カテゴリー「10.Charatan」の11件の記事

2016/12/05

Charatan Special 1

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チャラタンらしい極太シャンクでサンディングで独特の丸みをつけたチャラタンらしいパイプです。
しかも、ハルク・ホーガンの咆哮がシェイプ番号として刻まれています。
 
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1961年から採用されたダブルコンフォート(二段ステム)がリーン期を示します。
「L」なし「MADE BY HAND」ブロック体なので1961~1965年と考えています。
「Charatan "Special X"(1~10)」で検索するとストレート&ナチュラルが数本フックします。
同じ番号で異なるシェイプがあるので、フリーハンドのセカンド品か、若手技師の作品と思われます。
 
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チャラタンのエントリーモデルは、手ごろな値段と美味しい吸い味がお気に入りです。
クラシックシェイプに一癖加えたデザインも小憎い演出です。
 
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 ・全長:?mm・ボウル高:?mm
 ・外径:?mm・内径:?mm・深さ:?mm
 ・重量:?g
 
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ボウルの中央部は、ほんの少しくびれています。
写真ではわかりにくいですが、実際に持ってみるとよくわかり、持ちやすさに一工夫ある感じです。
 
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刻印は、「CHARATAN'S MAKE LONDON ENGLAND SPECIAL」「MADE BY HAND 1」(ブロック体)
ステムに「CP」「Reg.No.203573」
 
 
小ぶりで逆ベントも珍しく、艶々で見た目の良いパイプです。
 
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外観:4
感触:1(咥え心地)
味:1(オールラウンド)
 
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丁寧な作りなのに、説明しにくいですが、吸い味がいまひとつでした。
煙道などを丁寧に過ぎてしまうと、隙間や余裕のないパイプができてしまい、味がおちるとの話もあります。
もう少し使い込んでみます。
 
 
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リーン期のモデル
・フリーハンド
 Summa Cum Laude(主席)
 Achievement(成果)
 Coronation(戴冠)
 Supreme(最高)
 Selected(選択)
 Executive(実行力)
 Distinction(区別)
 After Hours(就業時間後)
 Free hand Relief(浮彫り画)
・マシンメイド
 Special(特別)
 Relief Grain(浮彫りのような木目)
 Beldevere(展望台)
 Perfection(完璧)
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・シェイプ番号 (リーン期カタログ掲載)
 8 Large bulldog / saddle bulldog
 11 bent 1/2 bent billiard
 12 Large billiard
 33 Bell Dublin
 47 Ritz heavy shank pot
 48 Large pot
 58 Newmarket 1/16 bent long shank Dublin
 61 Huntsman horn
 63 Zulu
 72 Burlington 1/4 bent stack
 73 Salisbury pointed heel 1/4 bent apple
 80 Large Dublin
 81 Gilpin Dublin-bowl poker
 83 Cavalier round rim calabash
 84 The Ton barrel bowl poker
 89 Bent pot diamond shank 1/4 bent pot
 91 Medium Dublin
 101 Diamond billiard / diamond shank billiard
 102 Extra large billiard
 109 Rhodesian 1/4 bent Rhodesian
 122 Apple
 148 Outsize pot
 211 Outsize bent 1/2 bent billiard
 402 Outsize lumberman / Canadian
 420 Outsize billiard / heavy shank billiard
 502 Prince prince
 651 Banker diplomat
 652 Panel billiard
 654 Skater skater
 655 Pot royal pot
 0104 Medium lumberman / Canadian
 0120 Large lumberman / Canadian

2016/06/14

Charatan Make Relief Extra Large

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1955~1958年頃製造の巨大チャラタンです。
フリーハンドのグレードでは一番低いグレードでの「Relief」ですが、当時の物価指数から現在の初任給程度の金額になります。
1960年代から70年代にかけてアメリカでは巨大パイプの流行があり、当時の背景を感じさせる出来です。
 
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ヤフーで3本アップされていましたが、いずれもリップ部が噛み千切られていました。
おそらく前のオーナーは、だったようです。
 
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ボウルトップまでこってりとヤニがついていましたが、ほとんど匂いはしません。
熊なのにバージニアを主体に吸ってたのでしょうか?
とりあえず、KメソッドからSAメソッドを行いましたが、塩の量がはんぱねぇ。
塩分取り過ぎなんで気にしないで、ミネラル入りの赤穂の塩を飲む飲む。
 
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やや膨らんだボウルはグリップ感が良く、「持つ」というより「握る」パイプです。
ビリヤードシェイプですが、チャラタンらしく少し奇をてらって左右側面が少しフラットにカットされています。
 
