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2017/07/25

Dunhill Bruyere DR 7

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スプライス(継ぎ処理)で修理されたされたBruyereのDR(デッドルート)です。
ボウル部はDRでシェイプ番号は「7」番
継ぎ足されたシャンクとマウスピースは、1934年のパテント期のBruyereです。

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1978年にダンヒルジャパンを通して修理されたようで、箱には修繕した方のサインが入っていました。
普通に使っている分には、この継ぎ目はほとんど見えません。

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ヤフオクでの写真は、刻印が見えにくい上、継ぎ目がはっきりあるので、ベットが少なく2100円と安価に落札できました。 

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シェイプ番号「7」は1桁と珍しく、ネットで検索すると「3」~「5」が見つかりました。
同じ時期の製造であれば、1920前後になります。

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下記は1913-1926年(PAT N° 5861/12)のDRで、5版の一桁シェイプ番号です。
色や大きさから、このパイプと同系列だと思います

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ダンヒルは、1913年から自社工場で生産し、1924年に累計販売数が26万本になります。
大さっぱな計算ですが、毎月1500本を生産してた事になります。

最高級のDRや顧客特注のODAは数十本、アルフレッド自身でチェックしていたのではないでしょうか。
たばこのブレンドも他人には絶対任せなかったそうですから。


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また、ダンヒルは1907年7月7日(日曜日)にデュークストリートの店舗を開店しました。
7が3つ並ぶ777を吉日としてオープンしたのしょうか。
しかし、西洋で数字「7」を特別良い意味で扱う習慣はなく、聖書では良くない意味の方が多いそうです。
ちなみに「ラッキー7」は、1885年のアメリカの大リーグで劇的な逆転劇が語源と言われています。

もう少し調べました「In seventh heaven」はものすごく幸せな気持ちを意味します
アブラハム宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の天国には7つの段階があり、7番目が一番高いレベルで最も幸せな場所である、という考えがこの表現の由来です。

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 刻印はボウル部「DR」と「7」
 シャンク部「DUNHILL」と「MADE IN INGLAND」「PAT.N° 116989/14」

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ホワイトスポットは金色で縁取られ、軽い紡錘形のリップエンドになります。
この長い特徴のあるテーパーは、シェイプ番号「113」②でしょう。
ですがオリジナルの7番は、時代的にも32番に近い普通のビリアードであったと思います。

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 ・全長:153mm・ボウル高35mm
 ・外径:27mm・内径:19mm・深さ30mm
 ・重量:xxg

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DRはストレートグレインだけのパイプという話があります。
しかし、黎明期のBruyereは、木目が見えない程の濃い赤の着色でした。
当時の室内照明では、グレインがほとんど見えない状態です。
また、A.ダンヒル著「about Smoke」に、極めて古いブライアが使用されていると記載されています。
https://archive.org/details/b24919512/page/n1

グレインを綺麗に見せるROOTは、1931年に販売されますが、既にアルフレッドは、ダンヒル社を去っています。
初代アフルレッド・ダンヒルがいた時代のDRは、ストレート・グレインへのこだわりは低かったと思います。

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外観:4
咥えやすさ:4
味:4(ヴァージニア)

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私の感覚でが、DRはオイルキュアリングはなさそうです。
スーッとストローで吸うような、素直で上品な甘さが舌に当たります。

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修理箇所に関してですがブライア厚さは約4mmになります。
ほぞを作ってつないであるとおもいますので、2mm程の厚さで重なっている事になります。
木製ボンドか接着剤も使われていると思いますが、構造的に強度はかなり弱いと思います。
お気に入りのパイプの殿堂入り確実ですので、大切に扱わねば。

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・・・で、ハードパッケージにヘッド用の布袋を付けて使っていたら「ゴルフバックか!」ってつっこまれた。

 
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Bruyere 31(1925)とBruyere DR 7(1920s)の吸い比べてみました。
 
1pin

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ほとんど差はないですが、DR7の方が軽やかで紅茶風な感がおいしいかな。

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