EW Grand Prix 588
バーリング、コモイに続いて3本目のメシャムラインです。
綺麗な艶々のヴァルカナイトですが、ピータソンと比べるとエッジが低く少し咥えにくいです。
メシャムとシステムの組み合わせを味わってみたのですが・・・
残念ながら美味しいパイプではありません。
火皿内部の先細りが鋭角で、熱くなりやすいメシャムが加わって、中盤以降は辛くなってしまいます。
屋外で喫煙する目的で買ったので要件は満たしていますが、一流メーカーとの差は大きいです。
「Grand Prix」の刻印はグランプリで「大賞」と訳されます。
フランス語は単語の最後の子音は発声しないので「GRAN(D) PRI(X)」で「グラン・プリ」となります。
英語ではGRAND PRIZEになりますが、そのままアメリカやイギリス、日本でも使われています。
検索すると1940年代からありWDC社と関連していたようです。
またブ・ショカンに近い構成のパイプを見つけました。
1970年頃には付加価値の低いニッケルにホールマークを刻印しなくなります。
ですから1960~1970年代の製造と思われます。
・全長:158mm・ボウル高47mm
・外径:37mm・内径:19mm・深さ40mm
・重量:65g
刻印は「GRAND PRIX」「GRAND BRUYERE」「Natur MEERSCHAUM」 [EW] 「588」
「Natur MEERSCHAUM」はドイツ語で天然海泡石になります。
アーミープッシュ部は、ニッケルに銀メッキ(シルバープレート)処理されています。
EP(Electro Plate)で六角形は「ANGORA SILVER PLATE CO LTD」社製(シェフィールド)です。
シルバープレートの刻印は「メーカー」「都市名」「創業した年代」なので、製造年が特定できません。
外観:2
咥えやすさ:1
味:1(オールラウンド)
メシャムは結晶の構造から、水溶性の臭いの吸着に非常に優れているそうです。
ただ、このパイプは吸着されすぎなので、いまいちな味わいです。
戦前のバーリングやコモイのメシャムラインは美味しいのに、この差は何が原因なのでしょうか
ピータソン・システムと比較しすると内部は312(L)で、外部は307(EL)のサイズになります。
317(Sサイズ)/314(Mサイズ)
Kaywoodieウェリントンに、このリップを刺すとなかなか良いフォルムになりました。
ピータソン・システムは、ボウルとマウスピースの組合せが自由な事も楽しめます。
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Yahooオークションの商品紹介
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金属マウントにアーミープッシュ、吸い口はPリップ、ピーターソンのシステム・パイプに似たデザインのパイプです。
「EW Grand Prix」の刻印がありますが、一部薄くなっています。 ---
USED品ですが、コンディションは上々です。ボウル内部にメシャムがライニングされています。
マウスピースはアーミープッシュ、吸い口はPリップ、フィルターは対応しておりません。
全体の状態:上
マウスピース:淡いスレはありますが、特に目立つキズや凹みはありません
ボウル表面:綺麗です
ボウル内部:綺麗です
火皿の縁:カーボンが着いています
パイプの全長158mm
火皿(穴)の直径19mm
ボウルの最大直径37mm
ボウルの高さ47mm
火皿の深さ40mm
重量65g
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