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2017/03/13

Dunhill Shell Briar 35

  Img_0952  
 
1956年(昭和31年)パテント番号が廃止された翌年のShell Briarです。
 
Img_0954  
 
戦前パテントと比べると少し控えめですが、シェイプラインが歪んで見える程のブラストがかかっています。
長年く使われた証である、表面の黒いステインが摩滅し、下地に塗られた朱色が綺麗に露出しています。
テクスチャはとろけるような凹凸感になり見飽きる事がありません。
 
Img_0953  
 
 ・全長:132mm・ボウル高42mm
 ・外径:29mm・内径:18mm・深さ36mm
 ・重量:32g
 
Img_0974_2  
 
刻印は中央部が薄れていますが「35 F/T」「DUNHILL SHELL」「MADE IN LONDON_6」「③S」
 
A  
 
 外観:5
 感触:5(咥え心地)
 味:4(オールラウンド)
 
B
 
同じシェイプ番号の「Dunhill Airstream 35(1971年)」を所有しています。
コーネルディールの「Bayou Morning」を同時に吸い比べてみましたが優劣はつけがたいですね。
 
Img_0972 Img_0956  
 
1956年版、オイルキュアの濃い味で「綿あめ製造」の名に恥じず中盤からヴァージニアの甘さが伸びてきます。
1971年版、キャブレターから入ってくる空気とボウル底部金属がタバコを冷やし、ペリクの酸味が中盤以降も
残り甘酸っぱい香りを形成します。
正直どちらも旨いです。
 
Img_0957  
 
ちょうど良いサイズのダンヒルの革製ポーチもみつかり、お気に入りのパイプになりそうです。
 
R  
 
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このパイプのレストア内容(12時間、実働2時間位)
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1.観察する → カーボン多い。長期間放置。アルミチューブ固着。噛跡なし。
2.ステムをアルコールに浸す。
3.カーボンをロケットリーマーで荒削りし、更にタンパーのナイフで削る。
4.固着していたアルミチューブをペンチで抜く。
5.ステムの内部をアルコールを浸したモールで清掃。
6.シンクで水を流しながら、ステムを激落ち君(メラミンスポンジ)で磨く。
7.プラモデル用コンパウンドでステムを磨く。
8.ステムのダボの部分を鉛筆Bで塗り、滑りを良くする。
9.ボウル外部清掃。歯ブラシとアルコールを噴霧したキッチンペーパーで拭く
10.Kメソッド。沸いたお湯の湯気でボウルトップのヤニをで取る。
11.カルナバワックスをかける。Kメソッド直後が良い。
12.写真を撮り、Twitterにアップ。
13.SAメソッドをかける → 寝る
14.翌朝、ボウル側の煙道の掃除。アルコールを湿らせた綿棒とモールを使う。
15.仕上げ。カルナバワックスを厚くかける。ステムは感熱紙(レシート)で磨く。
16.記念撮影 → 一服つく → 二度寝する
 
Qb
 
1
 

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