Dan Chimney
DANの代名詞ともいえるチムニーで、シェイプ名がモデル名になっています。
火皿からシャンクにかけての絶妙な鋭角はダンならではの美しいシェイプ改革が感じられます。
火皿からシャンクにかけての絶妙な鋭角はダンならではの美しいシェイプ改革が感じられます。
チムニーは「煙突」の意味で、トッパー(シルクハット)やスタック(汽車・汽船の煙突)とも呼ばれます。
しかし、このパイプはシャンクが鋭角についているので、三角の屋根についている煙突のイメージが一番しっくしています。
1961~62年のDANカタログのページは、この「CHIMNEY」のページだけ以下の長いの解説が記載されています。
for enjoyment of tabacco - and the most healthy too - is pipe-smoking!
The DAN CHIMNEY pipe affords the same pleasure as the Habana-ciger to a ciger-smoker.
The even burning of the tabacco takes place in the same way.
The boring of the pipe-bowl is only 14mm, and the cowl is vertical smoking - as of all other
「最高のファッション」
タバコを「とても健康的に」楽しむにはパイプです!
DAN社のCHIMNEYパイプは、シガースモーカーにハバナ産葉巻と同じ喜びを紹介します。
タバコは(葉巻と同じように)均一に燃焼します。
ボウルの径は14ミリで、カウルの向きは垂直になります。
明らかに葉巻喫煙者をパイプに囲込む内容です。
キューバー革命が終わり中南米が流動化した時代です。
ハバナ葉巻が入手困難になった事が背景にあるのかもしれません。
価格は92クローネ以上で、今の価格で約5~7万円位です。
片面を一面バーズアイが埋めており、迫力があります。
反対側もグレインからバーズアイに流れるように広がっており、綺麗なパイプです。
日本銀行監事で登山家の藤島敏男氏(1896-1978)が、このダンのチムニーを咥えてテレビ出演していたそうです。
(息子の嫁が、ジャニーズ副社長のメリー喜多川です)
・全長:116mm・ボウル高:90mm
・外径:25mm・内径:15mm・深さ:79mm
・重量:44g
刻印は薄く、左側に「PIPE-DAN COPENHAGEN」上側に「PIPE-DAN」のみです。
通常は左側に刻印される「DAN SHAPE-REFORMED」がありません。
また販売年月、価格、外部にキズがる場合の「F」刻印もありません。
(K:パテ埋め、F:小疵あり、P:ピンホールあり、H:無傷、刻印なし:無傷)
また、同じモデルより一回りサイズも小さいので、試作か展示品かもしれません。
外観:3
感触:3(咥え心地)
味:?(オールラウンド)
アンスモで落札しましたが、数回喫煙したライトスモークでした。
コルシカ産ののブライアで、コントラストは少し薄いですが喫煙し色づくのが楽しみです。
ステムも精緻な作りで、コモイのスレンダーバイト並みの薄さが咥えやすいです。
ボウルトップが、極わずかにすり鉢状になっているのも良い仕事ですね。
パイプ作家のプレベン・ホルムは16才(1963年)でDANに入社し、独立するまで5年間務めています。
ダンでは、毎週20~30本のパイプを店頭で販売していたそうです。
ダンでは、毎週20~30本のパイプを店頭で販売していたそうです。
おおざっぱに計算すると、年間で1300本、6万円平均で売れたとして、本店で1億円程の売上げとなります。
また、当時としてはめずらしくカタログ通販を行っており、北米に多く輸出していたとあります。

1961年の営業時間:
月~木 AM8:00~PM5:30
金曜日 AM8:00~PM8:00(当時でも金曜の夕方に来客が多いようですね)
土曜日 AM8:00~PM2:00
2009年に同じチムニーがsmokingpipes.comで販売されていました。
1976年製で150ドルで販売されています。
1976年製で150ドルで販売されています。
« Dr.Grabow Silver Duke | トップページ | EW Grand Prix 588 »
「12.Dan」カテゴリの記事
- Dan Chimney(2017.10.07)
- Dan Shape-Refomed Loran(2017.02.23)
- Dan Shape-Refomed Standard(2016.11.07)
コメント