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2016/12/15

Dunhill Bruyere 31

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ダンヒル1925年(大正14年)で、小型軽量のビリアードです。

G1

一年前の1924年でダンヒル本社パイプ販売累計は17年間で26万本。
ダンヒルライター、アクセサリー、衣類、香水など紳士向けトータルブランドとして絶頂期を迎えた時期のパイプです。

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ダンヒル社が限定100セットで販売した「The Dunhill Decade Pipe Set」の31番の解説です。


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「ザ・スタンダード」
シェイプ番号30番台は、最初に製造されました。
この31番を起点に、後年の全シェイプ番号が導入されています。
これこそDunhillパイプのナンバリングシステムの始まりです。


「The Standard」
A range of 30 shapes was first produced.
Later a more complete standard range was introduced, starting with shape 31.
This was the beginning of the numbering system on Dunhill pipes.

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サイズコードが制定される前のパイプで、小いさいですがφ19mm*30mmの容量はあります。
ボウル内部は綺麗な状態で、大切に使われていた事がわかります。

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プラムステインは少し落ちていますが、グレインが見えにく程の濃い着色は、黎明期ダンヒルの特徴を色濃く残しています。
光に当てると、濃く着色しているグレインが浮かび上がっている事がわかります。
このエンボスがレリーフのように美しく見飽きる事がありません。

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・全長:118mm・ボウル高35mm
・外径:30mm・内径:19mm・深さ30mm
・重量:16.3g

31番でも、1920年代のパイプは特に小さく主流だったそです。

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1930年代のパテントで全長123mm、1962年では全長125mmになっています。 

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少しバフアウトしている刻印は「A DUNHILL LONDON」「MADE IN ENGLAND "INNER TUBE" PPAT N° 5861/12(アンダーバー)5」
古いホワイトスポットは象牙でクリーム色 

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パテント番号の最後(/12)は1912年に登録されたを示し、1913年からダンヒルで最初にパテントを刻印したモデルになります。
カルナバのノリが悪いので、喫煙しながら少し熱いボウルにパラゴンワックスを塗り込んで、再度カルナバをかけました。

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 外観:4
 感触:3(咥え心地)
 味:4(バージニア)

ボウル厚が薄いので、熱くなりやすいのが難点です。 

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4本目の戦前Bruyereですが、どれも美味しくダンヒルが味でも勝負していた事が伝わります。
パテント期のパイプは独特の芳香があり、漢方薬の柴胡(さいこ:セリ科の植物の根)が近いと思っています。
この香りが薄いものは英国ミクスチャー用にしているのですが、このパイプはバージニア用になりそうです。

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これで、小型のパイプだけを集めたウィークリーパイプセットが完成

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Yahooオークションの商品紹介
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ダンヒルの31番、1925年のパテント期です。
サイズ:長さ118mm ボウル幅30mm ボウル高さ35mm チャンバー径19mm 重さ16.35g
シェイプはビリアード、かなり小ぶりなパイプで重さも16g程度ということで咥えるのが楽です。
1925年のパイプということで今から90年以上前の物です、味も申し分ないと思います。
インナーチューブですがパテントナンバーが違いますのでパイプ本体とは年代が違うと思います、ご了承ください。
インナーチューブのパテントナンバーは 417574 ということなので1935年~1941年の物かと思われますが状態は良くありません、ご了承ください。
出品前にカーボンの除去やマウスピースの洗浄をしておりますが簡単にしかやっておりません、このままでも特に問題無くご使用いただけるとは思いますが気になる方は再度洗浄してください。
ダボは少し緩めですが使用に問題はないと思います。
マウスピースにはティースマークが少しあります。
チャンバー内は特に問題無いと思います。
全体的にキズがございますのでご了承ください。
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出展者は、私が良く拝見しているD蔵氏(division)のコレクションでした。 
コンパクトに収まるので、プラグたばこ専用のお弁当箱の中にいます。

Fvi

Sbo

Jpgl

 

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