カテゴリー「35.その他」の11件の記事

2020/07/09

彫刻パイプ馬頭

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私の実家唐人町には馬頭観世祠があり、馬頭のパイプに興味がありました。
ちなみに馬頭観音の梵名は「ハヤグリーヴァ(馬の首)」です。

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ヒンドゥー教では最高神ヴィシュヌの異名でもあったそうです。
 
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ブ・ショカン社のアンスモパイプですが、同じ作者と思われる古いパイプも見つけました。
 
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古い方のパイプは「ELVA FRACINE BRUYERE STCLAUDE」彫刻パイプを専門に作っていたようです。
同じ刻印で「ELVA」「EWA」の2種あるので職人が2人いたのかもしれません。
「Racine Bruyere」は「Briar Root」の意味です。
 
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2頭並ぶとチャリオットの感があります。
 
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彫込み技術はブ・ショカン版の方が精悍で、職人の腕が上がっている事がわかります。
 
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ヘッド部に彫刻するとなると、やっぱり頭になりますよね。
人、骸骨、動物、架空生物まで色々とユニークなモノがあって楽しいですね。
 
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煙の吹き出すパイプ
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自分に向き合うパイプ
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一寸いや
 

2019/12/13

Medico Ventilator

V12
 
1950年末~1980年初まで販売されたシステムパイプです。
 
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専用フィルターが必要で、紙の筒状だったそうです。
 
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特徴は側面のエラのような切込みです。
 
V11

ちなみに丸穴タイプもあります。

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しかし、インパクトのある見た目ですが、1960年代の広告には本体の絵が無く価格リストのみの掲載でした。
価格はミドルクラスですが、量産に不向なのか積極販売はしかったようです。
 
V13  
 
モデル名のベンチュレーターは、流体の流れを絞ることによって、流速を増加させて、低速部にくらべて低い圧力を発生させる機構です。
流体力学などに貢献したイタリアの物理学者ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴェントゥーリに由来します。
霧吹きやキャブレター、満タン給油が止まるのもベンチュリ効果の応用です。
 
V17  
 
 ・全長140mm・ボウル高43mm
 ・外径:30mm・内径:20mm・深さ45mm
 ・重量:30
 
 
V10  
刻印「Medico」「Ventilator 」「imported briar」
ステムに「V」の刻印
 
V08  
 
外観:4
咥えやすさ:2
味:1(オールラウンド)
 
V01  
 
専用フィルタは手に入りませんが、キッチンペーパーで容易に作成できます。
ベンチュリ効果があるかは・・・よくわかりません。
 
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フィルターが長く冷えるので、両端が湿気ているのがわかります。

V

とりあえず、作り置きしておきます。
 
V03
 
サンドブラストのテクスチャーがとてもきれいで気にいっています。

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特にニスが硬化したクラックが、磁気の貫入のように綺麗です。
一見剥がれそうですが、意外に丈夫でグラインダーにかけても問題ありません。 

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使い込むと吸味がぐっと良くなり、おきに入りのパイプになりました

V02

このシリーズもそろえたくなってきました。

V09


 
 

2019/06/29

Shalom & Alpha

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イスラエルで唯一のパイプ工房「Shalom Pipe Factory」のアンスモークパイプです。
1960年中頃にフランスのMastercraft社の資本提供で起業しました。
(仏Mastercraftは戦前からあるパイプメーカーで、戦後まもなくDr.Grabowに買収される)
デンマーク人パイプ作家「Muki Liebermann」を招聘し、ユニークなデザインのパイプを販売していました。
また、サブブランドに「アルファ」シリーズは、北米で特に人気がありました。

人気のアルファは1980年にMastercraft(Dr.Grabow)が買収、その後1990年にLane社が買収します。
1990年初頭にShalom社は米Dr.Grabowに買収されて現在はありません。 
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刻印の「シャローム」はヘブライ語で「平安」を意味し、挨拶と別れの時に使う言葉です。

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グレインも喫煙すると更に濃淡が強く出そうで楽しみです。

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 ・全長:?mm・ボウル高?mm
 ・外径:?mm・内径:?mm・深さ?mm
 ・重量:g

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刻印は「Shalom HAND MADE」と「CENTURY OLD MEDITERRANFAN BRIAR ISRAEL」
インナーチューブは少し変わった形です。
100年以上の地中海イスラエル産のブライアと刻印されています。
戦乱の絶えなかったイスラエルであれば、良質なブライアが残っていたのかもしれません。

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ツイッターで深代製作所パイプで同じ「CENTURY OLD MEDITERRANFAN BRIAR ISRAEL」の刻印があるパイプがありました。
どちらかがOEM生産していた可能性があります。 
 