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 ・全長:170mm・ボウル高60mm
 ・外径:35-40mm・内径:26mm・深さ55mm
 ・重量:90g
 
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刻印は「CHARATAN'S MAKE LONDON ENGLAND Freehand Relief Extra Large」
Lane期の「£」刻印と「MADE BY HAND」がないので1955~1958の製造と思われます。
 
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外観:3
感触:1(咥え心地)
味:1(オールラウンド用)
 
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安価に買ったのは良いですが、詰めるタバコの量がはんぱねぇ。
熊はたっぷり詰めて吸っていたようですが「ヘンリー3世氏がシガリロレビュー」によると・・・
 「チャラタン愛好家に出会う事も多いのだが、共通しているのはデカいチャンバーでも詰めるのは半分以下だそうで、ぎっちり詰めて吸うようなパイプじゃないとの事である。」
・・・だそうです。
 
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しかし、少量詰めでは前の所有獣である「熊」に申し訳ないので、奮発してたっぷりと詰めて吸いたいと思います。
さて、どのタバコを選んだものか?
 
とりあえず、バージニアNo1を詰めましたが半分くらいで尽きてしまい、更にSt.Jamesフレイクを詰めました。
チャンバー径が大きすぎる為、火種が大きくなってしまい繊細な味わいは無く、思ったより燃焼が早いです。
二層に詰めていたので、味の変化があったのは助かりましたが、ヤニクラも結構きました。
どんなに美味しくても飽きがくるのは難点です。
コストパフォーマンスを考えると飛鳥やH&Hあたりがよいかもしれません。
でも、この大きなボウルに火を入れ、グイっと握っていると、なんとも良い気分になれます。
 
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2016/06/02

Charatan Make Selected 32

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最高品質少数生産をむねとしていた英国パイプの名門「F.Charatan & Son Limited,London」。
量産すれば需要がある時代でしたが、それでもなお、職人の手作りこだわり続けました。
1955年にニューヨークからレーン(51才)が現れ、経営方針は大きく転換を迎える事になりますが、
このパイプはそれ以前の古き良き時代のパイプです。
ルーベン期(1910年-1955年代)のチャラタンで、セーラーさんの話では戦前だそうです。
アムステルダムで2番目に古い老舗で代理店の刻印がありますので可能性はあります。
Img_3915  
1955年までCharatanは4つのグレード(Supreme、Selected、Executive、Belevede)が一軍でした。
このパイプは2番目のグレードだけありチャラタンらしいストレートグレインです。
小ぶりなパイプですが、ダブリンシェイプに沿うように放射状に直線のグレインが伸びています。
超極細グレインは、みる角度によっては動物の毛並みのような艶があります。
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ここで父フレディックと子ルーベンの年齢を推測してみました。(誤差は+-3才位だと思います)
 
    父  子
1863年 16才    チャラタン創業
1882年 35才 01才 ルーベン誕生
1910年 63才 27才 家業を引継ぐ
1960年    78才 ルーベン享年
 
ちなみに、ダンヒルとサシエニは正確に記録があります。
 
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この時代の平均寿命考えると長生きですね。
初代ジョエル・サシエニは、ルーベンと同じ世代なのでフレディックに師事したと思われます。
珍しい、ルーベンチャラタンの写真です。
 
Ruben

人柄の良さそうな職人らしい雰囲気の方ですね。
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 ・全長:mm・ボウル高mm
 ・外径:mm・内径:mm・深さmm
 ・重量:27g
 
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刻印は「CHARATAN'S MAKE LONDON ENGLAND 32 SELECTED」
反対側はディーラーの刻印「SCHILD ZN AMSTERDAM」
店名は「盾」の意味で、1574年オランダ独立戦争の「オレンジ公の盾紋」に由来。
 
外観:5
感触:?(咥え心地)
味:?(オールラウンド用)
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アムステルダムから届いたのですが、残念な事にダボは折れた修理品でした。
旋盤を使って削り、代わりのダボが埋め込まれています。
おまけにステムにも噛み穴が・・・
ダボ修理も金属板がインナー補強されており、修理としては悪くないです。
しかし、ルーベン期の高い職人技術が見れないのは残念です。
「だがそれがいい」でしょう。
刻印やボールトップは綺麗な状態で、カーボンも均等に厚く付着していました。
古いパイプですが、前の所有者が大切に使用していた事は十分に伝わります。
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これは、漫画「花の慶次」に出てくる台詞です。
前田慶次は、切腹を命じられた老家臣の顔を見て「戦場で傷だらけになったきたねえツラだ」と言います。
家臣が唖然とした時に、笑顔で「だがそれがいい」と言い無罪を勝ち取ります。
前田慶次は、記録が少ないですが実在した人物で、かなり博学だったようです。
朱塗の甲冑が残っていますが、戦乱の中で赤い鎧は的のようなもので実戦に使用されたとは思えません。
鎧のサイズから、当時としては体格も普通だったようです。
江戸初期から歌舞伎者の大男であった逸話がでてきます。
何となくチャラタン歴史と重なるものを感じます。

