Dunhill Root Briar DRA **


1978年製の2つ星のパイプです。
ダンヒルで「DR」が刻印されたパイプはトップグレードでストレートグレインです。
「about Smoke」アルフレッド・ダンヒル著によると、DRは地上部が立枯れた根茎を使用していると明記しています。
黎明期は、バーリングに負けいない特別なスタンメルが使われていた事は確なようです。
黎明期は、バーリングに負けいない特別なスタンメルが使われていた事は確なようです。
しかし、戦後は古いブライアが枯渇してしまい、立枯れたブライアの使用は不明です。
それでもダンヒルの一流職人が膨大な原木から選別し、フルハンドメイドで仕上げた一級品である事は間違いありません。
DRは星の数か文字でグレードを表し、星6とになると5~6年に1本出る程度です。
DRグレードの経緯
1910年~1932年:ブリュイエールのみで「DR」と刻印されました。
1932年~1950年:ルートブライヤーも「DRR」と刻印され始めました。(RはROOTの略) 1949年~1970年:「A~J」のグレードが刻印されだしました。標準生産ラインでDRを作成し始める。
1970年代:グレードの刻印が星マーク「☆」に変更。DRの後のアルファベットはストレートグレインの度合い。
1979年以降:グレードの刻印が星マーク「*」に変更。
星1~2:10万~20万
星3~4:20万~50万
星5~6:50万~100万以上
・全長:151mm・高さ35mm
・外径:37mm・内径:21mm・深さ31mm
・重量:42.1g
刻印は「DUNHILL ROOT BRIAR DRA ☆☆」「MADE IN LONDON 18」
グレインは正に煙のようにストレートからトップ付近揺れ動くようになっています
底面と幅広いシャンクはみっちりとバーズアイで埋めてくされています。
上からもバーズアイがたっぷり見えるようにこのシェイプを選んだのでしょうか
外観:4
感触:4(咥え心地)
味:4(オールラウンド用)
私の所有するSasieniに近い、高分解能タイプで味です。
エアコントロールも良く火種の操作も行い安い。
幅広でリップエンドのスロットがたっぷり取られておりブッワと煙が広がります。
甘露糖のような甘味が、中盤から後半にかけてさらに増しなかなか好みのパイプです。
プリンスシェイプは、史上最も長くプリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)の立場にあったエドワード7世が好んでいた為、名付けられたといわれるシェイプです。
アルフレド・ダンヒルもこのシェイプかなり好んでおり、良く使用していたそうです。
当時、バーリングは特に古い原木にはT.V.F (The Very Finest)の刻印が押されていました。
アルフレッドもこれを意識して、創業3年目の1910年から、立枯れた古いブライアを使用しているDR(Dead Root)を最上位のモデルとして据えました。
Dead Rootの木目が細かく、その中でも貴重なストレートグレインは更にグレードを分けています。
<シェイプ番号の変遷>
1975年頃からダンヒルのシェイプ番号ものが出てきます。
1976年からサイズコード+10(たぶん3桁も想定)+アルファベットの番号も出てきました。
以下は410D、410G、410Hですが全く違うシェイプになります。
これらはコンピュータシステムを導入する過渡期の番号で1978年にアルファベット含む4桁で統一されます
« 浅利法生 Asari Handmade Tokyo V | トップページ | Sasieni Four Dot Belfast »
「14.Dunhill」カテゴリの記事
- Dunhill Shell 475(2019.06.15)
- Danhill Shell 46(2018.12.29)
- Danhill Shell 53(2018.12.11)
- Dunhill Bruyere 53(2018.10.27)
- Dunhill Tanshell 32(2018.06.28)
« 浅利法生 Asari Handmade Tokyo V | トップページ | Sasieni Four Dot Belfast »
コメント