Kaywoodie Carburetor 8871B
1938年(昭和13年)、大戦前夜のKaywoodie Carburetorです。
当時の販売価格は4ドルで、現在の2~6万円程度。
1936年出願のパテント番号(PAT.2082106)。
AGED BRUYERE 8871Bの刻印からアルジェリアンブライアーが使われている事がわかります。
上2桁88xxはダークレッドフィニッシュを示し、下71Bはダブリンのシェイプを示します。
88 Carburetor Kaywoodie, screw-in Drinkless black vulcanite stem, dark red finish (1936-1939 or 40)
71B Medium Dublin, long stem 1938
19世紀中頃に成立した最古のシェイプは、ビリアード、ベント、アップル、ブルドッグ、ダブリンの5種。
ダブリンはアイルランド島東部にある首都の名称です。
18世紀のダブリンは、大英帝国第2の都市でヨーロッパでも5番目で世界でも有数の大都市でした。
語源はゲール語で「黒い水たまり」を意味する「ドゥヴ・リン(Dubh Linn)」
この黒い沼は、現在は埋め立てられてダブリン城の裏庭になっています。
・全長:170mm・ボウル高43mm
・外径:31mm・内径:19mm・深さ38mm
・重量:?g
ボウルの底に空気を送るキャブレターがついています。
1930年代にシステムパイプは流行し、ダンヒルや他メーカーも作っていました。
キャブレター穴が二つあるタイプや、リップ付近にあるStembiterもあります。
「キャブレター」の名称は、自動車で動力をしようせず燃料を空気と混合する機構で、1893年に独ダイムラー社マイバッハ氏が原型を開発しました。
パイプにこの名称をつけるのは、なかなかセンスの良さを感じます。
ダンヒル社も1960年代に「Airstream」と命名し採用しますが、あまり世には出なかったようです。
外観:3
感触:3(咥え心地)
味:4
4桁ケウディーに外れなしと言うが、アルジェリアンブライアは本当に旨い。
こうなると、上位グレードも欲しくなってしまう悲しい性。
ジュースが漏れそうな気がしますが、表面張力と灰の吸収で漏れる事はありません。
メーカー推奨(?)は、序盤は指で穴を押さえると、掲示板にありました。
後半はキャブ金属部が熱くなるので、指を離します。
メンテですが、キャブ周辺にカーボンが付くと掃除が大変そうです。
shu3が爪楊枝を刺して、外側から練り消しで穴埋めて、SAメソッドしていました。
キャブ穴やステムの掃除は、デンタルフロスを使うのか。ナルホロ
« Orlik Smooth No.01 | トップページ | Stanwell Handmade 89 »
「20.Kaywoodie/KBB」カテゴリの記事
- Kaywoodie Colt(2020.01.30)
- KB&B Yello Bole 2095(2019.03.26)
- Yello-Bole Double Carburetor 4907(2018.11.21)
- KB&B Yello-Bole Carburetor(2018.04.29)
- YELLOBOLE(2018.04.29)
コメント