Maintenance
パイプのメンテナンスや清掃方法の情報です。
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ステムの汚れ落としに入歯洗浄剤
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スムースのボウルトップの汚れ
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ブライアは熱には強いので、ドライヤーを近づけ、少しずつ落とすのも良いかもしれません。
また普段の喫煙時に、ボウルトップをこまめに拭く事も大切なのかもしれません。
ミニ・グラインダー
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カルナバ・ワックスを簡単にかける為に卓上の小型グラインダーを買ってみましたが、これがすこぶる良いです。
・静穏/軽量/コンパクト/安全
扇風機程度の弱トルクで「摩擦焼け」の心配がありませんし安全です。
75mmの布バフの深さがパイプの曲面にマッチし、カルナバがよく付着します。
<購入したもの>
・E-Value ミニベンチグラインダー EBG-75M \3,900 (amazon)
・H&H 布バフ 75mm GN-75 \670 or H&H 白バフ 75mm GS-75 \532(amazon)
・カルナバ蝋の固形ワックス \300 (ヤフオク)
<準備しておくと良いもの>
・プラスドライバー
・新聞紙
・歯ブラシ
・ウエットティッシュとティッシュ
・スポンジ片と輪ゴム
・パイプを拭く布
1.ドライバーで側面板を外し、付属の六角レンチで研磨バフを布バフに変えます。
側面板は外したままが良いです。
固定する台やオプション類も不要です。
側面のネジ突起部ですが、研磨時にパイプに当たる事があります。
スポンジ片を巻いて輪ゴムでとめています。
2.屋外か新聞紙を広げて作業しましょう。
最初は糸くずが大量に出ます。
ドライバーを軽くあてて、ある程度糸くずを出してしまいしょう。
3.布バフに固形カルナバを5ミリ潜る程度、押し付けます。(5~10秒くらい)
あとはパイプのボウルにティッシュを詰めて、押し当てるだけです。
カルナバが偏るとパイプに白い筋がる場合があります。布で少し強くふくと消えます。
浅く滑らかなサンドブラストは塗布可能です。窪みのカルナバは歯ブラシで取れます。
補足:カルナバ粉がボール内部に入ると、喫煙時こげたパンの匂いがします。
モールを刺して、カメラのレンズの埃をとるシュコシュコで飛ばしましょう。
番外1: サンドブラストでカルナバを付着させる方法
1. カルナバ粉でパイプをまぶします。、
2. ヒートガン(ドライアーの熱い版)を当てるか、ライターでこげないようにあぶる。
番外2: サンドブラストでカルナバを付着させる方法 (現在採用中!)
1. グラインダーで色々な方向からかける。凹部は白くなる。
2. 凹部の白い部分は、硬めの歯ブラシで徹底的に磨く。(電動ブラシでもOK)
ブラストが細かいものは、毛先が尖がっている歯ブラシで更に磨く。
銀磨きと保存
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百円ショップの銀磨きがピカピカになります。
(研磨剤入りのものもありますので注意して下さい)
ピンクゴールドやスターリングシルバーも効果ありました。
但し、強く磨きすぎると模様が消えてたり、薄くなったりしてしまいます。
ホールマーク部は軽く磨く事。
ちなみに、ニッケル巻きもきれいに光沢がもどります。
金巻きは酸化しないので、中性洗剤でを少し染み込ませた布で綺麗に拭きとれます。
真鍮巻きは、外す事ができれば酸洗できますが、外せない場合は手はありません。
(レモンやタバスコで取れるとの話もありますが・・・)
シルセーフという紙を一緒に入れて袋や箱に密閉すると硫化を防げます
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モール・綿棒
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<木軸綿棒(ロングタイプ)>
キャラバッシュの底、カナディアンの煙道の掃除に便利です。
反対側はピック替わりにもなります。
普通の紙より抵抗値があるのですが、調子にのって使うと綿部が外れるので注意されたし。
ちなみに、メシャム片の入っていたケースが、モールと綿棒入れにちょうど良い。
<太い綿棒>
近所のスーパーで見つけたのですが、ボウルトップ・シャンク等の掃除で綿先が大きいと掃除しやすいです。
綿先が取れにくい構造になっているのも便利。
<綿アクリルモール>
綿とアクリルが交互に巻いてあるモールをシリウスでみつけました。
アルコールを染み込ませても、アクリル部がちじまないので掃除しやすい。
また、キッチンペーパーでしごくと、何度か使えるのも効率的です。
太い煙道や固着の多い煙道の掃除に便利です。
<モールの芯>
綿棒で取れないような、煙道の硬いヤニには、モールを燃やしたあとの針金がツイストされており取りやすいそうです。
ステムの煙道でヤニの固着が多い場合や、SAメソッドで煙道の塩を取るなど、と一本あると便利です。
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ルーペメガネ
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両手が空いた状態で、細かい所を見るのに良いと思い、秋葉原で購入しました。
被写界深度がせますぎて、シルバーロゴのチェック位しか使えませんでした。
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Oメソッド(オキシクリーン)
