Emil Chonowitsch
1920年生まれのエミールは、第二次大戦末コペンハーゲンでタバコ専門店を開きます。
196x年、イヴァルソンに弟子入り。
1966年、ポール・ラスムッセンのスーア工房に入りします。
息子イエスも学校の休暇中に工房を訪れ、ブライアパイプに魅入られ弟子入りします。
1967年、ラスムッセンが心筋梗塞で他界。スーア・パイプ店の三代目店長になる。
1968年、息子イエスがイヴァルソンに弟子入りする。
1970年、二人はコペンハーゲンから南のステウンス半島で農家を改築し工房を開く。
1992年、エミールはパイプ制作から引退。4年後に他界しました。
コノウィッチ親子は、同じ工房ですが作風が異なります。
イヴァルソンの弟子筆頭として、ラスムッセンとエミールとミッケがいたようです。
イヴァルソンの弟子筆頭として、ラスムッセンとエミールとミッケがいたようです。
父エミールは、クラシックをベースにした職人肌のパイプが多いです。
息子イエスは、イヴァルソンやミッケに近い流線形を用いた芸術的なパイプになります。
ラスムッセンとイバルソンは親友だったそうですが、二人の系譜が親子に継がれているのは面白いですね。
このパイプは、父エミールの作品で、ロバットですがボトムが少し膨らんでいます。
喫煙中にボウルを見ると、この膨らみには独特の美しさがあります。
内部も精緻で、エアフロー、リップ、重量バランスのいずれも素晴らしい完成度です。
・全長:131mm・ボウル高:48mm
・外径:31mm・内径:20mm・深さ:42mm
・重量:xxg
刻印は側面に「CHONOWITSCH DENMARK」とダボ付近に「Handcut」
エミールの刻印はシンプルです。
モノグラムの刻印もありますが、数が少なくいので晩年ではないでしょうか。
イエスは、イバルソンと同じ円状に「Chonowitsch Denmark」中央に「Jess」特別なパイプは「鳩」を刻印します。
コルシカ産かギリシャ産の硬めのブライアを使用します。
コルシカ産かギリシャ産の硬めのブライアを使用します。
シェイプ番号が入っている場合もあります。
デンマーク国内向けは「Handcut」を「Handskaaren」と刻印しています。
外観:4
感触:5(咥え心地)
味:5(オールラウンド)
せっかくなので、息子ががブレンドした「JESS CHONOWITSCH T15/T16」を吸っています。
味も濃く出て、中盤の変化もわかりやすい。
咥えっぱなしでもぜんぜん疲れません。
私が所有する中でもトップクラスで、とても気に入りました。
これがたとえ無銘でも、咥えれば「欲しい!」と思う素晴らしいパイプです。
<JESS CHONOWITSCH パイプたばこ>
T12:バージニアとブラックキャベンディッシュ、少量のオリエンタル
T13:ケンタッキー、バージニア、少量のメリーランドとキャベンディッシュ
T14:バーレー、ゴールデンバージニア、ハーブで香り付けたブラックキャベンディッシュ
T15:ヴァージニア・テネシーバーレーと少量のラタキア・トルコ葉・キャベンディッシュ
T16:バージニア・シリアラタキア・スミルナオリエント
T17:バージニア2種・マケドニアオリエント・ラタキア
2018年現在、国内で販売しているのは、T15とT17
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