Paul Bonacquisti Rustica
ポール・ボナキスティ36才の2000年の黎明期の作品です。
古いクレイのシェイプ、紫檀色のボウル、鮮やかな赤紫のステムと不思議な組合せです。
当初はダンヒルのレッド・バークのような色だったのかもしれません。
特徴はなんと言ってもクレイパイプと同じモノポール(一本足)のノッチ。
ボウルが熱くなるので、火皿だけでもテーブルにちょこんと置けるように付いています。
テーブルを焦がさないようにとの記事もありました。
安定して自立しないので足はお飾りですが、3倍強くなった気がしますよね。少佐
ボナキスティは、フレッド・ハンナ氏が選んだ現代北米サンドブラスト七傑の一人です。
実家が木工店で、1994年から独学でパイプ制作を開始。
1996年からパイプ作家として販売しはじめました。
ちなみに高校時代から父親のパイプを借りて吸っていたそうです(おい、未成年!)
マーク・ティンスキーとジョン・イールズに学んだ影響が大きい。
クラシックを基調としたシェイプが多く、年間で100~150本を制作しています。
本人が巨漢なので、パイプも巨漢な事で有名だそうです。
「パイプが重いなぁ」と咥えながら検索していると、かなり軽量な部類である事が判明。
「リンドナーに似ているなぁ」と思って検索していると、どちらもイールズ師に学んでいる事が判明。
吸い味は19mm・3mmなので適度な抵抗感もあって吸いやすいです。
ブライアはギリシャ産で、超セレクトしている記事があるだけあって素晴らしいです。
ちょっと長すぎて、普通のモールではボトムまで届かないはご愛嬌。
・全長180xmm・ボウル高xxmm
・外径:xxmm・内径:19mm・深さ51mm
・重量:56.6g
刻印「Bonaquisti」「0」「Rustica」「made by hand」
ステムに「B」の刻印
刻印やロボはカステロを意識している感があります。
1963年:NY生まれ
1984年:兄のジョンと木工店を経営。現在も続けている
1994年:独学でパイプ作成
1995年:マーク・ティンスキーとジョン・イールズに学ぶ。
:「Bonaquisti」製作年1桁「HAND MADE」
:ラスティック「Ruvido」サンドブラスト「Sabbia」スムース「Lustro」
1996年:プロのパイプ作家になる。(33才)
1997年:「made by hand」に変更。英語表記にする。
2001年:製作年を2桁に変更する
2009年:ステムロゴ「B」から、は銀を裏打ちした透明なアクリルダイアモンドに変更。
:「Bonacquisti」に変更(本名で途中に「c」が一文字追加される)
外観:4
咥えやすさ:3
味:4(オールラウンド)
届いた時は、ボウル表面は熱でマットな状態になっていました。
シャンク付近はシェラックっぽいですが、カルナバが好みなのでワックスをかけました。
グラインダーでカルナバとブラッシングをかけますが、凹凸がきつく3回ほど繰返しました。
最後は歯ブラシで艶出して完成です。
着火時にタバコ面が見えないのと、重いのが辛いですね。
ボウルが熱くなりやすいのも気になります。
<参考サイト>
http://yeoldebriars.com/modernmakers.html
http://yeoldebriars.com/misc/bonacquisti/bona_ttp.html
http://west55555.blog21.fc2.com/blog-entry-64.html
一本足のノッチが多きいので、こんな持ち方もできます。
« Ropp EVEREST | トップページ | GBD Medley »
「04ハンドメイド」カテゴリの記事
- Adam Davidson(2022.05.11)
- Paul Bonacquisti Rustica(2019.10.28)
- 碓井義隆 フレスコ(2019.04.27)
- Splendour(2019.04.08)
- 佐藤純雄 Smio Satou(2019.03.16)
コメント