・カタログのグレードと価格
  DeLuxe($15)
  Supreme/Unique($10)
  Handmade($7.5) 

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外観:3
感触:3(咥え心地)
味:?(オールラウンド)

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イスラエルは宗教的には喫煙は規制していませんが公共施設で喫煙できません。
保健省の発表では喫煙率19%ですが、実際の喫煙者は6割程ているそうです。

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2020/04/16「ALPHA」のオウムポールを入手しました。
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Shalomeのサブブランドで北米で人気を博したアルファのアンスモパイプです。
ISRAELのP.O.S.があるので、1980年にMastercraftが買収されるより前のパイプになります。

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ポール・クリューガーの愛称「UNCLE PAUL」の刻印。
熱心なカルヴァン神学派で、旧約聖書を重んずるスタンスは、イスラエルで受け入れられそうです。

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ハンドメイドらしく少し右曲がりなダンディです。

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2019/05/13

Custombilt / Greewich House

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トレイシー・ミンサーのユニークなカスタムビルト。
ごついパイプに深いカービングは、角度によっては空間がえぐり取られたように見えます。
 
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小鹿田焼(おんたやき)の飛び鉋(かんな)とよく似た、リズミカルな痕も見飽きません。
 
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ユニークな浮き彫りや、溶けたようなサンディングも行っており幅広いデザインもありました。
 
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戦前はアルジェリア産の大きなブライアブロックの商流があったそうです。
傷やフローを気にしなくても良いのが強みですね。
Kaywwodieの歩留まり品を入手していたのでは?の記載もありました。
 
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このパイプは肉厚な大きなボウルに、対称に6本の深くカービングされています。
各時代に応じて、削り方や表面処理のスタイルがあるようです。
 
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1950年代以降のドブス氏時代のスタイルです。
一見、大雑把ですが、カービングの位置や強度は計算されており、指にも良い感じで絡みます。
詳しくは、以下のサイトが参考になります。
 
https://pipesrevival.com/category/custom-biltcustombilt/
 
このHPみて気づいたのですが、深いカービングには法則があります。
シャンクからボウル前方に斜め上に曲がるように削られています。
カービングの作業はのミスすると大怪我するので、手順化されていたのでしょう。
ちなみに、良く似たパイプで「GREENWICH HOUSE ANTIQUE」のパイプがあります。
ここのパイプは上記の削り方でないので、フランスMastercraft社が制作していたと思います。
 
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大きく3期に分けられるます。

 1. 戦前のミンサー氏時代(1929-1940)
   前後ヨークシャーパイプ独占販売時代(1940?-1950s)
 
 2.スチュアート氏時代(1968-1974)
  ドブス氏時代(1950s-1960s)
 
 3. ワイリー・フランク氏時代(1970s-)
 
イチオシは、なんと行ってもアルジェリアン・ブライアーのミンサー時代です。
 
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 ・全長:xxxmm・ボウル高xxmm
 ・外径:xxmm・内径:xxmm・深さxxmm
 ・重量:xxg
 
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刻印は右面に「Custombilt」「Imported Briar」
 
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このパイプには消えた可能性が高いですが、幾何学的なスタンプが入っています。
☆□△○、波型、十字型、三ヶ月などで、目的は不明です
ゼナーカードと同じなので、超能力発見に使われた可能性があります(^^;)
 
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外観:3
咥えやすさ:1
味:3
 
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リップはかなりぶ厚いですが、ガッチリ噛めます。
 
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戦前のミンサー時代はアルジェリアンで鉄板だそうですが、このパイプは普通の吸い味です。
国内では流通が少なく、少し酷評ぎみですが、個人的には気に入ったパイプです。
 
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・Custom-Bilt
 1934年  :ミンサー(Tracy Mincer)氏が創業。アルジェリアブライヤーを使っていた
 1946年  :戦後はハイフンを外し「Custombilt」に変更。Eugene J. Rich社と提携。
 1950年初 :財政が悪化し販売中止する
 1953年  :レオナルド・ロジャースが再販する
 1964年  :ミンサー氏が他界
 1968年  :Consolidated葉巻の二代目スチュアート(Claude Stuart)氏が再販する
 1970年頃 :Wally Frank が商標を購入する。
 1974年  :ウェーバー・パイプファクトリーで再販。(or 1975)
 1987年  :フランスのブ・ショカン工場で生産する
 1990年  :二代目スチュアート氏が他界
 1990年末 :メキシコで生産
 2010年  :スペインのTobacaleraが商標を所有?
 
