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2016/02/20

Charatan Make De Luxe S 12

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倫敦マンセル通りで、チャラタン工房は大きなガラスの中は、木塊から回転鑢(サンディングディスク)で削出すパイプ職人達。
私がいたら、張り付いて見ていた事でしょう。
本パイプはルーベン時代(1910-1960)のチャラタンです。
1960年にレーン社へ譲渡されますが、譲渡後はパイプが大きく変化します。
 
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ルーベン期は深い茶色のスムースで、大振りな作りのパイプが多いです。
また、ボウルが前方に傾斜気味で内径もサイズに合わず20mmと小さいのが特徴。
ワンオフ作品らしいむっちりとした形状は、ビクトリア王朝から続く英国パイプのスタンスを色濃く残しています。
 
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1950年代カタログに"DeLuxe"グレードは以下のように記されています。
「ミディアムグレードで、チャラタン独自の厳しい審査を通った埋めやサンドピットのない高品質のブライヤーで作られてます。」
 
チャラタン蒐集家Tad Gage氏によれば、"Special"がクラシックラインで最上級のグレードですが、第二次大戦後あたりまでは"DeLuxe"グレードがその位置にあったと記しています。

野球で言えばストレートグレインは一軍で、二軍の筆頭チームがデラックス。
このパイプはストレートグレインなので一軍の故障者が二軍にいたのでしょうか?
 
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 ・全長:140mm・ボウル高43mm
 ・外径:33mm・内径:19mm・深さ33mm
 ・重量:43.5g
 
使用形跡は少なくボウルの中は綺麗です。
二段テノンは内側にカットされており二段目もラウンドととても丁寧な仕上がりです。
 
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外観:5
感触:3(咥え心地)
味:5(バージニア用)
 
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チャラタンはギリシャ産のブライアーを使用していますが、古い上質なブライアーは枯渇の兆しがあった時代です。
バーリンクと並ぶビクトリア時代からの名門チャラタンの味はかなりナッティーで高検出タイプ。
長く保管されていたようですが、数回の使用で刻印もくっきりでかなり良いコンデイションです。
香りだちですが、Lane期と異なりま、少し薬草のような良い香て濃い味わいがでます。
むむむ、素晴らしいパイプです。もう一本ルーベン期欲しくなりました。いかんいかん。
 
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他のパイプですが、ルーベン時代のCharatan De Luxeの解説です。
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当出品作品は、古き良き時代のオールド・ブリティッシュ「Charatan's DE LUXE 1910-1960年」で、Laneリミテッドに売却する前の「ルーベン時代」のレアなヴィンテージ品になります。
1863年フレデリック・チャラタンによってロンドン・マンセル・ストリートに設立されたメーカーで、1910年に息子ルーベンに工場を譲りました。
ルーベンは父の跡を継ぎ、長年にわたって非常に高品質のパイプを生産し続け、米国輸出のパートナーとして1955年Laneグループに販売独占権を与え、高品質の大ぶりなボウルに豪快なストレートグレインが人気を博し順調に生産を続けてましたが、残念ながら後継者もなく1960年に亡くなりました。
その後、彼の妻は後継者が居ないこともあって翌年1961年に会社をLaneリミテッドに売却し、1976年にはDunhill社との共同経営で、1982年にDunhillへ完全に転売され現在もDunhillの子会社として製作を続けています。
Old Charatan'sといえば、眼の覚めるようなストレート・グレインを生かしたフリーハンドで有名ですが、1960年以前のルーベン時代は高品質のグレシアンブライヤーを用い、総てにおいてハンドメイド製作で仕上げられていることで知られてます。
この時代においてもチャラタンのシェイプは、殆どが通常のクラシックシェイプに独自のアレンジを加えたフォルムになるので、チャラタン・シェイプ・ネームがついてます。
グレードはミディアム価格に位置する「De Luxe」で、当時のカタログの記載ではミディアムグレードで、チャラタン独自の厳しい審査を通った埋めやサンドピットのない高品質のブライヤーで作られてます。と説明されてます。
製作年代については、ダンヒルやアシュトンのようなデートコードやイヤーコードもないのでピンスポットでの特定はできませんが、それでもチャラタンの場合はある程度まで絞ることができます。
ルーベン時代のステムはサドルビットとテーパーの二種類のみで、買収後はステムが全てダブル・コンフォート・ビットに変わり、テーパーもしくはサドルビットを備えたパイプは、シェイプNo.の後に「X」が打たれてます。
なので、「X」が打たれてないシェイプNo.のテーパーやサドルビットステムは、ルーベン時代(1910年-1960年)になります。
またステムロゴはレーン時代と同じく「C」と「P」が重なったロゴが打たれてますが、「C」ロゴ文字の先の線の細さと「C」の下部の線が「P」の中に短く入ってることが特長です。
これらは総て私的見解ですので間違いや見当違いがあるかも知れません。ご参考程度に留めて戴ければと思います。
高品質のブライヤーがまだ豊かだった時代に職人の腕を揮って製作された当パイプ、レアなルーベン時代のオールド・チャラタンの現代にない味わい溢れた伝統のクラシカルシェイプを愉しんで戴けたらと思います。
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