カテゴリー「05.Ashton」の2件の記事

2016/12/28

Ashton Pebble Shell XXX

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ダンヒルの系譜を引くアッシュトン・テイラーのキャラバッシュ・シェイプです。
2001年の製作でアッシュトン円熟期の逸品です。
ダンヒルを意識し「Shell」は1985年にラインナップされゴジラ風のクラッギーなボウルが特徴です。
 
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アッシュトンは、スムースはカラブリア産、サンドブラストはトスカーナ産のブライアを採用していす。
オイルキュアリングは、3種の混合油で8時間煮沸し、専用オーブンで14日間かけて油抜きが行われます。
SHELLは凹凸を顕著に出すために、カプチーノの蒸気ジェットを使用し柔らかい部分を削ってサンドブラストをかけます。
 
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 ・全長:145mm・ボウル高47mm
 ・外径:40mm・内径:20mm・深さ40mm
 ・重量:g
 
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 刻印は「XXX」「ASHTON」「PEBBLE SHELL」「MADE IN ENGLAND21」「PAT NO 8515730」
 赤いインレイは、アッシュトンの代名詞。縞模様がメノウみたいな感じですがアクリルかな?
 
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MADE IN ENGLANDの後ろの数字が21番なので2002年製造とわかります。
製造番号は、1983年(3番)を起点とし2003年(23番)までは刻印されています。
 
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 外観:4
 感触:4(咥え心地)
 味:5(バージニア)
 
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ヤフオクで落札しましたが、使用回数が少なく新品同様でした。
ブレイクインを行っていますが、前に購入した時のような塗装臭はありません。
ナッティー感が十分にあり、60年代のダンヒルを彷彿させるかなり美味しいパイプです。
 
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リップも丁寧に滑らかに作られており咥えやすい。
ベントですがモールがスッと通り、エアコントロールも快適です。
 
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リップエンドも丁寧で、かなりすんばらしいパイプです。
syu3によると2000年以降のアッシュトンは円熟期に入り、かなり良い出来とあります。
2009年にジム・クレイグが引継ぐと、下位グレードのステムは元にダメっ子状態に戻ります。
しかし、2016年頃の入荷を見るとかなり改善されており、職人の技量向上を見るのも楽しいですね。
2017年オイルキュアはやめているのではとの話をよく聞く
 
C
 
[Ashtonの年譜]
  1959年 :15才でダンヒルに入社。「ティーボーイ」と呼ばれる見習い期間が始まる。
  1977年 :ダンヒルでパイプ部門の工場長兼理事になります。
  1980年 :ロンドンで「Briarwoods」というパイプ修理店を一人で始める。
      :「Taylor Made」と刻印されたパイプがあり、2009年までAshtonでも販売されていた。
  1983年 :アッシュトン工房を創設する。(この年は31本製造)
       ジェフリー・ミルズ夫妻を雇う(夫:ステム担当と妻:フィニッシュ担当)
  1984年 :英C.E.McConnell社がアッシュトンブランドでパイプタバコ販売
  1980年中:ダンヒルからフランク・リンカーン(全行程担当)を雇う
  1985年 :工房が完備し、独自のキュアリングを行う。SHELLモデルの販売開始。
  1989年 :アッシュトンブランドで葉巻・革製品を販売。
      :英C.E.McConnell社が廃業し、パイプたばこは販売停止。
  1991年 :フランク・リンカーンが他界し、シド・クーパー(旋盤担当)を雇う。
      :シドはパーカー・ハードキャッスル出身ではでなく、元祖のハードキャッスル出身。
  1992年 :アクリルとエボナイトを混合した「アシュトナイト」でステムを作成する。
  1993年 :アッシュトンの息子、スペンス・テイラーが入社
  1994年 :卸店からの依頼で製造年刻印をやめる(1998年まで、一部かも?)
  1995年 :米マクレーランド社がアッシュトンブランドでパイプたばこ再販
  2000年 :買いの円熟期。
  2003年 :製造年の刻印をやめる。
      :創業に携わったR. D. Field社とのパートナーシップに解消。
  2005年頃:パイプたばこの製造が、米マクレーランド社から独コールハス社に変わる
  2009年 :9月16日ウィリアム・アッシュトン・テイラー他界(享年64歳)。
      :ジム・クレイグがアッシュトンブランドの後継者を務める。(年間約600本製造)
  201x年 :一部のグレードに210~216の刻印が入る。後ろ2桁が製造年だと思われる
      :黒色のナイロンの袋から、白色の合成皮革でエンボスロゴになる。
  2017年 :下位グレードのオイルキュアをやめている噂がある。
 

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ゴジラ 第四形態と第五形態(^^;)
 
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[Ashtonのパイプモデル]
 
 Pebble Grain : 黒サンドブラスト
 Brindle : 茶サンドブラスト
 Old Church : タンサンドブラスト
 Pebble Shell : ラステック&黒サンドブラスト
 Claret : 銀巻スムース
 Sovereign : スムース
 
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良いカーブだ
 

2015/10/26

Ashton Pebble Grain XX

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オールドコモイがあまりにも旨かったので、オイルキュアリングに興味を持ち購入しました。
シリウスタバコに行くと、入荷直後でかなり本数がありました。
底部からきれいにスパイダーグレインが伸びていたカナディアンが一目で気に入りました。

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 ・全長:160mm・ボウル高?mm
 ・外径:?mm・内径:20mm・深さ41mm
 ・重量:38g

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噂通りのおいしさで、なかなか感動モノです。
ブレイクインでは強い塗装臭がありましたが、とれてくるとダンヒル系譜のキュアリングを味わうことができます。
(ブレイクインの前にSAメソッドで煙道の塗装を取る人もいるようです)
 

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外観:3
感触:1(咥え心地)
味:3(バージニア・ミクスチャ)

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マウスピールは「Ashtonite」(アシュトナイト)なる素材でアクリルにエボナイトを混合したものらしいです。
個人的には硬くエッジが立ちすぎていて、咥え心地は良くありません。
エントリーモデルだからかもしれませんが、作りが少し雑な印象があります。

 
A
 
新しいタバコのオイルキュアリング味の確認用の標準パイプです。
 
アッシュトンのオイルキュアリンは、特許登録されているので製法がある程度わかります。
カラブリア産かトスカーナ産のブライアを削りだし、油で8時間煮込みます。
その後、専用のオーブンで14日間かけて加熱し油抜きが行われます。
内部のスポンジ状化が進んだブライアは、12%~14%軽くなります。 
 

・グレード
 Brindle : サンドブラスト(茶)
 Claret : サンドブラスト・スムース(赤茶)
 Oldchurch : サンドブラスト(薄茶)
 Pebble Grain : サンドブラスト(黒)
 Sovereign : スムース

・サイズ(ダンヒルのサイズ)
  X(1-3) , XX(3-5) , XXX(5-6) , LX(6以上)

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