KB&B Yello-Bole Imperial
ショートスモーク用の小型イエローボウルです。
KBB社のイン・クローバー・ロゴがあるのでメディコ社の買収前の1945~1955年の製造と思われます。
「Honey Cured」と言われるクリーム色の保護材がボウルの内側に残っていいます。
以前から一度は試してみたいと思っていたパイプでした。
KB&Bは、KaywoodieのブライアをX線検査し、フローがあるものをグレードを分けチャンバーをコーティングしYELLO-BOLEで販売たとあります。
1938年までのYello-Boleは、綺麗なブライアとオイルキュアリングに劣らない味があり、人気があります。
1940年代以下のような広告があります。
「ハニーガール!すべてのボウルに少量の蜂蜜が加えられています(Honey Girl! A little honey in every bowl.)」
「速く甘いブレークインを提供します(It was said to provide a faster, sweeter break-in of the pipe.)」
内側のコーティングされている樹脂は、適度な熱可塑性があって少し怪しい素材ですね。
吸水性は低く、少し舐めてみましたが無味無臭です。
新品は保護材にキャップが付けられた状態で販売されるようです。
・全長:127mm・ボウル高34mm
・外径:27mm・内径:14mm・深さ26mm
・重量:27g
刻印は「YELLO-BOLE」「REG.US.PAT.OFF.」「KBB (in clover)」「Imperial CURED WITH REAL HONEY」
小型のスポーツパイプと呼ばれるタイプなので、シェイプ番号はないようです。
シャンクにも黄色いリングが挟み込んであり、黄色にこだわった感じが良いです。
「Bole」の語源は、ラテン語[Bolus]で、酸化鉄を主成分とする赤土の意味。
「木の幹」の意味もあり、こちらの意味でしょうね。
外観:2
感触:2(咥え心地)
味:4(オールラウンド)
リューターでらせん状に削り込んだカービングで放熱効果はあるようです。
まずは保護材をとおして吸ってみてみましたが、ほんのり梅ガムのような香りがします。
意外なのは小型の割に過燃焼にならず。ボウル温度が上がりません。
保護材がボウルに浸透し本領発揮するようなので、しばらく使い込んでみます。
同じサイズのオイルキュアリング(ファーンダウンREO)と比較してみました。
吸ってみて驚いたのは、甘さが全く異なり別のタバコを吸っているようです。
味の濃さはOCですが、ハニーキュアーの独特の軽やかな甘味も甲乙つけがたいものがあります。
Yello-Bole侮りがたし。う~ん、もう一本アンスモが欲しくなってしまった。
メディコは1966年にはブライヤー粉末と耐熱樹脂を混ぜた「ブライロン」という素材でYello-Boleを作っており、これも一本持っています。
あまり美味しいパイプではありませんが、風呂や温泉で吸うにはぴったりのパイプです。
湯船で湯気に浸りながらパイプを吸うと、意外にも味が濃く感じられるのでお勧めです。
防水の電子書籍リーダー「Kobo Aura ONE」と、ノンアルコールビールでも飲みながら吸えないか検討中です。
あと、アーリーアメリカンですが「CustomBilt」というメーカーのパイプがあります。
ずんぐりとして、カービングがガリガリとかけられた姿が特徴ですが、豪快なエアフローと他のパイプにない風味があるらいしく、今後試してみたいパイプです。
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