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<OBさんからの追加情報 Thnx!>
 
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2019-06-08 「GREENWICH HOUSE ANTIQUE」
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グリニッジ・ハウス・アンティークのパイプも落札しました。(詳細は後日)
このパイプはアルジェリア産ブライアなので1960年頃までのものと思われます。

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1947年5月雑誌 Popular Scienceの広告では、ニューヨーク・マンハッタン8番街にありました。
NYで有名なグリニッチ・ヴィレッジ公園に近いので、つけた店名のようです。
 
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1979年12月号のNew York Magazine に広告がありました。

同ショップ・ブランドは、Mastercraft社が製造していました。
Mastercraftは戦前からあるフランスのパイプメーカーで、戦後アメリカのDr.Grabowに買収されます。

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Custombiltはカービングと彫り方を定めており、このパイプは彫り方が異なります。
その為、Mastercraft社が模倣した言われています。
 
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エッジが少しとろけたような研磨がされています。
これもカスタムビルト黎明期からあるラスティックで、スチームを当ててサンディングしていると考えています。
 
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シャンクは日本で修理されており、漢字で「純銀」と刻印。
前の所有者は愛用していたようです。

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なかなか、美味しいパイプです。
 
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2019/01/08

Nameless Blowfish Pipe

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銘なしえステムなしのパイプです。
きれいなグレインとブロウフィッシュ風なシェイプが気に入って落札しました。
 
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グレインの沿った曲線の出し方がきれいで、そこのバーズアイもよく出ています。
 
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とりあえす、こんな感じで付けばいいのか。
 
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 ・全長:?mm・高さ?mm
 ・外径:?mm・内径:18mm・深さ?mm
 ・重量:?g
 
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刻印はありません。
 
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外観:4
咥えやすさ:?
味:?(ヴァージニア)
 
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ダボが同じサイズのベントパイプがありましたので繋いでみました。
 
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吸い味は、可もなく不可もなく、グリップ感は良いパイプです。
 
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ステムはパイプ作家さんか、加賀屋でステムに作ってもらおうと検討中です。
 
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2018/12/11

Kirsten Pipe

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一見キットのように見えますが、コレクターが複数の世代を集めたものです。
色々な部品を集められるのはカースティンの魅力ですね。
 
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1936年フレデリック.K.カースティン博士が開発したシステムパイプです。
名門ワシントン大学のホームページで詳しく紹介されています。
航空宇宙工学の礎を築いた人物として高い評価を得ています。
 
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1902年 ドイツのハンブルクから渡米。
1909年 名門ワシントン大学電気工学科を卒業。
1923年 教授に昇進。
1930年 ボーイング社の礎を築いたウィリアム・E・ボーイングと共同研究を開始する。
1936年 航空宇宙工学を開設。風洞実験場を作り、数々の名機を世に出す。
1960年 スペースシャトル輸送用ボーイング747も風洞実験が行われています。
 
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博士の性格はジェネラル・シャーマン戦車のようだ紹介されています。
この意味は、戦略家で冷静沈着な人物であることを意味します。
(逆に強烈な個性の場合はジェネラル・パットン戦車)
シャーマン戦車は。南北戦争において南軍から「悪魔」と恐れられ、近代戦の創始者と言われるウィリアム・T・シャーマン少将に由来します。
 
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博士は発明家でもあり、数々の製品に採用されています。
空港の照明、大戦中の空襲サイレン、工業用の大型洗濯機、エアベッドなど多くの特許持っています。
パイプもその発明の一つで、博士の航空機研究の開発費となっていました。
自分の設計したパイプを、自分の設計した風洞の中で吸い、煙の行方を見定めていたのでしょう。
 
Crosssection  
 
ジャッキーチェン「プロジェクトイーグル」ではリアルサイズの風洞実験内での格闘シーンがあります。
 
Smile 
 
巨大な風洞は、ドイツが戦時下に莫大な予算を投じ実際に製作ました。
同時期アメリカは、模型でシュミレーションが可能であることを既に把握していました。
戦時下で航空機開発のコストを大幅に低減できたのも博士の功績の一つです。
 
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大型のメシャムボウルはトルコと提携し、1990年代に販売。(通常メシャムは1960年代から)
コーンのボウルはミズーリメシャムと提携し、1969年に販売されました。
金属カップがないタイプはkaywoodie製のボウルです。
 
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専用リーマーはピッタリとフィットし、カリカリと削れて楽しいです。
$3と書かれていますが、現在の価格は$27です。
 
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ボウル・バルブ・ラジュエターステム・ラムロッド・マウスピースが組立・分解できます。
この日本ではラムロッドの穴の大きさが2本でだいぶ異なり、小さい方はかなりドローがが悪いです。
 
