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2016/07/03

浅利法生 Asari Handmade Tokyo V

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パイプをくわえる者は、3つの得難き徳を積む事だ。
それは、指揮官の胆力、外交官の不言、そして、賭博師の沈着である。
(イリヤ・エレンブルグ著「13本のパイプ」より)

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日本で最初のパイプ作家と言われている「浅利法生」氏のパイプです。
基本的にパイプは喫煙道具ですが、茶道のように見た目や手触も楽しみの一つです。

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オリジナルのワックスが残ったきれいな状態で、独特の光沢を放っています。 
シャンクは下弦から上弦をきれいに描いており、このラインを削出すのはかなり大変な作業だと思います。
 
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手に持った時に、自然と指の位置が決まる所も持っていて楽しいです。
正面から見ると、茶道具の棗を想像してしまします。
高台もあり、無造作にどこに置いも、どの角度からでも「眺めの良い」感があります。

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浅利法生氏の情報はかなり少なくです。

  1948年生まれで、油絵画家。趣味でパイプを作成していた。
  1960年後半に浅利氏のタンパーを購入したエピソード。「Broach [2010年11月7日]」
  1974年デンマークに渡り、コノウィッチの許で本格的にパイプ製作に取組む。
  1978年 書籍「Theパイプ(梅田晴夫著)」に、日本人パイプ作家として徳富氏と紹介。
  1979年 同年の徳富氏とキャラバッシュパイプを合作した記事。「自分流行通信」
  1980年初 ダンパイプ社のカラーカタログで紹介。
  1985年 ドイツFalken Verlag社「Mit vollem Genuss Pfeife Rauchen」に日本の若きパイプ作家として紹介。

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現在は自分が使うパイプしか制作していないそうです。
過去に菊水・加賀屋・ラピエールなどで販売しており、年に1~2本ヤフオクに登場します。 

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 ・全長:mm・ボウル高mm
 ・外径:mm・内径:mm・深さmm
 ・重量:40g

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刻印は「ASARI HAND MADE TOKYO V」。

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他のパイプですが家紋「雁金」が刻印されていました。
戦国大名柴田勝家や515事件の内閣総理大臣犬養毅の家紋でも知られています。

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外観:5
感触:4(咥え心地)
味:4(オールラウンド用) 

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ベントですが、モールが一定の抵抗感でスーッと底まで入ります。
エアーコントロールと重量バランスが良く、他の作業をしながらでも気楽に吸う事ができます。

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オイルキュアリングのような際立った味はありませんが、ブライアは上質でボウルから香り立ちが素晴らしいです。
 
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また、咥えた時のボウルからの煙が絶妙です。
フルベントだと煙が直で鼻にきてむせたりしますが、このパイプは漂い加減がよくうまく鼻に来ます。
パソコンを打ちながら、本を読みながら、映画を見ながら、パイプが自然と入り込むので、お気に入りにしております。

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<ネットで見つけた浅利法生氏のパイプ>
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ミッケの「尻」も作っていたみたいですね。

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ヤフオクに上がっていた浅利氏タンパー 

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