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まだ数回しか吸っていませんが、焼きたて饅頭の皮の感じのような味です。
むしろオイリーさの抜けたファーンダウンに近い感があります。
ブライアーはモロッコ産なのかもしれません。

Charatan Make De Luxe 60

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「Charatan Make Selected 32」と併せて購入した、ルーベン期(1910年-1955年代)のパイプです。
アムステルダムで2番目に古い老舗でSCHILD代理店の刻印がありますので可能性はあります。
こちらも戦前の品だと思いまが、SCHILDは1955年に閉店しています。
 
ベント・ダブリンですが、ホーンのような太いシャンクで、ズルに近いシェイプです。
複数の着色が行われている下地が経年変化で良い味になっています。
 
ストレートグレインの4グレードを一軍とするなら「De Luxe」は二軍の筆頭に位置します。
「瑕疵のないクロスグレインとサンドブラスト」が使われたと記載されています。
 
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1955年ルーベン老(約73歳)は、NYからきたレーン(51才)に会社の未来を託します。
 
 ・ルーベンと親交のあった最後のバーリング一族 ニコルス・ウィリアム氏を招き入れる。
 ・最高グレードをさら押し上げ、グレードを細分化し、アメリカでのブランド力を強化する。
 ・アメリカ人に人気があるダニッシュ系の大きなボウルを充実する。
 ・職人を倍増し、Charatanは生産を集中する。
 ・大量に出る二級品や訓練生のパイプは、明示して安価に販売し、顧客層を厚くする。
 ・アルジェリアブライアは入手が困難になったのでギリシャ産採用ととスチームキュアリングの導入。
 
レーンはワイリー・フランクにはできなかった戦略で大きく成功をおさめます。
 
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しかし、20年後・・・
 
 1974年 レーン社はロスマンズ傘下から、フィリップモリスに買収される。
 1976年 ロスマンズ傘下のDunhillに、Charatanを売却する。
 1982年 フィリップモリス社からシェリダン(43歳)がCEO就任しレーン(78歳)は会長になる。
新社長は早々にパイプタバコ部門を売却を提案するが。レーン会長が反対した記録が残っています。
ルーベンにチャラタンを託された年齢になった老レーンの心境にはいかなるものであったでしょうか。
 
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 ・全長:mm・ボウル高mm
 ・外径:mm・内径:mm・深さmm
 ・重量:29.3g
 
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バフアウトしていますが、表面にディーラーの刻印「SCHILD & ZN AMSTERDAM」
背面印は「LONDON ENGLAND DE LUXE 60」・・・あれ、「CHARATAN'S MAKE」にブラストがかかってる。
側面のブラスとっぷりから、上下に刻印したのはわかりますが、自社名にまでブラスト当てるかな?
 
リップは少し厚いですが咥えやすいです。
吸い味は比較的軽やかで、ナッティーな感が強いです。
 
外観:4
感触:?(咥え心地)
味:?(オールラウンド用)
 
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こちらも残念な事に、ダボの緩みを熱して押さえつけて修繕した痕跡がありました。
内部に隙間ができてしまい、また、ダボ全体の堅牢性が減り壊れやすくなってしまいます。
前オーナーは、50年以上前に入手し気がつかなかったようです。
海外のオールドブライアーを買うのは難しいですね。
 
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リップは少し厚いですが軽くベントがかかっているので咥えやすいです。
ヤフオクに1955-62年の「De Luxe 60」新品がありました。
だいぶ雰囲気は変わってますね。
 
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2016/05/12

Charatan Make 92

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ルーベン期(1910年-1960年)のチャラタンでクラシック・シェイプのエントリーモデルです。
タンカラー(なめし革の色)でサンドブラストが外周に沿ってリング状に出ています。
シェイプ番号92の特徴は、何といってもサドルステムです。
リップにむかって細くなる上弦曲線と、フィッシュテイルの下弦曲線が、独特のエッジラインを形成しています。
 
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ルーベン期のパイプは時々ヤフオクに出るのですが、地味な為かコレクターが少ないですね。
日頃から狙っていたかいあって安価に落札きました。
 
