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2017/08/01

Sasieni Four Dot Buckingham

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1950年代~1980年のFOUR DOTで、サシエニを代表するラスティク処理です。
ラージボウルには、枯山水のような波が広がりって幽玄な印象を与えてくれます。
 
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このパイプはジョジョ・シンゴさんが幽波紋を出しているのを発見!速攻入手しました。
(幽波紋とは - シンゴ世界の不思議能力である「波紋」の派生物)
 
Sibori2
 
Eyo  
 
1917年、ジョエル・サシエニ氏はダンヒルで「Shell」を作っていいます。
激しい凹凸と複雑なテクスチャーは、ものすごくインパクトのあるパイプであったと思います。
2年後にダンヒルから独立しますが、異なるテクスチャーを求めていたのでしょう。
グレインに従い掘り込む処理は、Shellと異なる独自感があります。
アルフレッドが見た時、元部下のこのパイプを見てどんな顔をしたのでしょうか。
 
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1930年代、このシェイプは、ハーリンガム(ポロ競技の有名クラブ名)と呼ばれていました。
1950年頃、スムースと名前が統一されて、バッキンガム(エリザベス女王公邸宮殿)になります。
シェイプナンバーは55番で、ダンヒルのラージビリアード(LB)に近いシェイプです。
 
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同じラスティックのバルファストを所有していますが、比較すると全然異なる事に気づきました。
バッキンガムは、曲線の隙間が細く、凸部はレール状になっています。
凸部のトップはツルツルなので、流れに沿って指を動しすと何とも言えない滑らか感があります。
ベルファストは、曲線間の隙間が広く、凸部にスクラッチが入っており葉脈状に斜めになっています。
全面に施されたスクラッチ処理が光を乱反射し、キラキラ光って見えるのが良いです。
 
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パイプ作家の山田紘太朗さんが、現在にサシエニ・ラスティックを再現しています。
製造過程の写真もあり、刃物で太いラインを削り、釘束、ワイヤーブラシでスクラッチしています。
グレインに従って、一本づつ削っていくのはなかなか大変な作業かと思います。
 
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 ・全長:163mm・ボウル高:50mm
 ・外径:35mm・内径:21mm・深さ:45mm
 ・重量:xxg
 
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刻印は薄く「FOUR DOT」「・・KINGH・M」の文字がぎりぎり確認できます。
ステムの四つ星は小さくライムグリーンで、ひし形を形成しています。
 
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外観:5
感触:4(咥え心地)
味:3(オールラウンド)
 
M39  
 
なにで、ボウルが大きいので、スーコーンと吸えて美味しいです。
火種が大きくなり過ぎないように注意はひつようですが。
 
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サシエニは全てにおいて80点のエリートパイプですが、完璧な100点パイプが出にくい言われています。
リップエンドがわずかですが厚いのは、アメリカ人がかみ砕くのに対応したのかもしれません。
 
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