カテゴリー「29.Savinelli」の2件の記事

2019/10/04

Savinelli Capri 606

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1876年創業でイタリア代表するパイプメーカ「サビネリ」のラスティック「カプリ」です。
Capriは1950年頃から制作されているモデルです。
このパイプは三桁シェイプ番号なので1970~80年代の制作になります。
 
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グレードとしては下位になるので、ブライアのフローや傷をラスティックでカバーしたようです。
着色は黒と茶があり、茶色の方が少し高い定価でした。
製造に手間がかかりすぎるため、1980年末には販売中止になったそうです。
 
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販売中止後も数年おきに復刻モデルが出ています。
製造の手間や職人の技術の関係もあって、復刻モデルはかなり高額です。
2011年 : Savinelli 135th Anniversary Italian Briar Pipe Capri
 
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命名は、ナポリ湾から南へ約30kmにあるカプリ島から取られています。
「青の洞窟」と呼ばれる海食洞が有名で、ゴツゴツした地形が似ている事から採用されたようです。

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カプリ島で、このパイプで一腹してみたいものですね。
 
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ボウルの厚さによって彫りの深さが異なります。
シーコラールやカプリの規則性のある彫刻が行われています。
独特のでっぱり部分は「島」と呼ばれているそうです。
このパイプの「島」は、かなり高低差がありますね。
 
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 ・全長:xxxmm・ボウル高xxmm
 ・外径:xxmm・内径:xxmm・深さxxmm
 ・重量:xxg
 
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刻印は、「SAVINELLI」「CAPRI」「ROOT BRIAR」(サビネリシールド)「606」

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ステムと背面には、パイプが二本クロスしたカプリ専用のサビネリシールドが刻印されています。
 
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1970年頃にシェイプ番号が、4桁から3桁に変更されました。
シェイプ番号の後ろに「KS」「EX」がある場合、大きなサイズになります。
  KS: king size (gr. 3.5 - 4),
  EX: extraordinaire (gr. 4.5 - 5). 
 
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外観:4
咥えやすさ:4
味:?(オールラウンド)
 
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彫りの深いクラッギーフェイスの素晴らしいパイプです。
ゴツゴツの手触りもよく、オーソドックスなベントシェイプとも合って素朴も感があります。
 
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リップが薄く重心の位置は良いですが、煙道が少し細いです。
最近サビネリのベントビリヤードを3本続けて入手しましたが、どれも咥えやすいです。

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カステロのオールド・シーロックより市場性が低いようです。
カプリ専用の刻印まで作っていたのでそれなりに力をいれていたと思います。
しかし、あまりにも製造に手間がかかりすぎるたので、絶対的な本数が少なかったのではないでしょうか。
入手する価値は十分にあります。
 
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<Savinelliの歴史>
  1876年 :アキレ・サビネリ・シニアがミラノに喫煙具を販売するパイプショップを開く。
  1890年 :彼の息子カルロ・サビネリが家業を継ぐ
  1918年 :孫アキレ・サビネリ・ジュニア(1918-1987)が生まれる。
  1920年 :ミラノ北部ヴァレーゼ地方の職人と協力し、Savinelliのパイプを販売
  1948年 :三代目アキレ・サビネリ・ジュニアがヴァレーゼに工場を作り、職人15人を雇い高級パイプ路線で生産する
  1950年代:事業を拡大し工場の従業員は約50人、1日約1000本のパイプを生産体制にになる。
  1970年初:シェイプ番号を4桁から3桁に統一する。(1950年以前の3桁もあるようです)
  2011年 :四代目ジャンカルロ・サビネリがCEOに就く

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<参考サイト>

Savinelli Capri production years?
http://pipesmagazine.com/forums/threads/savinelli-capri-production-years.31909/

England's best pipe value
http://sqbull.blog120.fc2.com/blog-entry-118.html

Savinelli Capri Root Briar pipes | rebornpipes
https://rebornpipes.com/tag/savinelli-capri-root-briar-pipes/
 
Clip_3_20191004105101  
 
1876年に創業した場所にお店は現在もあります。
先の大戦時でミラノ駅周辺は焦土と化したそうなので、戦後の建物だと思いますが。
 
 
 

