M&Co CONSOLIO
1896年(明治29年)製で私の所有する一番古いパイプになります。
ロンドンにはまだ馬車が行き交いうヴィクトリア朝最後の時代です。
当時の動画を見つけましたが、すごい馬車の数です。
当時の動画を見つけましたが、すごい馬車の数です。
この頃、英国は階級社会が続いており、貴族やジェントリの間ではパイプは下品なものとされていました。
貴族の間では大量に香料配合したスナッフが流行り、ジェントリはクラブでは葉巻を吸う事が主流でした。
一方、平民の間にはパイプが普及し、パブで同じ蝋燭でパイプに火をつける事が「親交と友情」の証と楽しまれていました。
この長さがあれば、燭台に火をかざしやすかったでしょうね。
前傾したダブリンで、大きなボウルにたっぷり入ります。
ボウル状態は良く、100回前後の使用だと思います。
長く使用されていなかったようで、乾燥しきってコントラストは低いですが、使い込めば綺麗なグレインが現れそうです。
ステムは当時よく利用された「アンブロイド」琥珀を熱でで軟化し再成型したものです。
煙道は3mmあってドローはよいですね。
・全長:?mm・ボウル高:?mm
・外径:?mm・内径:?mm・深さ:xxmm
・重量:xxg
刻印は「M&Co」「CONSOLIO」
銀巻は、メーカーズ・マーク「M&Co」バーミンガム「いかり」製作年「m(1864)」スターリングシルバー「獅子横」
バーミンガムのメーカーズ・マークの記録を探しましたがメーカ名は見つかりませんでした。
外観:3
感触:1(咥え心地)
味:1(オールラウンド)
あまり期待していなかったのですが意外と美味しく吸えます。
ボウルの温度が上がりやすいのが少し難点です。
オリフィックのリップエンドは、咥えるというよりストローで吸うようなな感じです。
琥珀のモース硬度は2.5で、爪やメシャムぼ同じくらいの硬さです。
当初、表面がざらざらし白濁していたので、アルコールで拭くと・・・琥珀が溶けだしました。
調べてみると日光・化学薬品・香水・溶剤・水・高温に弱いそうです。
琥珀の汚れの落とし方を調べると「月光浴」「水晶を近くに置く」「チューナーなどの音での浄化」する。
・・・(゚Д゚)ハァ?
結局、アクリル繊維で磨く、コンパウンドで磨く、絞った布で拭く、リップクリームを薄く塗りました。
それなりに綺麗になりました。
それなりに綺麗になりました。
<補足>
GMRによれば、軽い白濁であれば、約40度の湯にメラミンスポンジを湿らせて磨き、オリーブオイルを塗るでも良いそうです。
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手綱煙管
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火皿が極端に大きく「喧嘩煙管」ともよばるれています。
喧嘩煙管は江戸時代に帯刀を許されない町奴が奇抜な形のキセルを持った事が始まりです。
極端に長かったり、太かったり、ど派手な装飾の煙管を持ってかぶいていたそうです。
いろいろなバリエーションの喧嘩煙管は、昭和の中頃まで作られていました。
・真鍮の磨き方
1:クエン酸や重曹を水でシャーベット状に溶いで使用する
塩を加えることで洗浄力が高くなります
2:食用の酢に5分~1時間漬ける。
3:トイレのサンポール(使用条件により強力過ぎるかも)
・真鍮の保護
1:蜜蝋。金属の防錆効果もあり、天然素材で安心して使えます。
2:ニス・クリアラッカーを刷毛塗りするかスプレー
3:車用のポリマーコートも良いそうです
酸化を防げればようので、リップクリームなども効果があるかもしれません。


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