まで届く事があります。
ボウル底にメシャム片を入れるか、モールを巻いたものを瓢箪下部にいれると灰を防ぐ事ができます。
・格納
小型のキャラバッシュは、トロイのパイプポーチに入れています。
大型は、メシャムの割れないないよう、丸タッパーとウレタンマットでケースを作りました。
風がない日は、外でも気楽に吸えますし、居酒屋等でも吸っています。
楽しいキャラバッシュライフを(^_^)/
[Butz-Choquin]
1858年 フランス、サンクロードでJean-Baptiste ChoquinとGustave Butzと共同でパイプを作成。
1875年 ルシアンレガーによりBCパイプの礎は築かれました。
1888年 アーサー・ベローが工房に加わり、ベローレガー社となる。従業員は約30人
1951年 フランスのメッツという町で工房と専門店を開き「ブッショカン」ブランドで輸出開始
1970年 フランス政府から輸出貢献企業としてオスカー賞を授与
1972年 日本への輸出が始まる
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