Delfts Blauw Clay Pipe
寿氏が陶磁器のパイプが欲しいと言っており、Peterson 317落札時に同じ出展者が出していたので落札しました。
火皿の内側は釉薬が塗られておらず陶器製です。
オランダで製作されたデルフト焼のクレーパイプです。
16世紀から17世紀まで陶器(磁器ではありません)栄えた町で、白色釉薬を下地にスズ釉薬で絵付します。
オランダでは17世紀に安価に大量生産できるクレーパイプの生産が盛んになりました。
クレーパイプは多孔質で水分を吸収しすぎるのと、折れやすく扱いにくい為、18世紀にはメシャムに変わります。
・全長:160mm・ボウル高80mm
・外径:55mm・内径:19mm・深さ?mm
・重量:?g
落札価格は510円(入札555円)でした。
Peterson317の3000円(入札3333円)と送料510円でしたので合計4020円でした。
どちらも際どい額の落札で運が良かったと思います。
外観:2
感触:1(咥え心地)
味:?(外出用)
素焼き部分の吸水性は不明です。
全て素焼きのクレーパイプは唇が引っ付くほど吸水性があるそうですが、そこまではなさそうです。
ちなみに中まで釉薬が塗られたパイプはかなり不味いそうです。
(陶器の場合、たばこの燃焼温度だと釉薬の金属イオンが出ないかな?)
キャラバッシュ内部は外せませんが、アルコールを入れれば清掃はできそうです。
もう少し大きければ、ボウル部をダイアモンドカッターで分離し、壊れたキャラバッシュの
メシャムに変えようかと思ったのですがサイズ不足でした。
おそらく寿氏が所望しているのは陶器製パイプではなく磁器製パイプだと思います。
ドイツのマイセン・デンマークのロイヤルコペンハーゲンは、中国景徳鎮・日本有田焼に並ぶ西洋白磁の頂点ですね。
磁器パイプは長石を高温(1200-1400度)で焼いているので、水分を通さず、熱にも強いです。
おそらく、ガラスのパイプと同じ吸い味になると思います。
磁器製パイプは値段が桁違に高いので、とても手はでませんが(^^;)
(ヤフオクの画像)
銀座菊水の飾り棚に同じパイプが飾ってありました。
ごついメシャムパイプのハザマにちょこんと置いてあるので小さく見えます。
ボウルの汚れから数回吸ったようです。
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