Ropp Big Jean/Mini/Standard
Ropp社のチェリーパイプ、Maxi、Air Dryに続いて、巨大なBig Jeanと小さなMiniを手に入れました。
Jeanはジーンズの語源で、デニム生地で作られたズボンがジェノアの港から輸出されていたため。
Miniはフランス語で調べると「スカート、小型製品」の意味があり、偶然にもズボンとスカートがそろいました。
ボウルとシャンクの継ぎ目は、金属補強されたねじ込みで比較的しっかりしています。
しかし、ステムの継ぎ目は、砥の粉の接着剤で固定されており、経年劣化してしまうようです。
また、幹と樹皮の剥離もあるので、ブライアのように「100年経っても大丈夫」ではないようです。
最近はモルタなどもありますが、色々と異なる素材での喫煙は楽しいです。
といっても、どんな木材でもパイプにできる訳でもありません。
大戦時でブライアの輸入が途絶え、柘製作所は色々な木材を試した記事があります。
https://blog.goo.ne.jp/kouglot2175/e/8ba4640f20d192de9e18f5ceb466ea70
効率よく樹液成分追い出す工程は難しかったようです。
Roppは独自の技術があったと考えられます。
外観:2
感触:2(咥え心地)
味:2
小さいチェリーが思いの外くわえやすいです。
大きい方は、日曜日にベランダでのんびり吸うのに良さそうです。
テクスチャは良い見飽きません。
あと一本でウイークリー・チェリーができます。
ROPPのダボは砥粉で固めてあるのでボロボロになります。
製図テープで厚さを調整。
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2019-06-03「ROLAND SUPER OLD BRIAR KSF BEST MAKE」
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深代製作所のベストメイクで、シャンクが桜の枝のユニークシェイプを入手しました。
ボウルの部分はブライアです。
ショートスモーク用でタバコ一本分(約2グラム)入ります。
「OLD BRIAR」の刻印は良質のブライヤーを使用している意味で、「SUPER」まで付いているので、かなり良いものでしょう。
逆にブライアが良質で、余りったブライアの切れ端で作った感があります。
「KFS」は、イニシャル(貝瀬?)深代喫煙具製作所の略と推察しています。
刻印は右側に「ROLAND」「SUPER OLD BRIAR」「KSF BEST MAKE」
ステムは「ROLAND」
持っているとエッジのグリップ感が良く、吸い味も良いので、けっこう気に入りました。
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2020-10-24 Ropp Standard
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シェイプ番号なしのオーソドックスなROPPを入手しました。
1869年にフランスで創業したユージン・レオン・ロップ氏の原型に近いと思われます。
ボウルの内径は17mmと①サイズで小さいですが、当時は主流のサイズです。
グレード名Standardはボウルの大きさと形状を示し、シャンクの長さやストレート・ベントが関係ありません。
フラットボトムですが、重心を考慮した傾斜化されており、かなり安定して自立します。
ボウルトップはラウンド処理されていますので、落ち着いた印象があります。
桜の木や枝には香成分クマリンがあり、桜餅のような香りがします。
クマリンは双子葉植物の生育を阻害し、抗菌性で葉を守る役割があるようです。
よって、桜の木の下は雑草があまり育ちません。
1839年、ROPPがボームに大規模な工場を建てた理由に一つに、桜の群生林が近かっと記載されています。
桜が群生できる理由にクマリンがあるのかもしれません。
また、「桜の樹の下には 屍体が埋まっている」という言い回しがあります。
柳田国男氏によると、古来より、桜の名がつく地名には、死体捨て場が多かった。
桜と屍の関係もクマリンがあるのかもしれません。
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