2019/02/28

Savinelli Melita 603

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イエローボウルと同じ、蜂蜜ベースのコーティング剤が塗布されたパイプです。
よく見たらサピネリのパイプは初登場ですね。

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グレインは綺麗で、使えばコントラストが強く出でそうで楽しみなパイプです。
片面に6箇所、小さな浅いキズがあります。
Kaywoodieのように、下位グレードに塗布剤を採用したのかもしれません。

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フランスのシャコムも「La Ruche(蜂の巣)」「Honey-Swete」の名前で同じパイプを販売していました。
シャンクにこのパイプと同じ刻印がある事からOEM製品のようです。

Img_e9866

驚いた事にこのモデルは2019年現在の日本で販売されています。。
イエローボールの系譜が、サビネリで生き残っていたとは・・・

2s

う~ん、並べてみたいけどちと高い。
サビネリのホームページでは販売していないので、生産は終了しています。

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 ・全長:137mm・ボウル高46mm
 ・外径:30mm・内径:18mm・深さ38mm
 ・重量:35g

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刻印は右側に「"MELITA"」「Made in Italy」
左側は「サビネリシールド」の刻印とシェイプ番号「603」
ステムに養蜂箱の刻印があり、シャコムも同じ刻印がされていました。

Img_e9868

外観:2
咥えやすさ:3
味:?

Xrbn9490

すこし下膨れのボウルで、シャンクのブライア部分が長いベントです。
リップエンドの厚みは薄く、かなり咥えやすい。
サイズはダンヒルの③くらいです。

Img_e9884

マルマンが代理店販売しており、おそらく1970年頃から1984年までに販売されたと考えられます。

 
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マルマン創業者の片山豊氏(1920-1997)はユニークな発明で凹凸の激しい人生です。
国産初のガスライターや電波時計、ゴルフにメタルヘッドなど数々のヒットを世に出しました。
特に1984年CM「私はこれで、会社をやめました」のパイポが有名です。
パイポで、年商は7億円から40億円に跳ね上がり、ヘルスケア事業にシフトします。

Img_9854_2

黒いはずの火皿が、鮮やかな黄色なのはかなりインパクトがあります。

Sbao6495
 
吸いたいが、吸うのがもったいない。
悩ましいパイプです。

Mpgd9891

<Savinelliの歴史>
  1876年 :アキレ・サビネリ・シニアがミラノに喫煙具を販売するパイプショップを開く。
  1890年 :息子カルロ・サビネリが家業を継ぐ
  1918年 :孫アキレ・サビネリ・ジュニア(1918-1987)が生まれる。
  1920年 :ミラノ北部ヴァレーゼ地方の職人と協力し、Savinelliのパイプを販売
  1948年 :三代目アキレ・サビネリ・ジュニアがヴァレーゼに工場を作り、職人15人を雇い高級パイプ路線で生産する
  1950年代:事業を拡大し、従業員は約50人、1日約1000本のパイプを生産体制になる。
  1960年 :シェイプ番号を4桁から3桁に変更する
  2011年 :四代目ジャンカルロ・サビネリがCEOに就く
 
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<Savinelliのバルサフィルタ>
サビネリといえば、バルサ材のフィルタは興味があります。
6mmと9mmのサイズで、三角形とクローバーの断面タイプがあります。
天然のバルサは水分とニコチン77%・タール91%を吸着し、風味と香りはよく通すそうです。
2~3回の喫煙、または、一日以上放置する場合、フィルターを交換するとの事。
 
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ホームセンターか模型屋で安く手に入りそう。


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2019/12 サビネリMELTAのアンスモを入手
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ランバーマンのシェイプで安価だったので入手してみました。
ハニーキュアが603よりかなり薄いです。
 
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シェイプ番号はありません。
 
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大きなパテ穴埋めが数箇所あります。
 
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20年の新年にブレイクインしたのですが・・・エアフロー悪い、味もイマイチなパイプでした。

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余談ですが、このフィルターを注文してみました。

Kk2

 

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