Hardcastle Jack O'London 811
「Hardcastle」のミドル・グレード「Jack O' London」のかなり大きなダブリンです。
古い英国のパイプ独特のむっちり感があり、アンスモークだったので奮発し落札しました。
P.O.Sが「BRITISH MADE」なので家族経営時代(1967年以前)と思われます。
フローの埋め跡が3つほどありますが、かなり迫力のあるパイプです。
ハードキャッスルは地名姓で、中世初期の西ヨークシャー街道町「Hardcastle Cross」に由来します。
「Jack O' London」の「Jack」は不特定の男性示す代名詞、「O'」は「of」の略になります。
日本流に言えば「東京太郎」ですが「倫敦の紳士」的なニュアンスではないでしょうか。
最近では「帰ってきたウルトラマン」も「ウルトラマン・ジャック」と呼ぶそうですが同じ意味です。
・全長:158mm・ボウル高50mm
・外径:38mm・内径:25mm・深さ?mm
・重量:45g
刻印は「Hardcastle's BRITISH MADE JACK O' LONDON」「811」
POSに「England」表記がないのは、国内販売する上でスコットランド、ウェールズへの配慮と思われます。
逆に北米に輸出する場合「England」刻印はブランドとして必須になります。
外観:3
感触:3(咥え心地)
味:?(バージニア)
ハードキャッスルの上品でスムースな煙は、濃い味のたばこが良く合います。
まだ吸っていませんが、SSKのCMであった「Jack has a bat and two balls!」とリズミカル唱えながらブレイクインする事になりそうです。
まだ吸っていませんが、SSKのCMであった「Jack has a bat and two balls!」とリズミカル唱えながらブレイクインする事になりそうです。
アッシュトンによれば、ダンヒル旋盤主任のシド・クーパー氏はハードキャッスル出身だったそうです。
ハードキャッスル魂はダンヒルに受継がれていたのです。
真ん中でダンヒルのサイズ④ですので、かなり大きなパイプです。
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ハードキャッスル独自のユニークなアイデア
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1.「Phitu」は2代目エディが1936年イギリス産業展示会で最初に発表し人気を博しました。
2.「Dental Briar」は、P-Lip・Dental Bit・Bite Resistantの三種を合わせたリップ形状です。
3.煙道の内側にもアルミの管を埋め込む冷却設計。
4.保護材もハードキャッスルのオリジナルだそうです。厚く塗られざらっと感があります。
5.「Royal Windsor Sandhewn」独自のラスティックで深いクラッギー。こっ、これは欲しい。
[Hardcastle年譜]
1908年:初代Edmund Hardcastleは、Jack O'London社を買収しウオルサムストー工場を得る。
1935年:ダンヒル社も、ハードキャッスル・ウオルサムストー工場の隣りに工場を作る。
1936年:ダンヒル社は工場竣工の翌年にハードキャッスル社株の49%を取得する。
1946年:戦後、100%の株式買収完了しますが、経営は2代目Edward Hardcastleに委ねます。
1967年:パーカーとハードキャッスルとして合併し、Hardcastleの家族経営は終了します。
ボウルを旋盤で加工ができるビリアード、ベント、ブルドッグ、ダブリンの4種が1870年代に成立しクラシックシェイプの原型になります。
ビリアード:英語の"玉突き"の意味。19世紀中ごろのフランスタイプ・メシャムパイプに由来
ベント :英語の"曲がり"の意味。18世紀の木製パイプに由来
ダブリン :アイルランドの首都名(当時は欧州4位の大都市)。アイリッシュ・クレイパイプに由来
ブルドッグ:犬・頑固な人の名称。カーヴドメシャム・シガーホルダー用バーナーに由来
全部ラージサイズなので、なかなか吸えないですが・・・
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