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個人的には、普通のパイプの方が美味しいです。
このメカニカルな作りに心揺さぶられてしまいました。
 
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作曲家でダンヒル愛好家の團伊玖麿氏(1924-2001)は、カーステンも愛用していたそうです。
旅行中に分解してコンパクトに持てる事と、ボウルが交換できるので連続して吸えたからだそうです。
 
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第一世代(1936-1960?)
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・Oリングなし
・パテント刻印
 「Pat. Appl. For」 (1936-40s)
 「Pats. & Pats. Pending」 (50s)
・サイズの刻印
 「S」「M」「L」「A(XL)」
 「C」 Mサイスでラフフィニッシュ
大戦下でアルミニウムが不足、ロッドを短くしてて清掃用のガラス棒が付属した。(1936-1945)
ボウルはKaywoodieが製作し、小型でダークな色合いが多かった。
発売当初はボウルの交換にドライバが必要でした。
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第1.5世代(1945?-1960s?)
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・Oリングあり
・パテント刻印
 「Pat. Pending」
 「Pats. & Pats Pending」
・P.O.S刻印
 「Made in U.S.A」
・サイズの刻印
 「M」「L」
 「K」Sサイスで廉価モデル?
ジュラルミンは手作業で研磨され、シャンクが黒いゴムで補強されていた
ボウルにネジ止めされた金属製の「アダプター」が追加された。
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第二世代(1960s?-1980s)
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・Oリングあり
・パテント刻印
 「Pats. & Pats Pending」
・P.O.S刻印
 「Made in U.S.A」
・サイズの刻印
 ストレート :「G(SS)」「S」「M」「L」
 ハーフベント:「A(SS)」「V(S)」「C(M)」「T(L)」
 フルベント :「B(SS)」「W(S)」「P(M)」「F(L)」
        「D(L)」台座モデル1977以降
ジュラルミンは手作業で研磨されていたい。
  銅色の着色(1974まで)
  銀色か真鍮色(1975以降)
 メシャムボウルの追加
 ステムはエボナイト。一部ツインボアモデルあり
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第三世代(1980s?-1990s?)
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・Oリングあり
・P.O.S刻印
 「Made in U.S.A」
・サイズの刻印
 ストレート :「J(S)」「M」「L」
 ハーフベント:「H(S)」「C(M)」「R(L)」
 フルベント :「E(M)」「D(L)」
 多種なデザインを追加する
  シャンクも色々な形状を追加する
  黒銀と金属色の着色モデルの追加
 ステムも灰色やカンバーランドのモデル追加
 フリーハンドの斬新なデザインのボウルも製作
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第四世代(1990s-20xx)
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・Oリングあり
・P.O.S刻印
 「Made in U.S.A」
・サイズの刻印
 ストレート :「J(S)」「M」「L」
 ハーフベント:「H(S)」「C(M)」「R(L)」
 フルベント :「D(L)」
 デザインを限定し、カラーリングを追加する
  黄金色・艶なし黄色・艶なし黒・艶あり黒・ガンメタル
  ざらざらとした質感など
 ステムもカラフルなカンバーランドを追加
 
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----------------------------------------------
<参考サイト>
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・ワシントン大学のHPに博士の功績が記載されています。
 
・Kirstenパイプのモデルと作成年
 
・メタル・システムパイプの紹介サイト
 
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2018/03/12

Medico Crest Filigree

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「銀細工職人 (Silversmith)」と「金細工職人 (Goldsmith)」
最終製品が多岐にわたるため、正確には同義語ではない。
  
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アメリカを代表するパイプメーカー「メディコ」のフィリグリー(銀線細工)のパイプです。
フィリグリーとは、古代エジプト文明の頃に発明されたジュエリー技法で金や銀を細くして縒って模様をつくる事です。
 
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図案に沿って切りられローマ風兵士の銀板が象嵌(ぞうがん)されています。
1961年に黒漆の鏡面艶出を日本で行い、15ドル(現在の2万5千円くらい)で新販売されました。
当時のトップグレードで、メシャムがライニングされたモデルも販売されています。
 
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実は、同じパイプを大阪北野田の煙草店「ハマヤ」のショーウィンドウで見かけていました。
ここで見た印象が残っていたので、ヤフオクで落札してしまいました。

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1960年代、全米で視聴率No.1「CBSイブニングニュース」の司会者ウォルター・クロンカイト氏のが愛用していたとしても知られています。
伝説のアンカーマンと言われたクロンカイト氏ですが、従軍記者の実績もすごく、ロンドン空襲、ノルマンディー作戦、ニュルンベルク裁判に同行。
その後、スターリン下のモスクワ特派員も務めていました。