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今までは、耐水ペーパー(大変)やメラミンスポンジ(簡単)で研磨していましたが、リップ部の変色や歯の噛み跡が白濁が十分にれませんでした。
そこでO-Methodを試してみました。
オキシクリーンと50~60度のお湯に30分浸します。
お湯(200cc)にオキシクリーン(2グラム程度)を混ぜます。
泡が大量に出ますのでシンクで作業しましょう。
酸化が進んでいる本体部は、堅いエボナイト特有の架橋構造が軟化し全般的に白濁します。
テノン部は酸化が少ないで黒いままです。
白濁部はメラミンスポンジ(激落ちくんがおすすめ)で落とす事ができます。
内部はストロー用のブラシかモールで汚れを落とします。
材質の問題か「Chratan」は落ちにくかったので耐水ペーパー必要です。
<注意>
ステムの内部までマットな状態になるとタールが付着しやすくなるかもしれません。
中に液が入らないようラップなどでふたをした方が良いと思います。
ステム表面がマット状になりますので、プラモデル用コンパウンドで仕上げを行います。
内部もマット状になるとすると、ヤニが付着しやすくなると考えられます。
Oメソッド時は、内部に入らないよう木工ボンドあたりでシールするのが良いかもしれません。
わざと強く噛んで喫煙してみましたが、変色・白濁は発生しにくくなりました。
他にも超音波洗浄やキッチンハイターなどを使う手もあるようですが、今回のオキシクリーンは十分に満足のいくものでした。
薬用リステリンなどの歯石除去液はアルコール・エッセンシャルオイル・殺菌・バイオフィルムなどの効果から、ステムの中も外もよく落ちるとの話を聞きました。
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パラゴンワックス(スムースの手入れ)
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食品と同じグレードで造られた木材用のワックスです
スムースの艶出しに使用します。(サンドブラストには使用しない事)
Youtubeでの使用方法は、軽く塗て拭く事を数回繰り返す方法でした。
GMRにはKメソッド直度の熱いうちに塗り込むと良いとあります。
喫煙中のボウルが熱い状態で塗り込り込んだりもしています。
表面の汚れとり、木肌の細かい凹凸を埋める定着材として使用しています。
パラゴンワックスを数分かけてしっかり塗り込みます。
溶剤が入っているので、しっかりとすり込むと表面の汚れも落ちます。
ある程度乾いたら、ティッシュで拭きとります。
刻印等に白く残った場合は、毛先の尖ったタイプの歯ブラシで落とします。
しっとりとした下地にカルナバを磨り込みます。
個人的な感覚ですが、パラゴンの上に塗ったカルナバは維持されやすい感があります。
特にボウルトップや、過燃焼でボウルを熱くしてしまった場合の艶の維持が良いです。
マウスピースはリップクリームを少し塗って伸ばします。
(ワセリンが主原料で、油よりも匂いが少なくUVもカットしてくれます)
仕上げは「つやふきん」で軽く拭いて、日陰乾燥で艶々になります。
ステムの刻印
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CharatanやStanwellのステム刻印ロゴが消えた時油性の修正液極細ペンがよいです。
<注意点>
・塗るのは最小限で、すぐにティッシュで拭きとる。白が伸びた場合、水で湿らせるたティシュに変更。
・ロゴ周辺が、ざらざらなマット感がある場合、事前にコンパウンドでつるつるに。
・ロゴ周辺の小さな傷にも入り込みます。カッターの刃がない側のトップでこすり取れます。
シリコンチューブ/熱収縮チューブ
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ダボのゆるみやパイプビッツに使用できます。
無味無臭で、伸縮性・熱耐性にも優れ、化学的にも安定しています。
最近ネットで見つけたのですが「熱収縮チューブ」も良いかもしれません。
薄くフィットできるので、シリコンよりきれいに仕上がります。
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シェラック(サンドブラストの艶出しワックス)
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アルコール(25cc)にシェラック(3g)で溶剤を作ります。一晩寝かせて下さい。
筆はアクリル絵の具を塗るのに使う豚毛の硬めタイプがおすすめです。
(ダイソーで4本100円)
細かい場所の塗布は、綿棒を使うのも良いです。
スピーディーな作業ですの、心してかかりましょう。
塗って10分ほどで概ね乾燥します。
完全に乾燥し定着するまで、1か月程(できれば3か月)は使わない方が良いです。
私は乾燥が不十分な状態で着火した為、かさぶたのように爛れができてしまいました。
アルコールで拭きとり、再度綿棒で塗布し、カルナバのグラインダーかけたら綺麗にもどりました。
<注意>
濃度で少しは調整できますが、カルナバよりも「ギラギラし」た艶です。
安価なパイプで一度試してから使用する事を強くお勧めします。
また、塗布後すぐに使用すると、ただれた状態になります。
私はドライボックスで一週間以上乾燥させています。
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マウスピースがゆるい
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木工ボンドを塗るのを試しましたが、接着力が弱くあまり長くはもちませんでした。
今回は、爪に塗るベースコート(定着液)を試して見ました。
テノン側にごく少量で十分です。
セメダイン臭が強いので、ボウル側からドライアーの熱風でとばしました。
今のところなかなか良い塩梅です。
(瞬間接着剤を一滴たらすだけでも良いとの情報もあります)
マウスピースが固くて抜けない
