J.T.Cooke 2003
北米最高の「ザ・マスター・ブラスター」ジェームズ・T・クックのパイプです。
1954年バーモント州生まれ。デザインを学び、テレビのアートディレクターを務める
1970年初頃 紙巻たばこをやめパイプに興味を持ち、自分でパイプを作成し始める。
1975年「ブライヤー・ワークショップ」で5年間働く。
1980年ワークショップのフロリダに移転が決まりバーモンドに残りBarry Levinに師事する
1980年末 戦前Dunhillのshellに触発され、サンドブラストを研究する。
1980年ワークショップのフロリダに移転が決まりバーモンドに残りBarry Levinに師事する
1980年末 戦前Dunhillのshellに触発され、サンドブラストを研究する。
1999年から「スーパー・ディープ」や「エクストラ・クラッギー」と呼ばれる極サンドブラストが始まります。
2002年から刻印「JT&D」から嫁の「D」が無くなり「JT」になる。(離婚後も仲は良いそうです)
彫りの深い超サンドブラストは、5回の工程で20時間以上かけて削ります。
ラスティックは使用せず、サンドブラストの限界まで挑むのがクックスタイル。
以下のサイトを見るとサンドブラストをで削る作業の大変さが伝わります。
(参考:サンドブラストの可能性:http://made-in-dovecote.tumblr.com/essays)
(参考:楽煙通信:https://take5255.exblog.jp/20533806/)
クックはHPで、虫眼鏡でグレインの内側の葉脈まで観察して欲しいと語っています。
おおおっ!(o_O) 確かにすごい
ヒッピースタイルの陽気そうなおじさんですが、職人気質の人物のようですね。
・ブライヤーからタンニンを抽出する独自のキュアリングをかけている
・独自の強度の高い練アクリルを使用している
・パラゴンワックスとハルシオン2ワックスを最初にパイプに使い始めた
・若い頃、パイプ修理のしすぎで腱鞘炎になる。顧客などのカンパ費用で手術を受ける。
・基本定価は$800で自分のHPで販売していますが、2~3年のオーダー待ち状態
・基本定価は$800で自分のHPで販売していますが、2~3年のオーダー待ち状態
・寝る前は、オールドダンヒルかバーリングで一服
詳細はこちらインタビューが参考になります。
http://tobaccodays.com/2011/08/j-t-cooke-in-a-class-all-his-own/
2003年の製作で、激サンドブラストとしては初期の作品になります(49才)
シェイプはビリアードで太いスクエアシャンクのおかげで安定して自立します。
意外と見かけないシェイプですが、とても気に入っています。
・全長:140mm・高さ45mm
・外径:34mm・内径:19.5mm・深さ40m
・重量:46g
刻印は「HANDMADE BY」「JT COOKE」「US VERMONT」「2003」
シャンクには太極図のマーク(HPには勾玉型の道教太極図が描かれている)
通常はグレード刻印はありませんが「GLOBE」刻印がある場合は最高のグレードになります。
「OKF」「OGF」の刻印はブライアーの産地で、モロッコ産とイタリア産です。
「JT&D」の刻印の場合2001年まで、Dは元妻Debのイニシャルでサンドブラストなどを手伝っていた
Shu3クック(離婚前の2001年)のソックスは青緑色の台湾製でしたが、2003年には中国製で深緑色です。
(参考:Leap of Faith 出張所:http://shuzed.blog104.fc2.com/blog-category-53.html)
ちなみに最近は、皮製(合成皮革かも?)のソックスになっていました。LoL
外観:5
咥えやすさ:?
味:?(ヴァージニア)
作家物は大振りや繊細なパイプが多いですが、適度な大きさで頑丈そうなシェイプが気に入って落札しました。
実際に届いて驚いたのは、ほとんど使用されていなかった事です。
凹凸の強いボウルはワックスで乱反射しキラキラと光りますし、ステムは鏡面のようです。
出勤カバンにいれて日常用のパイプとして使うつもりでしたが・・・
なんか、久しぶり新品パイプがもったいなくてまだ吸っていいません。
まだパイプの塗装剤の風味がしますが、キュアリング特有の出汁感と後半の旨さがあります。
ボウルからの香りも良く、OBではダンヒルよりバーリングに近い感があります。
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