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 ・全長:145mm・ボウル高xxmm
 ・外径:35mm・内径:18.5mm・深さxxmm
 ・重量:36g

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刻印は底に「MEDICO STERLING SILVER JAPAN」
リップはナイロン製で噛み心地がいまいちなのが残念。
 
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大切に扱わないと、銀細工がすぐには剥がれたり切れたりしてしまうそうです。
木椀に利用されるくらい漆は強力な接着剤なので、1961年から黒漆を使用したのは構造強化があったのかもしれません。

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外観:4
咥えやすさ:1
味:?(All)

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ピアノのような黒漆処理と銀のコントラストが綺麗です。
特に光が当たった時の光沢が見飽きる事がありません。
 
Medico13

1950年代に初期モデルが販売されました。
当時はブライアに直接象嵌しており、シガレットホルダー等もありました。
1961年から日本で黒漆の鏡面仕上げを行い、トップグレードの値段が設定されます。

Holder
 
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同じパイプで「MORI」とロゴが記載されているものもあり、「森」という会社で銀線細工や漆加工を行なっていたのかもしれません
 
Clip_1

<Medico(S.M.Frank)の歴史>
  1900年 :Sam Frank氏がパイプやパイプたばこの製品を販売し始めた。
  1933年 :パイプ及びパイプ用フィルターを販売する「Medico」創業。
  1943年 :創業者Sam Frank逝去。友人のHerbert Schlossが社長就任。
  1952年 :Kaywoodieを買収する。
  1964年 :息子のSam Frank Jr.がCEO就任。
  1966年 :ブロウラインと呼ばれる合成素材を開発しYellowBoleブランドで販売する。
  1972年 :買収した会社を統合し部門化にする。製造もライン化しカタログも統合される。
  1970年頃:ドラッグパイプ(安物)と呼ばれるようになり徐々に凋落する。

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アンスモなのですが、なんかもったいなくて吸えない(--;)
 
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2019-04-10 Yorkshire社の銀線パイプも入手しました。
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こちらは、イェローシルバーでゴルファーが描かれています。

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金銀が並ぶと良いですね。
 
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イエローシルバーは柔らかく細工しやすいが、すこし脆いとあります。

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背面には、「Shilver」とだけ刻印されています。

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Pipediaに1941-42年のYorkshire社はのカタログがあり、戦前からあったメーカーのようです
戦後はあまり見ないのでメディコに買収されたのかもしれません。
 
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「ら」んたいむを反射させてみました。

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2017/10/31

EW Grand Prix 588

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バーリング、コモイに続いて3本目のメシャムラインです。
綺麗な艶々のヴァルカナイトですが、ピータソンと比べるとエッジが低く少し咥えにくいです。
 
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メシャムとシステムの組み合わせを味わってみたのですが・・・
残念ながら美味しいパイプではありません。
火皿内部の先細りが鋭角で、熱くなりやすいメシャムが加わって、中盤以降は辛くなってしまいます。
屋外で喫煙する目的で買ったので要件は満たしていますが、一流メーカーとの差は大きいです。
 
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「Grand Prix」の刻印はグランプリで「大賞」と訳されます。
フランス語は単語の最後の子音は発声しないので「GRAN(D) PRI(X)」で「グラン・プリ」となります。
英語ではGRAND PRIZEになりますが、そのままアメリカやイギリス、日本でも使われています。
 
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検索すると1940年代からありWDC社と関連していたようです。
またブ・ショカンに近い構成のパイプを見つけました。
1970年頃には付加価値の低いニッケルにホールマークを刻印しなくなります。
ですから1960~1970年代の製造と思われます。
 
Bc  
 
 ・全長:158mm・ボウル高47mm
 ・外径:37mm・内径:19mm・深さ40mm
 ・重量:65g
 
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刻印は「GRAND PRIX」「GRAND BRUYERE」「Natur MEERSCHAUM」 [EW] 「588」
 
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「Natur MEERSCHAUM」はドイツ語で天然海泡石になります。
アーミープッシュ部は、ニッケルに銀メッキ(シルバープレート)処理されています。
EP(Electro Plate)で六角形は「ANGORA SILVER PLATE CO LTD」社製(シェフィールド)です。
シルバープレートの刻印は「メーカー」「都市名」「創業した年代」なので、製造年が特定できません。
 
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外観:2
咥えやすさ:1
味:1(オールラウンド)