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当たり外れの多いと言われるチャラタンですが、ルーベン期のエントリーモデルでも旨いです。
二段テノン部も丁寧にべベルカットされており、中心軸のズレもありません。
レーン期になるとエントリーモデルの丁寧さが減ってしまった感があります。
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 ・全長:141mm・ボウル高45mm
 ・外径:31mm・内径:18mm・深さ40mm
 ・重量:25g
 
Img_3786  
刻印は「CHARATAN'S MAKE LONDON ENGLAND 92」くっきりしています。
ルーベン期の特徴で、サイズコード・リップタイプ・Lマークの刻印がありません。
1960年代のシェイプ番号表にありませんが、91番が同型のテーパーステムで掲載されています。
グレード表記がないので、職人になる前の訓練生モデルかもしれません。
 
Img_3801  
チャラタンのブラストの着色は、釉薬と焦げの味わいがある信楽焼のような表面です。
少し単調な色合いですが、使い込むことで下地の黒が出て、良い味わいが出てきます。
 
外観:4
感触:?(咥え心地)
味:?(オールラウンド用)
 
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オールドチャラタンはブライアが良く、しっとりしたクッキーのような軽い甘さが出るが好みです。
古いカステロのシーロックも近い味わいがあります。
 
久しぶりには全面レストアしたパイプです。

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Kメソッドでボウルトップの清掃し、ボウルトップはカルナバで磨きます。
カーボンはかなり硬く付着していたので、SAメソッドを2回かけました。
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マウスピースはOメソッドからメラミンスポンジ、コンパウンド研磨します。
仕上げは修正液でCP刻印を復活させ、リップクリームでグリスアップしました。

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個人的に調べた範囲ですが・・・

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Ruben期の価格(1910-55)
---------------------------------------------------------
 一軍(ストレートグレイン・ハンドメイド)
  Supreme :
  Selected :$350-$150
  Executive :$300-$200
  Belevede :
 二軍(クロスグレイン・サンドブラスト・瑕疵品)
  De Luxe :$200-$50
  (1950年代後半)
  De Luxe Special S:$150
  De Luxe S:$100
  Special:$120-$80
 
 三軍 若い技師(Apprenticeship)?
  Makeのみ:$25

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混乱期(1956-62) 基本的に1966年以降と同じ
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職人の大幅増員やスチームキュアリング等のインフラ整備。
体制変更よる混乱期。
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Lane期の価格(1966-82)
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 一軍(ハンドメイド)
  Supreme :$750
  Selected :$400-350
  Executive :$325-300
  Distinction :$275-250
  After Hours :$250-100
  Free hand Relief :$250-100
 二軍 若い技師(Apprenticeship)マシンメイド :$200-$50
  Special
  Relief Grain (tan) (dark)
  Beldevere
  Perfection
 三軍 クラシックシェイプ マシンメイド $100-$50
  Makeのみ
 
 
 

2016/02/20

Charatan Make De Luxe S 12

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倫敦マンセル通りで、チャラタン工房は大きなガラスの中は、木塊から回転鑢(サンディングディスク)で削出すパイプ職人達。
私がいたら、張り付いて見ていた事でしょう。
本パイプはルーベン時代(1910-1960)のチャラタンです。
1960年にレーン社へ譲渡されますが、譲渡後はパイプが大きく変化します。
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ルーベン期は深い茶色のスムースで、大振りな作りのパイプが多いです。
また、ボウルが前方に傾斜気味で内径もサイズに合わず20mmと小さいのが特徴。
ワンオフ作品らしいむっちりとした形状は、ビクトリア王朝から続く英国パイプのスタンスを色濃く残しています。
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1950年代カタログに"DeLuxe"グレードは以下のように記されています。
「ミディアムグレードで、チャラタン独自の厳しい審査を通った埋めやサンドピットのない高品質のブライヤーで作られてます。」
チャラタン蒐集家Tad Gage氏によれば、"Special"がクラシックラインで最上級のグレードですが、第二次大戦後あたりまでは"DeLuxe"グレードがその位置にあったと記しています。

