Stanwell Handmade 71
1980年前後(たぶん1978~1982の期間)に日本で限定販売されたイヴァルソンの刻印モデルです。
スタンウェル氏とSイヴァルソン氏の二人が来日したのを記念し企画されたパイプです。
日本はダニッシュブームですが、イバルソンのパイプはウン十万円でとても手が出ない。
そこで日本のパイプファンの為に、二人が限定パイプを企画したそうです。
パイプ製造はスタンウェルで行いますが、原木の選択やフィニッシュはイヴァルソン工房が行いました。
そして、「AN IVARSON PRODUCT」の刻印が施されています。
スタンウェルは1970年にカタログを一部更新しました。
このシェイプ番号71は、オーバルシャンクのズールから、このシェイプに変更されました。
ちょっと面白いのは底が丸くなっているので、平らな面に置くと左右にゆっくり揺れます。
一服の合間に揺れていパイプを眺めていると・・・

「たんたん狸の金玉は~風もないのでぶ~らぶら」と思わず口ずさんでいるではないか。
やるな!シクスティンの狸親父
・全長:133mm・ボウル高:40mm
・外径:34mm・内径:19mm・深さ:?mm
・重量:?g
上面「SANWELLL」「REGD No.969-48」「HANDMADE」「MADE IN DENMARK」
背面「AN IVARSON PRODUCT」「SELECTED BRIAR」「71」
後年、孫娘のナナ・イヴァルソンもスタンウェルコラボバージョンを出しました。
このモデルは「N+数字」が刻印されているので判別できます。
ちなみにナナは息子に祖父のシックスティンの名前を付けたそうです。
外観:4
感触:4(咥え心地)
味:?
限定モデルだけあって、マウスピースは薄く、重さも軽いのでかなり咥えやすいパイプです。
カーボンは落としましたが、前の着香が残っていて、VPが混ざり梅ガムみたいな風味がします。
エアフローはまぁまぁ良いので使い込めばよいパイプになりそうです。
チャンバーがあまりコニカル構造になっておらず、円柱に近いのも個人的に嬉しいポイントです。
1975年にスタンウェル社長、イヴァルソン氏、深代社長の3人の対談が深代季刊誌「桜蘭土」Vol2と3にあります。
時代背景や人となりがわかる面白い内容ですのでご一読をお勧めします。
かなり気に入ったパイプで旅のお供になっています。
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