Comoy Guildhall Giant 127
1950年代コモイのセカンドブランドで上位の「Guildhall」です。
「Extraordinaire」グレードのセカンドブランド用名称として「Giant」「Magnum」があるようです。
イギリスでは「ロンドン市庁舎(The City of London)」をGuildhall(ギルドホール)といいます。
Townhallも市庁舎や町公会堂の意味ですが、ロンドンのGuildhallは、特別な権限と意味を持っています。
1067年にイングランドの征服王となったノルマンディー公ウィリアムは、フランス人だったので、ロンドンの経済・手工業の実権を握る職人たち(Guil)を味方につけるため自治権を与えます。
1189年に初代ロンドン市長に就任しますが、この契約は完全な自治体として絶大な権限を掌握する事になります。
その権力は、国王でさえも市長(Lord Mayor)の許可なくはロンドン市庁舎に入ることは出来ないという伝統も生みました。
現在でも、エリザベス女王がロンドン市庁舎に入る際は、かつての関所「Temple Bar」で市長がお迎えの儀式を行います。
大きなボウルにコントラストの見事なタイガーグレインが映えます。
Guildhallがセカンドブランドでも人気の高い上位製品である理由が伺えます。
良く考えたら阪神柄の巨人パイプです。
しかし、Comoyは製品名に一貫性がないですね。
Blue Riband : 大西洋を最速で横断した船舶に与えられる賞
Royal Comoy : 王室のコモイ
Tradition : 伝統
Grand Slam : 完勝
London Pride : ロンドンの誇り
The Guildhall : 市役所
The Everyman : 普通の人
Extraordinaire : (フランス語)素晴らしい
アンリ・コモイはフランス人ですので、言葉の意味よりも音にこだわったのかもしれません。
・全長:162mm・ボウル高51mm
・外径:39mm・内径:21mm・深さ45mm
・重量:47g
刻印は「The GUILDHALL LONDON PIPE GIANT 127」POSは「MADE IN LONDON ENGLAND」
とてもセカンドラインとは思えない完成度です。
外観:5
感触:4(咥え心地)
味:3(オールラウンド用)
この大きさにもかかわらず、かなり咥えやすいパイプです。
まず、本体そのものが軽く、リップは薄く広く、重心のバランスが良いです。
大きな火皿にで、半日ぐらいゆっくりと吸うのにあうタバコって難しいですよね。
シンプルすぎると飽きるし、コストパフォーマンスも考えると安価でないと厳しい。
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Yahooオークションの商品紹介
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コモイのセカンドライン、GUILDHALL GIANT
シェイプナンバ- 127 large billiard
サイズ的には大ぶりで(Extraordinaire)相当になるようです。
GIANTの刻印は、セカンドラインのExtraordinaireになるのかな~と考えます。
また、コントラストスティンもさることながら、グレインが非常に美しいパイプです。
ボールトップに少々使用感あります。
落ちる事はありませんが、少しステムルーズ気味です。
全長 約162mm
ボール高さ 約51mm
ボール巾 約39mm
火皿巾 約21mm
火皿深さ 約45mm
重さ 約47g
A/R等でクリーニング済みです。
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