野球で言えばストレートグレインは一軍で、二軍の筆頭チームがデラックス。
このパイプはストレートグレインなので一軍の故障者が二軍にいたのでしょうか?
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 ・全長:140mm・ボウル高43mm
 ・外径:33mm・内径:19mm・深さ33mm
 ・重量:43.5g
使用形跡は少なくボウルの中は綺麗です。
二段テノンは内側にカットされており二段目もラウンドととても丁寧な仕上がりです。
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外観:5
感触:3(咥え心地)
味:5(バージニア用)
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チャラタンはギリシャ産のブライアーを使用していますが、古い上質なブライアーは枯渇の兆しがあった時代です。
バーリンクと並ぶビクトリア時代からの名門チャラタンの味はかなりナッティーで高検出タイプ。
長く保管されていたようですが、数回の使用で刻印もくっきりでかなり良いコンデイションです。
香りだちですが、Lane期と異なりま、少し薬草のような良い香て濃い味わいがでます。
むむむ、素晴らしいパイプです。もう一本ルーベン期欲しくなりました。いかんいかん。
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他のパイプですが、ルーベン時代のCharatan De Luxeの解説です。
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当出品作品は、古き良き時代のオールド・ブリティッシュ「Charatan's DE LUXE 1910-1960年」で、Laneリミテッドに売却する前の「ルーベン時代」のレアなヴィンテージ品になります。
1863年フレデリック・チャラタンによってロンドン・マンセル・ストリートに設立されたメーカーで、1910年に息子ルーベンに工場を譲りました。
ルーベンは父の跡を継ぎ、長年にわたって非常に高品質のパイプを生産し続け、米国輸出のパートナーとして1955年Laneグループに販売独占権を与え、高品質の大ぶりなボウルに豪快なストレートグレインが人気を博し順調に生産を続けてましたが、残念ながら後継者もなく1960年に亡くなりました。
その後、彼の妻は後継者が居ないこともあって翌年1961年に会社をLaneリミテッドに売却し、1976年にはDunhill社との共同経営で、1982年にDunhillへ完全に転売され現在もDunhillの子会社として製作を続けています。
Old Charatan'sといえば、眼の覚めるようなストレート・グレインを生かしたフリーハンドで有名ですが、1960年以前のルーベン時代は高品質のグレシアンブライヤーを用い、総てにおいてハンドメイド製作で仕上げられていることで知られてます。
この時代においてもチャラタンのシェイプは、殆どが通常のクラシックシェイプに独自のアレンジを加えたフォルムになるので、チャラタン・シェイプ・ネームがついてます。
グレードはミディアム価格に位置する「De Luxe」で、当時のカタログの記載ではミディアムグレードで、チャラタン独自の厳しい審査を通った埋めやサンドピットのない高品質のブライヤーで作られてます。と説明されてます。製作年代については、ダンヒルやアシュトンのようなデートコードやイヤーコードもないのでピンスポットでの特定はできませんが、それでもチャラタンの場合はある程度まで絞ることができます。
ルーベン時代のステムはサドルビットとテーパーの二種類のみで、買収後はステムが全てダブル・コンフォート・ビットに変わり、テーパーもしくはサドルビットを備えたパイプは、シェイプNo.の後に「X」が打たれてます。
なので、「X」が打たれてないシェイプNo.のテーパーやサドルビットステムは、ルーベン時代(1910年-1960年)になります。
またステムロゴはレーン時代と同じく「C」と「P」が重なったロゴが打たれてますが、「C」ロゴ文字の先の線の細さと「C」の下部の線が「P」の中に短く入ってることが特長です。
これらは総て私的見解ですので間違いや見当違いがあるかも知れません。ご参考程度に留めて戴ければと思います。高品質のブライヤーがまだ豊かだった時代に職人の腕を揮って製作された当パイプ、レアなルーベン時代のオールド・チャラタンの現代にない味わい溢れた伝統のクラシカルシェイプを愉しんで戴けたらと思います。