メシャムは結晶の構造から、水溶性の臭いの吸着に非常に優れているそうです。
ただ、このパイプは吸着されすぎなので、いまいちな味わいです。
戦前のバーリングやコモイのメシャムラインは美味しいのに、この差は何が原因なのでしょうか
 
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ピータソン・システムと比較しすると内部は312(L)で、外部は307(EL)のサイズになります。
317(Sサイズ)/314(Mサイズ)
 
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Kaywoodieウェリントンに、このリップを刺すとなかなか良いフォルムになりました。
ピータソン・システムは、ボウルとマウスピースの組合せが自由な事も楽しめます。
  
 
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Yahooオークションの商品紹介
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 金属マウントにアーミープッシュ、吸い口はPリップ、ピーターソンのシステム・パイプに似たデザインのパイプです。
 「EW Grand Prix」の刻印がありますが、一部薄くなっています。 ---
 USED品ですが、コンディションは上々です。ボウル内部にメシャムがライニングされています。
 マウスピースはアーミープッシュ、吸い口はPリップ、フィルターは対応しておりません。
 
 全体の状態:上
 マウスピース:淡いスレはありますが、特に目立つキズや凹みはありません
 ボウル表面:綺麗です
 ボウル内部:綺麗です
 火皿の縁:カーボンが着いています
 
 パイプの全長158mm
 火皿(穴)の直径19mm
 ボウルの最大直径37mm
 ボウルの高さ47mm
 火皿の深さ40mm
 重量65g

2017/10/04

Dr.Grabow Silver Duke

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このパイプは1949-1966年に製作されたDr.Grabowの「Silver Duke」です。
ボウルはクラシカルなプラムカラーです。
ステムはプラスチックの真っ黒な色で、ダボもスチールも工業的なカラーです。
しかし、この二つがシャープなエッジラインを描くと、なかなか美しいパイプに仕上がっています。
 
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Dr.Grabowは1920年にパイプ好事家が集まり、アメリカンで最初のパイプ・メーカーを立上げます。
医師のグラボー博士親子と、フライフィッシング仲間の薬局店ブラウン氏、資産家のリンクマン氏です。
(リンクマンは女性だったとの記録もあるのですが詳細は不明です)
 
リンクマンは「パイプが医者の名前をつけていれば売れる」とし「Dr. Grabow」と命名します。
そして、戦後のパイプブームやコマーシャリズムの波に乗って北米でも有数のパイプメーカになります。
 
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<Dr.Grabowの年譜>
  1932年  シカゴ郊外のRacineに工場を建て、生産と販売を開始する
  1932年  Pre-Smokeというブレイクインが不要のパイプを販売する
  1943年  ノースカロライナにスパルタに生産拠点を移す。
  1949年  社名を「Linkman&Co」から「Grabow Pipe Company Inc」に変更。
  1952年  リンクマン社長(80歳)辞任。
  1953年  パイプ生産は、Thomas (HLT),Incという会社に移管する。(分社化?)
  1965年  グラボ―博士他界(享年97歳)
  1969年  US Tobacco に買収される。
  2000年頃 Lane Ltd. に買収される。
  2006年  スパルタ工場で従業員62人で年間30万本生産している(工場見学可)
 
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1932年にブレイクインが不要のPre-Smokeで売り出します。
上記の広告をみると専用の治具でボウル内を燻して出荷しているようです。
(この治具ではパイプが汚れるので水蒸気ではないかとの記載もありました)
 
 
晩年Dr.Grabowは「ドラッグストア・パイプ」と安かろう悪かろうの代名詞になってしまいます。
しかし、安価で気軽に美味しいパイプを世に広めたと考えれば、その功績は大きいと思います。
 
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刻印は左側「SILVER DUKE」「DR.GRABOW」
   右側「IMPORTED BRIAR」「Ajustomatic(筆記体)」「PAT.2461905」
ステムにスペード
 
DR.GRABOWのシリーズ名は「duke」と名付けるのが好きなようで、現在も採用しています。
貴族の位・称号の1つでラテン語のdux(ドゥクス)に由来し、軍司令官、国境警備の意味があります。
日本では明治時代に五等爵(公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵)をベースに作られた「公爵」に訳されています。
 
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 ・全長:150mm・ボウル高40mm
 ・外径:45mm・内径:20mm・深さ37mm
 ・重量:46g
 
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アーミープッシュ部は、先にユニットとして作られてており、ステムとボウルに差し込まれているようです。
ダイアモンドシャンクとの面合わせは、作業的に少し大変ではないでしょうか。
 
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外観:2
咥えやすさ:2
味:1(オールラウンド)
 
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重量バランスは良く結構咥えやすいですね。
アーミープッシュで喫煙中にジュースが取りやすいのも便利。
他の作業をしながら、普段使いに気楽に吸えるパイプです。
 
