Dunhill Shell Briar 634
1964年(昭和39年)で、英国病でイギリス全体の景気が落込んでいた時期のShell Briar634番です。
ダンヒルは、輸出がメインですので、空前のパイプブームもあり、売上げは良かったようです。
翌年には、在米のハーバード・ダンヒル(弟)一族の利権を英国にすべて買い戻しています。
600番台は、1950年代にラインナップされたモデルのようです。
ダンヒルを代表するビリヤード34②、35③、59④、60④の先頭に「6」をつけたサドルモデルです。
サドルステムは、厚さと幅の双方が曲線を描いた凝ったもので、このマウスピースは製作がかなり大変だといます。
マウスピースの完成度を見ると、同じダンヒルでも職人でも技量の差が歴然としています
。
ネットなどで落札する場合、この部分やリップエンドも注意して見ましょう。
・全長:132mm・高さ44mm
・外径:28mm・内径:18.5mm・深さ39m
・重量:?g
刻印は「634F/T」「DUNHILL」「SHELL BRIAR」「MADE IN LONDON4」「②S」
ホワイトスポットはパテント期の埋め込みから、油性塗料に変わったようです。
外観:3
咥えやすさ:4
味:1(イングリッシュ・ミクスチャー)
メンテナンスされているパイプを手に入れたのは久しぶりなのです。
しかし、雨の日に届いた為、髪から水滴が落ちると・・・Oh! 血が・・・。
パイプの塗装は一般的に天然素材の皮革用塗装を使用します。
最初に水性塗装を下塗りしグレージング(表面磨き)し、粘性のあるバインダーを塗布します。
少々濡れた程度では、下塗りの塗装が手につくことはありません。
メンテで水性の塗装を再度塗ったか、ARメソッドのアルコールで塗料が溶出しのかもしれません。
11年前に製造された、1953年パテント期34番と吸い比べてみました。
吸い味は34番の方が上ですが、634番の薄くフラットなF/Tリップが咥えやすいです。
いろいろ言いながらも、34/634②は手ごろな大きさが気に入っています。
①ではボウルが小さすぎて味が壊れやすい。
③は平日に帰宅して吸うのには少し大きい。
ジャストサイズで、咥えっぱなしで疲れない軽さが良いです。
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