チャラタンを託された Herman.G.Lane

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2016/01/21

Charatan Make Special 2470

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イギリス産業の多くは1950年代から70年代の間に国際競争力を失いました
1950年にハーマン・G・レーンはルーベン・チャラタンと会い、1955年に独占販売権を得ます。
1960年まではレーン社も販売のみに専念し、製造はルーベン氏に一任していたようです。
ルーベン氏他界後、レーン社は工房を拡大し、北米で大きなブランドを築き上げます。
英国病が暗い影を落とす中、レーン社が買い手をどんどん見つけてくれる事は、職人達も嬉しかった事でしょう。
良質なブライアーが残っていた時期か、この時期は当たり外れがあり、当たりを引けば絶品のようです。
1961年以降はスチームキュアリングを使いを量産体制を確立し、製品は安定します。
本パイプは、このような背景の品になります。
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Datingに関しては以下のサイトを参考にました。
「ヘンリー3世のシガリロレビュー」→「Dating of Charatan's」
刻印に謎があり「ルーベン時代 1910-1960」と「レーン時代 1961-1965」の双方の特徴を有します。
 ・1961年以降を示すボウルサイズコードが、かなり不自然な位置に刻印されている。
 ・1961年以降を示すフィッシュテイルの「X」刻印がない。
 ・1955年~1960年は、一部のロットに[L]刻印されていた。
1955~1960年の製造在庫を、急きょ1961年以降に刻印し出荷したのではないでしょうか。
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 ・全長:135mm・ボウル高40mm
 ・外径:39mm・内径:22mm・深さ34mm
 ・重量:33g
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ダブリン&ポットに極太シャンクが繋がるシェイプは「Ritz」(ぜいたく,ぎんぎらぎん)と名付けられています。
ど派手なダニッシュスタイルより、クラシックに少しアレンジを利かせたシェイプの方が好みです。
ボウルトップにマッチの着火痕がありますが火皿内は綺麗で、大切に使用していたようです。
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二段テノンは先端がラウンド処理されており丁寧な作りです。
フィッシュテイルで、アメリカ仕様なのかかなり厚いです。
同時期のcharatan 0120は、薄く咥えやすいので、作った職人の技量の差か?
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外観:4
感触:2(咥え心地)
味:3(オールラウンド)
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しっかりと生木の味がありますが、終盤にかけて旨みが増すタイプです。
ボウルも煙道も太めなので、重めのタバコをしっかり詰めるのがあうかな。
Pipedia CharatanにPre-LaneのRitzシェイプがありました。カッコイイ
800pxcharatandeluxe
しかし、tanuki_soba氏のレストア技術はいつも感心します。
Clip_1
もはや、別のパイプですね。
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良く調べると、火皿内は、丸刀のようなもので削った痕跡が、、、
微妙に瑕疵のあるパイプですが、吸い味は素晴らしく良いのでお気に入りのパイプです。
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Yahooオークションの商品紹介
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Charatan's SPECIAL 2470 Ritz(Heavy Shank Pot) Lane時代 1962年?
ご覧戴きありがとうございます。
パイプのお好きな方やコレクターの方、ぜひ宜しくお願い致します。
古き良き時代のオールド・ブリティッシュ「Charatan's SPECIAL 2470 Ritz(Heavy Shank Pot)1962年」Lane時代のヴィンテージです。
1863年フレデリック・チャラタンによってロンドン・マンセル・ストリートに設立されたメーカーで、1910年息子のルーベンに工場を譲りました。
ルーベンは父の跡を継ぎ、長年にわたって非常に高品質のパイプを生産し続け、米国輸出のパートナーとして1955年Laneグループに独占権を与え、高品質の大ぶりなボウルに豪快なストレートグレインが人気を博し順調に生産を続けてましたが、残念ながら後継者もなく1960年に亡くなりました。
その後、彼の妻は後継者が居ないこともあって翌年1961年に会社をLaneリミテッドに売却し、1976年にはDunhill社との共同経営で、1982年にDunhillへ完全に転売され現在もDunhillの子会社として製作を続けています。
Old Charatan'sといえば、眼の覚めるようなストレート・グレインを生かしたフリーハンドで有名ですが、1961年以降のマシンメイド・スタンダード・シェイプも劣らず素晴らしいパイプなので、今もファンが多く存在してます。
この1961年以降から1982年までの製作はLane時代と呼ばれ、スチームキュアリングと呼ばれる水蒸気を使ったキュアリング法で素晴らしいドライな喫味を味わえると言われるコレクティブルな価値ある時代のパイプとなります。
当グレード「SPECIAL」は、マシンメイドのフラッグシップ・トップグレードで当時のカタログでは「クロスグレインまたはバーズアイが顕著な特色にカットされたプレミアム・クォリティのパイプです。」と説明されてます。
説明通りバーズアイとのクロスグレインが美しい面取りでカッティングされ、その紋様を活かすべくハイコントラストのオレンジ系ブラウンカラーステインで、高級感と優美を一体化させた仕上げは「SPECIAL」グレードならではの魅力だと思います。
シェイプNo.「2470」は「2+470」で、頭の数字はサイズコードを表し、1962年あたりから全シェイプNo.に採用されました。
当固体は、ダブリンっぽいポットのボウルに極太ヘヴィなシャンクとショートステムを備えたプランパーなフォルムで、ボウルとシャンクのボトムをフラットにしたスタンド・アップ・シェイプで、カタログでは「Ritz」と称されるシェイプ名になります。
サイズコードは「2」になってますが、現物はオールドダンヒルの④辺りになるかと思います。
製作年代についてはダンヒルやアシュトンのようなデートコードやイヤーコードもないのでピンスポットでの特定はできませんが、それでもチャラタンの場合はある程度まで絞ることができます。
識別法はいくつかありますが、Laneグループ傘下に下った1961年からDunhillに売却される1984年までの輸出用製作パイプには、シャンクにLaneグループの「○内にセリフ文字の£」ロゴが打たれてます。
また、1962年後半以降からシェイプナンバーの頭に「1~4」のボウルサイズ・コードがつくのですが、当シェイプNo.は「2+470」になっていることから1962年後半以降の製作になります。
が、シェイプNo.が打たれてます画像を良くご覧下さい。
「2」と「470」の打刻の位置が不揃いが分るかと思います。
おそらくですが、当固体は買収前のルーベン時代の在庫で、1962年にサイズコードが採用されたことにより、追加でサイズコードだけ刻印されたのではないかと思ってます。
それとレーン時代のテーパーまたはサドルドステムの場合は、シェイプNo.の後に「X」が刻印されてるはずなのですが、買収直後の在庫や新しい刻印の採用で混沌としてたのか、刻印を忘れたのか見逃してしまったのかも知れません。
ですが、上記2件のことからルーベン時代の製作だけど刻印を追加し、1962年以降レーングループとして販売されたのではないでしょうか。
これらは総て私的見解ですので間違いや見当違いがあるかも知れません。ご参考程度に留めて戴ければと思います。
高品質のブライヤーがまだ豊かだった時代に職人の腕を揮って製作された当パイプ、レアなルーベン時代からレーン時代に移り変わった節目のオールド・チャラタン、現代にない味わい溢れた伝統のクラシカルシェイプを愉しんで戴けたらと思います。
このようなプランパーでショートステムを備えたヘヴィ・シャンクのダブリン風ポット、ぽちゃなオールド・チャラタンをどうぞこの機会にご検討下さい。
琴線に触れたヴィンテージ物との出会いは恋の一目惚れと同じだと思います。
この機会を逃したら、、、もう会えないかも、、、という気持ちを抱きましたら、、、是非とも積極的にご検討戴けましたら幸甚に思います。
【刻印】
・シャンク左側:「○内に£」「CHRATAN'S MAKE」「LONDON.ENGLAND」
        「SPECIAL」「2470」
・ステム左側部:交差(重なった)した「C」と「P」のロゴスタンプ
【サイズ】(素人採寸ですが、簡易ノギスと調理量りで測りました。)
・全長:135mm・ボウル外径:39mm・チャンバー口径:22mm・ボウル高:40mm
・チャンバー深:34mm・重量:33g