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<余談>
 ドクターグラボ―を検索していて、英語のパイプ掲示版を見て思わず笑ってしまった。
  Aさん「パイプ始めたいのですが、どれを買ったらよいでしょう?」
  Bさん「Dr.グラボ―にしとけ。安いし薬局で売ってるだろ」
  Cさん「いやいや、素人さんにはミズーリメシャムのコーンでは?」
  Dさん「少しお金出してスタンウェルにした方が良いよ」
  Aさん「とりあえず、コーンパイプを買いました」
 
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ヤフオクの解説
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当出品は米国最大手のパイプメーカー「Dr.Grabow」のグレード「Silver Duke」です。
現在は年間35万本生産しているメーカー、つまりそれだけの購入者がいるわけなので、それなりの良さはあると思います。
1930年に「M.Linkman & Co.,」のオーナー「Mr.Linkman」と友人の「Mr.Milford P.Grabow」「Dr.William S.Grabow」との談話で、新しいアイデアを導入させたパイプを製作したいがブランド名も一新したい。
そこで友人等の父親で医師の「Dr.Paul E.Grabow」の名前を借り「Dr.Grabow」と命名したいとの申し出で生まれたブランドです。
過去医者がパイプ製作に携わったことがないので、医者の名前を冠したら当たるかも知れないとの「Mr.Linkman」のアイデアだったそうです。
しかも当時、パイプの販売店はドラッグストアが多かったので、的を射たブランディングだと思います。
1931年からパイプの生産が始まり、新しいアイデアのパイプは大量生産に伴い大衆価格でしたので大ヒットしました。
新しいアイデアのパイプとは・・・、「Pre-Smoke」と称されるブレイクインが不要のパイプで、購入後すぐに喫煙できる手軽さのパイプです。
当時ブレイクインに時間が掛かるためパイプを敬遠されてたのをこの「Pre-Smoke」によって解消され、しかも身近なドラッグストアで大衆価格での販売もあってヒットしました。
そして1946年には売れっ子漫画家に書かせた新聞・雑誌広告が評判になり、ますますブランド名が知られ、会社は大きく成長しました。
「M.Linkman & Co.,」による生産は1955年まで続きその後、「Henry Leonard & Thomas Inc.,」が買収し、1969年に「United States Tobacco」が買収、2006年にはノースカロライナ州の工場を「International Pipes & Accessories LLC」に売却し、「United States Tobacco」を「Lane社」が買収と時代につれて変遷してます。
現在は「RJ Reynolds」が経営会社のようです。
当グレードには、1949年に特許取得した「Ajustomatic」なるアルミフィットメントシステムが施されてます。
これはステムのテノン(ダボ)部にネジ山が切られシャンクにネジ込むタイプのスクリューテノンで、そのテノンの煙道孔に脱着式の6mmフィルターが装着できるようになってます。
しかし装着するとドローが重くなるせいかフィルターなしで使用される方が多いようです。
(煙道が太いのか、フィルターなしだとドローがめちゃ軽く、ドボッと煙が入り込んできますので肺喫煙の方はご注意を!)
製作年度については、1946年1月25日申請で1949年2月15日取得のPat No.が打たれており、当時の米国特許法では存続期限は公表から17年と定められていましたので1966年までと割り出せます。
現在は1995年の特許法の改正で20年になってます。
グレード名は「Silver Duke」なので銀環かと思いきや、シャンクに巻かれてるのは銀メッキスチールのようです。
シェイプは曲線と直線のコラボで重鎮な力強さを感じさせるローデシアン・ベントです。
ボウルはブルドッグより低く、ラインを彫り込んだ張り出しはブルドッグより大きいのが特徴です。
仕上げはスムースでオールドプラムカラーを纏い、一目でヴィンテージ物と分かるのがいいかもです。
現在、ドラッグストアパイプと言われる「Dr.Grabow」、昔の味は?と気になる方、どうぞ宜しくご検討下さい。
思っていたよりは美味いかも、って思われたら嬉しいですね。
■商品状態
外観は目に付くバッティング痕やカケ、着火焦げ痕も少なく綺麗な方ですがチャンバー口に少々スレキズ痕があります。
ボウルチャンバー壁は、ほぼカーボンを落とした状態での目視ですが、軽度のクラックが見られます。
ステムは表裏リップ部に薄いスレ痕がありますが他、ワレ・穴等なく綺麗です。
当出品は画像のパイプのみで、オリジナルの袋や箱等は付属致しません。
■刻印・サイズ
・メーカー:Dr.Grabow
・シェイプ:Rhodesian Bent
・グレード:Silver Duke
・シャンク刻印左上側:「SILVER DUKE」「DR.GRABOW」
・シャンク刻印右上側:「IMPORTED BRIAR」筆記体「Ajustomatic」「PAT.2461905」
・ステム刻印左上側:ホワイトのスペード
・6mmフィルターに対応。
・全長:約150mm
・チャンバー径:約20mm
・ボウルの最大径:約45mm
・ボウルの高さ:約40mm
・チャンバーの深さ:約37mm
・重量:46g

