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2017/05/15

Dunhill Shell Briar 35

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1960年(昭和35年)Shell Briar 35番・・・同じシェイプ三本目です。
1956/1960/1971年を吸い比べるべく落札しました。
 
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LBやODAと違い、35番はお手頃価格で本数も多くバリエーションをそろやすいです。
今回はオークションで良品が大量に出た後だったのでかなり安価に入手できました。
使用頻度も少なく、簡単なメンテで新品同様になり大当たりです。
 
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ダンヒルはパイプ事業を始めた当初、フランス(BBB?)に生産委託しフィニッシュのみ行っていました。
1910年末のカタログをみると31~70番の32本がスタンダードとして紹介されています。
アルフレッドが委託ではなく自社で生産するためにラインナップしたシェイプである事がわかります。
 
Clip_5  
 
ビリヤードマイスターのダンヒルだけあって、半分はビリアードです。
玉突きの意味であるビリヤードは、1870年代に定着し18世紀中ごろのフランス・メシャムパイプに由来します。
「bille」はフランス語で棒を意味し、シャンクの棒のような長さに語源がありそうです。
(室内競技としてのビリヤードは15世紀中頃にルイ11世が興じていた)
 
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 ・全長:132mm・ボウル高42mm
 ・外径:29mm・内径:18mm・深さ36mm
 ・重量:xxg
 
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ホワイトスポットはアクリルタイプです。
フィッシュテイルはエッジの効いており、真上から見ると中央がやや凹状の凝った加工になっています。(何方も真ん中)
 
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刻印は「35 F/T」「DUNHILL SHELL」「MADE IN LONDON_01」「③S」
 
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0アンダーバーは1960年製造を示し、小さい1アンダーバーなしは1961年に販売された事を示します。
 
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 外観:4
 感触:4(咥え心地)
 味:4(ヴァージニア)
 
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このパイプは状態が良く、前の所有者は100回も使用していないと思います。
ラタキア臭が残っていますが、新品特有の塗装臭も残っていました。
古いパイプの泥臭ささがないので、バージニア用にします。
 
Xax4   
 
オイルキュアリングらしく、喫煙中盤から深みが増し、ボウルからの香りも良くなるタイプです。
まだまだ、これからですが、なるべくジュースを出さないように吸いたいパイプですね。
 
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オイルキュアリングのシェルですが、私の感覚でテクスチャーを三種類に分けています。
 
 1.グレインは溶けたような感じで丸く深く削れている。バーズアイは前衛アート風
 2.グレインに沿って鋭利に深く削れている。バーズアイの一部はクレーター状になる。
 3.深くはないが細かいブラストで削れているタイプ。バーズアイは肩たたきのイボイボ状になる。
 
職人・素材の差、製造ラインの差など個体差が多かった時代です。
1970年に入り近代化された生産ラインは、すべて同じ( ゚Д゚)になってしまったのは残念です。
 
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私のバリエーション・コレクション
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Comoy Grand Slam 64   1960s
Comoy Pebble Grain 64 1960s
 
Dunhill Bruyere 142 1926年
Dunhill Bruyere 142 1973年
 
Dunhill Bruyere 47 1927年
Dunhill Bruyere 47 1948年
 
Dunhill Shell Briar 35 1955年
Dunhill Shell Briar 35 1960年
Dunhill Airstream   35 1971年
 
Dunhill Shell Briar 248 1967年
Dunhill Shell Briar 248 1972年
 
Sasieni Old England 752
Sasieni Old England 52S
 
Stanwell Handmade 89 Sandblast
Stanwell Handmade 89 Rustic
Stanwell Royal Danish 989
 
Peterson Kapet 407B 1947-1949
Peterson Kapet 407  1950-1970s
 
デビッド・ワグナー Bullcomet Smooth
デビッド・ワグナー Bullcomet Sandblast
 
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アッシュトンやレス・ウッドが、ダンヒルを離れてもシェルに取り憑かれていた事がわかりますね。

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