2015/08/28

Charatan Make Belvedere 320DC

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1966-1982年のLean期のチャラタンです。
これを買ったときは、オーリックゴールデンフレイクにはまっており、長いフレイクを
長いトッパーで延々と吸いたい要望から、衝動買いしてしまったパイプです。

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届いてみて、半面鱗のようなバーズアイが広がっており、見た目も気に入りました。
マウスピースの焼けがひどく、Oメソッドかけたいなと思いつつそのまま使っています。

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 ・全長:142mm・ボウル高54mm
 ・外径:31mm・内径:20mm・深さ48mm
 ・重量:41.8g

軽くベントしているだけですが、火つけが容易で重心も良い位置になります。
このあたりは、さすがにCharatanの職人気質を感じます。

2
 

外観:4
感触:3(咥え心地)
味:4(フレイク/英国ミクスチャ用)
 

Img_1732
 

主にフレイク用に使用しますが、一度火を入れると2時間近く吸うことになります。
最近は煙道が太目なので、ラタキアも合う事がわかりました。。
Charanのスチームキュアリングのナチュラルな美味しさはバーリングに通じるものを感じます。
 

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Charatan Make 12D,C

Img_1746

1970年頃のCharatanです。
古い長崎の商家から出てきたまとめでた5品まとめを落札した一本です。
十本以上あった中、これだけアンスモークでしたので、前所有者の晩年の一本だったのかもしれません。

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材質の問題だと思いますが、未使用パイプなのにCPも背面の刻印も消えかけいる。
リーン期マシンメイドは、品質チェックして傷などあったものにサンドブラストをかけているのでアウトレット品になります。

Img_1748 Img_1749

黄土色で顔色の悪いパイプでしたが、一回吸っただけで、見事に松崎しげるになりました。
ワックスなしの表面はごつごつした感じで、手触りも良いです。

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 ・全長:133mm・ボウル高44mm
 ・外径:30mm・内径:20mm・深さ32mm
 ・重量:?g

また、ルーベン期チャラタンやファミリー期バーリングのような最高級ブライアーの空気乾燥は別格です。
リーン期チャラタンは個人的に普通に旨いパイプで気にいっています。
スチームシュアリングは高圧蒸気窯で樹液を飛ばし、乾燥窯でさらに時間をかけて乾燥させます。
オイルキュアリングのような独特の味わいはありませんが、あっさりとして上品な香り立ちが特徴です。

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外観:4
感触:3(咥え心地)
味:4(オールラウンド)

