Dunhill Red Bark 792
2017年最初に届いたパイプは、1973年に製造されたRED BARK「赤い樹皮」です。
1972年にダンヒル社が20年ぶりに新モデルとして投入しました。
翌年にはDRESS(1973年)、CUMBERLAND(1979年)、CHESTNUT(1980年)と新製品を投入しパイプ市場の活性化をはかります。
ダンヒル社は1980年迄に、以下のようにラインナップでをろえました。
スムース サンドブラスト
赤色: BRYUERE - REDBARK
黒色: DRESS - SHELL
薄茶: ROOT - TANSHELL
濃茶: CHESTNUT - CUMBERLAND
元来ダンヒルの赤はグレインも見えない程のダークプラムです。
しかし、1970年から1974年にかけてBRYUERE/REDBARKはどんどん真っ赤に色を変化させました。
1975年にはショッキング・ピンクにまでなりますが、流石にピンク色は不評で販売が激減したそうです。
翌年の1976年には元の濃い赤色に戻し、1987年の製造中止まで発売されます。
2002年から銀巻の「Ruby Bark」が販売されますが、明るい赤紫色が採用されています。
本当は1975年製サイケデリック・ピンクのアンスモークREDBARKが欲しいのですが・・・
ヤフオクで安価だったので、1973年で辛抱して落札。
「安物買いの銭失い」とは言ったもので、届いたパイプのシャンクには大きなクラックが・・・
・全長:145mm・ボウル高?mm
・外径:?mm・内径:20mm・深さ?mm
・重量:g
刻印は「792 R/B」「DUNHILL REDBARK」「MADE IN ENDLAND13」「④」
シェイプ番号の700番代は1968年~1975年のパイプがライン生産方式なった時期にが多く出てきいます。
ダニッシュブームの影響で、職人によるハンドメイドでコレクターズモデルが多いようです。
このパイプも、ヘビーボウルとオーバルシャンクの存在感のあるシェイプです。
オリジナルが不明ですが、ステムは褐色に塗装されていました。
リップエンドだけ塗装がはがれて、汚かったので全部落としました。
外観:3
感触:3(咥え心地)
味:1(強バニラ用)
ボウルには強烈なバニラ臭が染み込んでおり、リーミングしSAメソッドかけても落ちません。
シャンクのクラックの為か、ジュースが出やすく嫌な音がなりやすい。
ちなみに、ルビーバークの変わったシェイプはウィンドフィールドという、アルフレッド・ダンヒルが考案したものです。
馬具職人だったアルフレッドは、22才で自動車アクセサリを販売し、潮流に乗り業界のトップに躍り出ます。
しかし、出資者とそりが合わず、わずか二年で事業を離れます。
その後、小さなパテント・オフィスを開きますが、このパテントはその頃に申請したものです。
そして、1907年7月7日(日曜日)、36才になったアルフレッドは、高級喫煙具店「ダンヒル」をデューク通りに開く事になります。
馬具職人だったアルフレッドは、22才で自動車アクセサリを販売し、潮流に乗り業界のトップに躍り出ます。
しかし、出資者とそりが合わず、わずか二年で事業を離れます。
その後、小さなパテント・オフィスを開きますが、このパテントはその頃に申請したものです。
そして、1907年7月7日(日曜日)、36才になったアルフレッドは、高級喫煙具店「ダンヒル」をデューク通りに開く事になります。
オープン時は、タバコに関してはあまり詳しくなかったそうですが、ここから20年間、情熱を注ぎ続け、タバコニストとしての事業と地位と栄誉を築き上げます。
現在のダンヒル社のホームページは、アルフレッドダンヒルが最も情熱を注ぎ込んだタバコ事業の実績をなきものにしています。
たばこ産業に関わっている事が、ブランド力を傷つけると考えているようです。
パイプ事業も「ホワイトスポット」という別会社になりました。
なんとも情けなくなる話です。
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