Dunhill Bruyere 53
1926年(大正15年/昭和元年)のBruyere 53番です。
当時の書斎の照明では、まっ黒なボウルとわずかに赤紫の色はオールドカラーと呼ばれます。
アルフレッドはラック虫の臙脂(えんじ)色ドが気に入っていたのではないでしょうか。
ROPPのチェリーパイプを愛用していたそうですが、樺の色も赤紫ですね。
後にでるSHELLも下地の色は赤色が使用されています。
染料は公開されていませんが、古代からインドで使われている「Lac dye」と言われています。
ラックダイは貝殻虫(雌)の一種で、サンスクリット語で数字の「十万」を意味します。
その名が示す通り、木の幹に大量に寄生します。
半年で一本の木から2kg~10kgの染料が収穫できるそうです。
ちなみに、日立CM「この木なんの木、気のなる木」のネムノキで育てます。
ちなみに、日立CM「この木なんの木、気のなる木」のネムノキで育てます。
戦前は、インドが大量のラックダイを輸出していましたが、戦後は合成素材に変わられて、染料としてはほとんど流通していません。
・全長:xxmm・高さxxmm
・外径:xxmm・内径:xxmm・深さxxm
・重量:xg
刻印はくっきりで、右に「A」「DUNHILL LONDON」左に「"INNER TUBE"」「+」「PAT N°158709/146」「53」
象牙のホワイトスポットはなくなっていました。
「+」の刻印は見たことがありませんでが、1926年製造で1927年販売だったのでしょうか。
外観:5
咥えやすさ:3
味:4(ヴァージニア)
ホワイトスポットが無くなっていたので、ヤフオクで狙う人も少なかったようで安価に入手できました。
この穴をどうやって埋めるか検討中です。
とりあえずストロングテープを貼っておきます。
ベントはカタログの並びが変で「54③→53②→56④」の順でサイズが変更され55が欠番です。
50~52番が極太シャンクのベントアップルなので、ボウルが少し樽型なのが53番になっているのかもしれません。
いかんいかん、54番も欲しくなってきた。
ホワイトスポットの穴は、グールガンで樹脂を詰めてみました。
詳細はポール・ラスムッセンのパイプ解説に記載してあります。
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