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2019/08/19

日光パイプ

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1950年~1970年代まで柘植を中心に進駐軍などのお土産に象牙職人により製作されたパイプです。
柘植製作所が象牙職人に依頼したのが最初のようです。
https://www.tsugepipe.co.jp/history.html
ベトナム戦争の米軍兵も使っていたと記載さてれいます。
戦争終結とワシントン条約の1975年まで作られていたことがわかります。
  
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三猿七福神に続き3本目を入手しました。
箱と解説がついており、イタリア産ブライアとケニア産象牙が使用されています。

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風景は東照宮五重塔す。
中央の山は日光三山になりますが、山裾まで描かれているので男体山です。
左の建屋は陽明門のようです。
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ところが、ケニアの象牙で検索た時に、この彫刻に近い風景絵葉が書が出てきました。
ケニア第2の都市モンバサの旧市街「Ndia Kuu」です。
特徴がある高台の二階建は、18世紀末に修道教会として建設されものです。
その後、ケニア初のアメリカ領事館(1915-1918年)になります。
左側の高い建物は、アフリカンホテル(1901-1988年)です。
当時、扉など木製部分は「ザンジバルスタイル」と呼ばれる細かい彫刻が一面に施されていたそうです。

Monbasa

ケニアの風景が彫られている事はないと思いますが、少しロマンがありますよね。

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 ・全長:140mm・ボウル高:?mm
 ・外径:?mm・内径:?mm・深さ:?mm
 ・重量:?g

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シャンクの後ろに「BRIAR」と刻印
銀巻に「SILVER」の刻印。
三猿パイプは「STARLING SILVER」だったので、銀含有量を下げているようです。

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外観:2
感触:4(咥え心地)
味:?

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ステムは両側に「ひび」が入っていますが、構造的な設計ミスです。
ねじ込み式で象牙部にひずみの力がかかります。
同じパイプは、ほとんど同じ場所にクラックがはいっています。
後年は、アルミを差し込み式にして改善されています → 参照:「七福神」パイプ

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クラックのラインは黒く変色し「象牙の時代ひび」といわれます。
内部に貫通していないので喫煙に問題ありません。
クラックが大きくなった場合、象牙は「金継ぎ」と相性が良いそうです。
金継ぎ用漆・合成樹脂パテは、東急ハンズで入手できます。

なんやかんやで3本目、お気に入りのパイプです 

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2019-08-18 ベント版4本目も入手
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懲りずに4本目を入手しました(^^;
 
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同じ風景デザインですが、銀巻がないので後期の作品と思われます。
 
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象牙ステムの色はダボ付近は少し黄色いですが全般的に淡黄白色で美しい。
 
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象牙のステムには時代ヒビもなく、木目のような波紋は透明感がありれいです。
 
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大きさもあって、絵の彫り込みは緻密です。
 
8  

ひんやりしてツルツルのステムが気に入っているので、また買ってしまいそう(^^;

 



 

 

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