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タオルにくるんで冷凍庫に30分入れる。だめなら30分追加。
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マウスピースの管理
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→メガネの超音波洗浄にかける
けっこう安く千円台で売っている。油脂を落とす。
→プラモデル用のコンパウンドで磨く
軽く着けて、ティッシュでごしごし磨く。苦いので、アルコールで丁寧にふき取る事。
→レシートなどの感熱紙で磨く(仕上げ)
感熱紙の感熱層(ロイコ色素)は無色で、艶出しワックスになる。
印刷面をエボナイトにあてて摩擦熱で熱くなるくらいまでこする。
成分的にも安全で、ピアノカラーの黒になります。
→リップクリームを薄く塗る
マウスピースは油脂に弱いので、基本的に長期保管時は使用しない。
また、カードに挟むだけでも、エッジ部やコーナーの処理が簡単にないります。

象牙磨きと保存
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象牙や水牛角は細かい気泡というか、気孔があり、水分を微量ながら吸収する性質があります。
湿度が大きく変化すると、クラック発生の原因になりますので注意してください。
汚れは中性洗剤を薄めたもの染み込ませた布で落とします。
黄ばみが取れない場合は、100円シップの「爪ピカッシュ」という製品で研磨すると綺麗に取れ光沢が出ます。
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ボウルのひび割れ
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ひび割れたボウルは扱ったことはありませんが、うるしは金継ぎの耐熱が500度近くあるそうです。
一度試してみたいと思っています。
本漆 : 盛り上がる。熱に強いが白濁する。かぶれるので注意
新うるし : 安価。素材の詳細は不明
カシュー樹脂塗料: 塗布部は凹む。かぶれない。匂いが強い
また、このような大胆な修復方法もあります。
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シャンクのひび割れ
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<外部補強>
・銀巻き:新宿の加賀屋で9,450円~修理できます
・糸巻き:麻や綿の太い紐を巻く。強度は弱く、最後に固定する部分が難しい。
・結束バンド:インシュロック。ノッチの部分が非対称で見た目が悪い。
・ホースクランプ :ステンレス製でガスやホースを止める部品
・シリコンチューブ:隙間にヤニの液が溜まり、見た目と匂いが悪い。
<パテ補強>
・天然素材:金継ぎで使用される本漆や、かぶれないカシュー塗料
・合成素材:プラモやルアーやで使用する瞬間接着剤系パテや合成うるし
・新素材:紫外線硬化樹脂。歯の治療に使用され、最近は安価に販売されている。
上記の火皿修理で思ったのですが、ホースクランプで固定するを試してみました。
ねじでバンド径を調整できる。
非対称が気に入りましたが、左右対象が良い方は、こんなホースクリップもあります。
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割れたリップの修理
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ヨドバシで「プラリペア」を安く売ってたので、穴のあいたリップエンドを修理してみました。
液と粉末の混合パテで接着力もあります。
詳しい使い方はプラリペアのHP参照
ポリエチレンには接着しないので、コンビニ弁当のふたでマスキングします。
耐水ペーパー(350-600-800-1000-2000)で研磨
固い板でエッジを立てて、水を流しながら磨く
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神やすり&ペンサンダー
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ヨドバシで「神やすり」売ってたので試しててみました。
600X2枚、800x2枚、1000が1枚で580円。
それぞれの粒度で研磨し、ティッシュで拭いていきます
〆はコンパウンド細めで。
湿らせたメラミンスポンジで拭うとスポンジヤスリの目詰まりがとれ長期間使用できます。
このペンサンダーの先につけると簡単に研磨ができるとか。
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サビトール細目(いちおし)
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現在、ステム磨きで一番良い研磨方法です。
砂消しゴムのような素材で、曲面が研磨しやすく、リップエンドもなめない。
ナイロン製のステムは耐水ぺーパーでは白濁していましたが、サビトールできれいになりました。
汚れがひどい場合、サビトール中目もあった方が良いかもしれません。
現在、ステム磨きで一番オススメです。
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LINK
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・パイプのレストア技術は、以下のHPが参考になります。
YOB氏の「tips and tricks」
Shu3氏の「GMR(ガチでムチムチなレストアの略)」
jud0013氏の「SMOKINGPIPES(パイプ修理)」
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