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パイプもだいぶ本数が増えてきました。
オフ会で「あのパイプが気に入ってしまい夢にまで出てくる」という方がおりました。
写真を見て本当に気に入ったという方に販売か、交換致します。
ぶっちゃけハズレや、ラタキア・着香用に使用しているパイプもあります。
Twitterのメッセージで連絡もらえれば、詳細をお伝えします。
私の購入した価格の見方です。
ホームページをパソコンで見ると表で表示されます。
マウスカーソルを表の左の数字の上にもってくると、購入価格や落札価格を表示しますのでご参考にして下さい。
フォントが太字のものは、私が色々と思い入れのあるパイプです。
打消し線のものは、既に販売/譲渡済みのパイプです。
(2017/03/03)
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落札できなかったパイプの解説文書
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いつの日か手に入れるまで (泣)
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テキスト形式(Unicode16)
オールドブリティッシュ掲示板(01-09)
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クール・スモーキング
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画像形式
シェイプ名の由来
マウスピース形状
[基本編]
・エアフロー…パイプ内部の空気の通り具合。ドローに密接に関連する。
エアフローが悪いパイプは快適に吸えないだけでなく、ガーグリングなどの原因にもなる。
・ドロー…パイプを吸引すること。「ドローが軽い/重い」という風に使った場合、
パイプを吸う時の抵抗の度合いを表す。
・ガーグリング…煙道内部のどこかで結露が起こり、不快なゴボゴボ音を発すること。
・ホイッスル…パイプをドローした時にジャンクション部で発する不快な風切り音。
・ジャンクション…シャンクとステムの接合部。外見、内部の両方で使う。
・スティンガー…アルミフィルターの一種。特にKaywoodieのドリンクレスシステムのように、
シャンク内に深く挿入される類のものを指す。
・モーティス・ギャップ…テノン(ダボ)をモーティス(ダボ穴)にキッチリと差し込んだ際に、
テノン先端とモーティス底の間に生じる隙間。ここに問題があると汚れが溜まりやすくなったり、
ガーグリングの原因となったりする。
・ベベル…面取りのこと。チャンバーのボウルトップとの境界や、テノン穴に施されることがある。
・Vファンネル…リップ煙道開口部の、スリット状に穿たれた部分。終端エアフローに大きく影響する。
ファンネルは漏斗の意。フラットファンネル、スロット、スリットとも言う。
・ファースト…メーカーの一級製品。メーカー名やオリジナル・ロゴが刻印されるのが普通。
・セカンド…傷があるなどの理由でファースト品に達しないクオリティのパイプをアウトレットするための
ブランド/ライン。メーカー名は刻印されないことが多い。
[レストア編]
・ティースマーク…マウスピースに付けられた歯型。トゥースマークとも。
・ハンドリングマーク…日常的な使用でついた、ボウル表面の小さな傷の類。
・アウトラウンド…チャンバーがリーマーやナイフで削られるなどして、綺麗な円でなくなっている状態。
・ラウンディング…エッジなどがダルく丸まってしまうこと。
・ステムルーズ…ステムとシャンクの接合が緩くなってしまうこと
・クラック…割れ。ボウルやシャンクに生じることがある。ごく細いものをヘアラインクラックと呼ぶ。
・バーンアウト…表面まで達してしまったボウルの焦げ。
・シガレットバーン…パイプが紙巻の灰皿に放置されるなどして、外部からついた焦げ後。
・Oメソッド…オキシクリーン法。漂白剤オキシクリーンを使ってバルカナイト・ステムの変色を軽減する方法。
・Kメソッド…ケトルスチーム法。ヤカンの口から出る蒸気でボウルトップのタール堆積を落とす方法。
ボウル外部の汚れも、アルコールを使う方法よりオリジナルステインにダメージを与えずに綺麗に
落とすことができる。ステムルーズの回復にも効果あり。
・S/A…ソルトアルコール法。塩を詰めたボウルにエタノールを注ぎ、乾燥させてボウルに付いた
不快な臭いを除去する方法。
・A/R…アルコールレトルト薫蒸法。専用のレトルトを使用して、加熱したアルコール蒸気で
パイプ内部を強力にクリーニングする方法。
・シェラック…カイガラムシの分泌物から精製される天然のラッカー。サンドブラストパイプの
ファイナルフィニッシュに使用される。
・ワックス布…ハンドワックスに使用する、カルナバワックスを溶かして塗布したウェス(布切れ)。
・ハルシオン・ワックス…finepipes internationalで販売されている、新世代パイプ用ワックス。
バフモーターがなくても手軽にパイプに適用することができる。
・カルシオン…カルナバワックスとハルシオン・ワックスの合わせ技。
[メーカー別]
・パテントダンヒル…1955年以前の、パテント(特許)ナンバーが刻印されているダンヒルのパイプ。
・ダブルパテント…パテントナンバーが二種類刻印されているダンヒル・シェル。
戦前の特定の時期に生産されたもの。
・F/T…フィッシュテイル・ビット。ダンヒルの戦後のものが有名で、F/Tと刻印される。
・フィッシュテイル・ロゴ…サシエニの戦前のロゴが、iが魚の尾のように延びているところから、