M&Co CONSOLIO

 
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1896年(明治29年)製で私の所有する一番古いパイプになります。
ロンドンにはまだ馬車が行き交いうヴィクトリア朝最後の時代です。
当時の動画を見つけましたが、すごい馬車の数です。
 
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この頃、英国は階級社会が続いており、貴族やジェントリの間ではパイプは下品なものとされていました。
貴族の間では大量に香料配合したスナッフが流行り、ジェントリはクラブでは葉巻を吸う事が主流でした。
 
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一方、平民の間にはパイプが普及し、パブで同じ蝋燭でパイプに火をつける事が「親交と友情」の証と楽しまれていました。
この長さがあれば、燭台に火をかざしやすかったでしょうね。
 
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前傾したダブリンで、大きなボウルにたっぷり入ります。
ボウル状態は良く、100回前後の使用だと思います。
長く使用されていなかったようで、乾燥しきってコントラストは低いですが、使い込めば綺麗なグレインが現れそうです。
 
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ステムは当時よく利用された「アンブロイド」琥珀を熱でで軟化し再成型したものです。
煙道は3mmあってドローはよいですね。
 
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 ・全長:?mm・ボウル高:?mm
 ・外径:?mm・内径:?mm・深さ:xxmm
 ・重量:xxg
 
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刻印は「M&Co」「CONSOLIO」
銀巻は、メーカーズ・マーク「M&Co」バーミンガム「いかり」製作年「m(1864)」スターリングシルバー「獅子横」
バーミンガムのメーカーズ・マークの記録を探しましたがメーカ名は見つかりませんでした。
 
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外観:3
感触:1(咥え心地)
味:1(オールラウンド)
 
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あまり期待していなかったのですが意外と美味しく吸えます。
ボウルの温度が上がりやすいのが少し難点です。
オリフィックのリップエンドは、咥えるというよりストローで吸うようなな感じです。
 
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琥珀のモース硬度は2.5で、爪やメシャムぼ同じくらいの硬さです。
当初、表面がざらざらし白濁していたので、アルコールで拭くと・・・琥珀が溶けだしました。
調べてみると日光・化学薬品・香水・溶剤・水・高温に弱いそうです。
 
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琥珀の汚れの落とし方を調べると「月光浴」「水晶を近くに置く」「チューナーなどの音での浄化」する。
・・・(゚Д゚)ハァ?
 
結局、アクリル繊維で磨く、コンパウンドで磨く、絞った布で拭く、リップクリームを薄く塗りました。
それなりに綺麗になりました。
 
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<補足>
GMRによれば、軽い白濁であれば、約40度の湯にメラミンスポンジを湿らせて磨き、オリーブオイルを塗るでも良いそうです。
 
 
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手綱煙管
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このパイプはヤフオクで二本セットだったので、おまけで入手した手綱煙管です。
 
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火皿が極端に大きく「喧嘩煙管」ともよばるれています。
 
Q
 
喧嘩煙管は江戸時代に帯刀を許されない町奴が奇抜な形のキセルを持った事が始まりです。
 
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極端に長かったり、太かったり、ど派手な装飾の煙管を持ってかぶいていたそうです。
 
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いろいろなバリエーションの喧嘩煙管は、昭和の中頃まで作られていました。
 
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真鍮(黄銅)製の鋳物です。
吸えなくはないですが、かなり金属くさいです。
タバコ店のデコレーション用なのかもしれません。
 
・真鍮の磨き方
  1:クエン酸や重曹を水でシャーベット状に溶いで使用する
    塩を加えることで洗浄力が高くなります
  2:食用の酢に5分~1時間漬ける。
  3:トイレのサンポール(使用条件により強力過ぎるかも)
 
・真鍮の保護
  1:蜜蝋。金属の防錆効果もあり、天然素材で安心して使えます。
  2:ニス・クリアラッカーを刷毛塗りするかスプレー
  3:車用のポリマーコートも良いそうです
酸化を防げればようので、リップクリームなども効果があるかもしれません。

 
悠久の気分で一服できるパイプです(´Д` )プカー
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