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2016/12/06

Dunhill Bruyere 47/Mo

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1927年(昭和2年)、ダンヒルが起業し20年目のBruyere ブルドッグシェイプ47/Mです。
翌年には、アルフレッド・ダンヒルは愛人と出奔してしまいますが・・・
 
同年、和田節治氏が日本製の蒔絵の万年筆もって、ダンヒル・パリ店を訪ねます。
ダンヒル パリ店責任者 グレメント・コートは日本独自の美術である「蒔絵」に惹かれ、同年「ダンヒル・ナミキ」が発足します。
 
Ud
 
1931年には、松田権六(漆芸で人間国宝第一号になる)がダンヒルで漆芸の技術指導に訪れます。
松田の手記には、過酷な環境の中、ブライアブロックを油に漬け、オーブンで何日もかけ油抜きする工程が称賛し記録されていました。
 
Img_5255 Ma
 
「M」刻印は、Quiant Shape(古風で趣のあるシェイプ)ですが、Letter Shapeで「M」はビリアードなので、初期の頃はコード体系が少し異なったのかもしれません。
1948年の同じ47番と比較してもサイズが少し小さいです。
 
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ヤフオクでパテント期が大量にあがり、ボウルトップの焼けが酷く安価に落札できました。
写真で詳しくわからないので、届くまでドキドキしましたが、「当たり」を引く事ができました。
ボウルトップ以外は完ぺきで、特にブルドックの象徴でもある二本ラインはエッジが美しいパイプです。

Img_5122
 
ダンヒルのブルドックの二本ライン(連珠文)は、かなり太く、ラウンド処理がかけられています。
アルフレッド・ダンヒル独自のこだわりにようで、1969年頃まで見られますが1970年以降は他社と同じような細い切り込みのみになります。
 
E
 
 ・全長:150mm・ボウル高47mm
 ・外径:33.5mm・内径:20mm・深さ39mm
 ・重量:34g
 
Img_5124  
 
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 刻印は「DUNHILL LONDON」「MADE IN ENGLAND "INNER TUBE" PAT N°116989/177 47/Mo」
 ステムに「REG.No 654638」
 古いホワイトスポットは象牙でクリーム色
 
Img_5238_2
 
 外観:3
 感触:3(咥え心地)
 味:4(バージニア)
 
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1927年はコクがありオリエントが良くわかります。1948年はナッティー感が強くドライ。
ビールで言えば、一番搾りとドライくらいの違いはわかるけど大差はない位です。
 
Img_5251
 
1927年(昭和2年)と1948年(昭和23年)の21年差で戦前戦後を挟んでのBruyereで同じブルドッグシェイプ47番です。
 
Img_5127  Img_5129
 
吸い比べてみると、1927年はコクがあり、オリエントが良く分かる。
1948年はナッティー感が強くドライ・・・と言っても、ビールで言えば一番搾りとドライくらいの違いですが(^^;)
 
Img_5260
 
この二本はセットでポーチに入れて日々持ち歩いています。
 
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ヤフオクでの写真
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