戦前サシエニのパイプを指す。
・4-digit…4桁の意だが、1936年以前のケイウッディや、1960年以降のバーリングを指すことが多い。
・コントラスト・ステイン…コントラストの非常に強い、コモイ独特のスムースパイプのステイン法。
グレインが非常に美しく浮かび上がる。
・プレ・カドガン…GBD、コモイ、BBB、ロウ、オーリックなどに於いて、カドガン・インヴェストメント社に
買収される前のオリジナルファクトリー、またはその製品を指す。
・プレ・オッペンハイマー…1920年代以前の、オッペンハイマー社に買収される以前の BBBのオリジナルファクトリー。
・ファミリー・エラ…家族経営時代。後年他者に買収される以前の、オリジナル・ファクトリーを指す。
サシエニ、バーリング、BBBなどで使われる。
・プリ・トランス、トランス、ポスト・トランス…バーリング及びサシエニで使われる用語。それぞれ
買収以前、転換期、買収後を指し、品質に差があるとされる。
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OB氏Ye olde briarsのパイプレストア方法
http://yeoldebriars.com/blog/?p=327
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(YOBの更新も終えそうなので、一応テキスト形式で保存)
僕のビンテージパイプレストア最終回答
2月 24th, 2024
Ye olde briarsではさまざまなビンテージパイプのレストア方法を紹介していますが、200本以上のパイプをレストアした経験を踏まえて現時点での最終回答をメモしておきます。
【ボウル】
SAメソッド/塩使用/1D/3時間乾燥(省略可)
↓
貝ナイフ系リーマーで徹底的にカーボン削る
↓
煙道をアルコールモールで徹底的に清掃
↓
SAメソッド/塩使用/1D/3時間乾燥(省略可)
↓
Restoration balmで表面をポリッシュ
【エボナイトステム】
煙道をアルコールモールで徹底的に清掃
↓
Extra Strength Deoxidizerに漬ける/1D/洗浄
↓
Deoxidizerを適宜くり返す
↓
エッジを養生して耐水ペーパー2000番(省略可)
↓
サンライトプラ用コンパウンドでポリッシュ
【調整・修理】
・リップのエッジ立て
MF13→MF12で削る
↓
耐水ペーパー2000番
↓
サンライトプラ用コンパウンドで仕上げ
・リップの欠落
欠落部分を紙やすり320番で足付け
↓
プラリペアを盛る
↓
紙やすりで成形、2000番まで
【仕上げ】
pipe restration balmをステムとボウルに塗布
↓
ウェスで磨く
↓
乾燥して終了
【用具リンク】
Deoxidizer、restoration balm
マーク・フーバーさんが頒布しているエボナイトケア用品。Deoxidizer(変色除去剤)は数時間漬け置きするだけでエボナイトの変色を除去できる革命的な製品です。restoration balmはステム・ボウル(スムース・サンドブラスト問わず)の艶出しワックス。
https://lbepen.com/shop-5
ヤスリ MF12 MF13
パイプステムの細部を削るのに好適な模型用平ヤスリ。13が細目、12は仕上げ用。
https://mr-hobby.com/ja/product4/category_30/1443.html…
光陽社 コンパウンド
エボナイトステム・アクリルステムの艶出しはコレ。下地は1500-2000番ぐらいまで仕上げてあると作業が楽です。
https://koyo-sha.co.jp/general/sunlight.html…
プラリペア
硬化するとアクリル樹脂になる補修材。強度はかなりあります。「おゆまる君」などを利用して複製も可能です。使用法は説明書や公式ウェブサイトを熟読してください。
http://plarepair.net
Low country Reamer
パイプ作家アダム・デイビッドソンが開発した貝ナイフタイプリーマー。これが最強。日本で一番カーボン削ってるoldbriarsが言うんだから間違いない。刃はついていませんがカーボンケーキを削るのはこの鈍さが丁度いいのです。
https://www.smokingpipes.com/accessories/pipe-tampers-and-tools/moreinfo.cfm?product_id=202915
【補足】
・Oメソッド(オキシクリーン)は廃止
→あまり意味がないように感じるので。
・A/Rメソッドは廃止
→ 中古パイプの嫌な臭いの主原因は煙道内の汚れであることが判明したので、チャンバー内を必死にクリーニングする時間があったら煙道内に手をかけるべき。A/Rやりたかったらやってもいいですがこぼしてボウルのフィニッシュを損壊しないよう気をつけましょう。
・ステム全体のペーパーがけは禁止
→ Deoxidizerという革命的な資材が出現したので、エボナイトステムのレストアはいかにヤスらずに済ませるか、というステージに入りました。Deoxidizer使用後にエボナイト表面が荒れていたら、耐水ペーパー2000番水研ぎを軽く行う程度に留めます。
・Restoration balm以外のワックス、オイルは廃止
→ 設備があるのならバフモーター+カルナバワックスが最強。手作業で仕上げるのならrestoration balmひとつで十分です。
中古パイプの嫌な臭いの主原因は煙道内の汚れです。 徹底的にアルコールモール、煙道ブラシなどを駆使して清掃してください。 煙道内が詰まっている場合は3mm径のドリルビットを使うのも有効です。