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2016/03/24

Comoy Extraordinaire 73

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【EXTRAORDINAIRE】フランス語で「並み外れた」「奇妙な」「素晴らしい」の意味ですが、正にその名を示す通りのエクストラオーディネール・パイプです。
 
緩やかな弧を描くCOMOY'Sマークなので、1938年(昭和13年)-1945年になります。
コモイ社は1937年に ペントンヴィル通りに新しい工場を完成したていました。
しかし、2年後の1939年9月には大戦勃発し、軍備生産拠点として引き渡されたとあります。
また「ブリッツ」と呼ばれるロンドン大空襲のあったので、このパイプ製作時期は1938年~1939年9月と推測しています。
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戦前のExtraordinaireは1920年代に導入され通常シェイプ番号のオーバーサイズとしてリリースされました。
1930年代にはExtraordinaire専用シェイプ番号800番(800-807)が製作されてます。
この「73番」はGoogoleで検索しても見かりませんでした。
槍頭のようなシェイプは、戦後のダニッシュパイプとは異なりシャープさとモダンな雰囲気
があります。
ホルベックやダンのパイプに似たシェイプがあります。時期的に影響を与えたのかもしれません。
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時期的にダンヒルのOwn Design(OD)デザイン重視タイプに対抗するモデルとして製作されたようですね。
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ダンヒルのようにコモイ版土星シェイプが出てくるかもしれません。
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 ・全長:230mm・ボウル高70mm
 ・外径:30.5mm・内径:18mm・深さ50mm
 ・重量:50g
 
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側面のバーズアイは立体的で独特の透明感があります。
これと同じ立体感が美しいのは、現在所有するサシエニ8dotだけです。
吸い味の方は、前オーナー(tanuki_soba2007さん)から折り紙付きを頂いております。
ボウル内径も18mmX50mmと細く50gと軽量なので、普通のチャーチワーデンやオウムポールと変わりなく扱う事ができます。
大量にたばこを消費しないのも嬉しいですね。
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外観:5
感触:4(咥え心地)
味:3(オリエンタル)
 
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はっきり言って、吸うのが難しいです。
吸い味は、クール&ドライで少しナッティー感があります。
所有する1900年製コモイと近い味で、ネットリした独特のコモイ味と少し異なった感ではあります。
 
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このパイプを買うきっかけは、愛用のキャラバッシュが壊れてしまった為です(T_T)
大切に使っていたのですが、突然、喫煙中に抜け落ちました(T_T)

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壊れないブライアーキャラバッシュ(BriarWorks)を買おう考えていたのですが、お値段的に厳しかった(T_T)
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そこに、このExtraordinaireが現れたという次第です。
tanuki_soba2007氏のレストア技術はいつ見ても見事で、ポッチってしまいますた。
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Yahooオークションの商品紹介
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ご覧いただきありがとうございます。
パイプのお好きな方やコレクター、稀少価値の分かる方、宜しくお願い致します。
古き良き時代のオールド・ブリティッシュ「Comoy's EXTRAORDINAIRE 73 Arrowhead Charchwarden-Bent」1938年-1940年代半ば辺りに製作されたヴィンテージです。
Comoy'sは、フランソワ・コモイが1825年仏国サンクロードで創業し、のち孫のヘンリー・コモイが1879年にイギリス・ロンドンに会社を移転し、「Comoy's of London」を設立しました。
現在まで続くパイプメーカーの中では一番古いメーカーだと思います。
ただし、1970年代後半にはアメリカのカドガン・グループに買収されて傘下に下ってますが、あくまでも会社の所有権・経営権でブランド名は現在も続いてます。
当グレード「Extraordinaire」は1920年代に導入されたオーバーサイズのモデルで、導入初期はクラシックシェイプのビッグなオーバーサイズパイプで、Comoy'sのマシンメイドのランクではフラッグシップの「Blue Riband」に次ぐコレクティブルなレアモデルとして位置づけられ、ハイコントラスト・プラムステインのサンドブラストとスムース仕上げがラインナップされてました。
1930年代にはオーバー7インチ(約71.8mm)や10インチも製作され、当個体はそのオーバー9インチ(約230mm)強の「Extraordinaire 73」で、チャーチワーデン・ベントステムを備えた超稀有なレアモデルになります。
矢じり形状のボウルにクーガー(オームポール)如くのフルベント・シャンク+チャーチワーデン・ベントステムは美しいフォルムかどうかは個人の主観に任せるとして、自分には矢じりというより植物のウツボカズラを想像してしまいます。
奇妙な姿と妖艶なボウル左右の紋様に感動を覚える方もおられるのではないかと思います。
この紋様、、、グレインですが、ボウル左右に配置させたバーズアイ群とセンター&バックに入ったクロスグレインは、イタリアン家具調に似た艶やかな高級感を醸し出してます。
このあたりは最古参メーカーの矜持を感じ取れます。
当シェイプ、持ち歩きには不適格ですし、気軽な喫煙にも向いてませんが、休日のひと時を椅子やソファーの肘掛けにもたれながら音楽鑑賞や思案を巡らせるときに扱い易さを発揮致します。
その姿を想像して戴くとご理解できるかと。
そんな優雅で贅沢な時間を過ごしてみたいものです。
製作年代の割り出しはアバウトですが、以下の情報からある程度の年代を割り出せます。
①ステムに象嵌された3パーツの「C」ロゴは1920年代から1975年以前の仕様。
②メーカーマーク「COMOY'S」のセリフ書体(ヒゲ文字)で山アーチ並びは1940年代半ばまでの仕様。
③グレード名のヒゲなしブロック書体は、1938年から1940年代半ばまでの仕様。
これらのオーバーラップから、1938年-1940年代半ばと判断してます。
この製作年代についてはあくまでも当方の推定見解ですので、誤りがあることも含め、ご参考程度に留めて戴ければと思います。
希少なコレクティブル・オールドブリティッシュやオールドコモイをお探しの方には、ご納得戴けるコンディションだと思っております。
コレクターがなかなか手放さないため売りに出ることも少ない当逸品、是非ともこの機会にご検討戴けたら幸甚に存じます。
■商品状態
・外観には気になる瑕疵等なく、極上の美品と呼べるコンディションだと思います。
・ボウルトップにはバッティング痕はありませんが、僅かな着火焦げ痕があります。
・チャンバー内のカーボンは略落とした状態で荒れた壁ですが、強い炭化やクラックは見られません。
・ステム表裏面は気になるような疵や凹み、噛み痕はなく綺麗です。
・ステムルーズは感じられません。
・その他コンディション状態等は、画像でご判断戴きますよう願います。
・当パイプに関して何か疑問等ございましたら入札前に遠慮なくご質問下さい。
 素人なりに分かる範囲でお答え致します。
当出品は画像のパイプのみで、袋・箱等は付属致しません。
■商品詳細
・メーカー:Comoy's
・グレード/モデル:EXTRAORDINAIRE
・シェイプNo.:73
・シェイプ:Arrowhead Charchwarden-Bent
・シャンク左側刻印:山形に「COMOY'S」「EXTRAORDINAIRE」
・シャンク右側刻印:「73」
・ステム左側:三部品構成の「C」が象嵌
・フィルターには対応してません。
・全長:約230mm(起立状態:ボウルボトムからステムリップ)
・チャンバー径:約18mm
・ボウルの最大径:約30.5mm
・ボウルの高さ:約70mm
・チャンバーの深さ:約50mm
・重量:50g

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