細かい事も気にせず、気楽に使える日常パイプとして活躍しています。

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(2017/3/18)
庄内でパイプオフ会のじゃんけん大会でプレゼント。にもにもさんがゲット


磨いてるね磨いてるね(´ω`)よかよか

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2015/08/26

Charatan Make 0120

1961-1962年(昭和36-37年)の製作になります。

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英国経済は停滞して、充実した社会保障制度や基幹産業の国有化等の政策によって社会保障負担の増加、国民の勤労意欲低下、財政の悪化など多く問題問題を抱え「イギリス病」と呼ばれていた時代です。
一方、米国は戦後成長の黄金期を迎え、第二次パイプブームを控え需要は多くあったと思われます。
Lane社が後継者のいなくなったCharatanを買収した背景に絡んでいると思われます。

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「Larger Lumberman」(材木切り出し人)で、Lane社になって名付けられたカナディアンシェイプです。

刻印に「0120」でサイズコードがなく、フィッシュテイルを示す「x」もありません。

ルーベン時代にはないシェイプ名ですので、1961~62年の製造と販売になります。

但し、Lane社が販売権を得た1955年から、一部のロットに「L」刻印があり、準備段階で1955年以降に製造されていた可能性もあります。

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フィッシュテイルで高級感のあるヴァルカナイトは、硬く薄く咥えやすい。
シャンクやステムの緩やかなくびれ方が何とも心憎いです。

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キュアリングが鰹出汁の効いた関東のうどんだとすれば、charatanの上品な紫煙は、
関西の鯖節薄口しょうゆの柔らかいうどんのイメージがあります。

 ・全長:143mm・ボウル高48mm
 ・外径:34mm・内径:19mm・深さ41mm
 ・重量:37g

datingですが、サイズコードなし。フィッシュテイルの[x]コードなし。Laneの[L]あり。
これはレーン社が独占販売権を得た1955年から1960年のモデルになります。

残念な事に、二段テノンが少し欠けています。
二段テノンがタールで固着した時、テノンがダボ穴に残る割れ方をないような仕組みとして機能しているのかもしれません。

外観:4

感触:5(咥え心地)
味:5(バージニア)

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年代もののチャラタンやバーリングは、私の好みの味です。
日本の夏の暑い日でも、紫煙をくぐらせたくなるお気に入りのパイプです。

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Yahooオークションの商品紹介

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Charatan's Make 0120 Larger Lumberman 1961年-1962年 Lane時代の美品

ご覧戴きありがとうございます。
パイプのお好きな方やコレクターの方、ぜひ宜しくお願い致します。

古き良き時代のオールド・ブリティッシュ「Charatan's Relief 0120 Larger Lumberman 1961年-1962年 Lane時代」のヴィンテージです。

1863年フレデリック・チャラタンによってロンドン・マンセル・ストリートに設立されたメーカーで、1910年に息子ルーベンに工場を譲りました。

そうしてルーベンは父の跡を継ぎ、長年にわたって非常に高品質のパイプを生産し続け、米国輸出のパートナーとして1955年Laneグループに独占権を与え、高品質の大ぶりなボウルに豪快なストレートグレインが人気を博し順調に生産を続けてましたが、残念ながら後継者もなく1960年に亡くなりました。

その後、彼の妻は後継者が居ないこともあって翌年1961年に会社をLaneリミテッドに売却し、1976年にはDunhill社との共同経営で、1982年にDunhillへ完全に転売され現在もDunhillの子会社として製作を続けています。

Old Charatan'sといえば、眼の覚めるようなストレート・グレインを生かしたフリーハンドで有名ですが、1961年以降のマシンメイド・スタンダード・シェイプも劣らず素晴らしいパイプなので、今もファンが多く存在してます。

この1961年以降から1982年までの製作はLane時代と呼ばれ、スチームキュアリングと呼ばれる水蒸気を使ったキュアリング法で素晴らしいドライな喫味を味わえると言われるコレクティブルな価値ある時代のパイプとなります。

Lane時代になりマシンメイドによるラインが導入されましたが、旧チャラタン時代の卓越した技術を持つ職人も居ましたので、昔ながらのフリーハンドやハンドメイドのラインも残されました。
そこで、グレインを活かしたハンドメイド&フリーハンドと、チャラタン風にアレンジされたクラッシクシェイプの2ラインで製作されました。

当然ながらシェイプが個々に違うフリーハンドにはシェイプNo.刻印はなく、ネームのみの刻印となります。
シェイプNo.刻印が打たれるのは形が決まったクラシックシェイプのラインで、ハンドメイドとマシンメイドがあります。

チャラタンのスタンダード・シェイプは、殆どが通常のクラシックシェイプに独自のアレンジを加えたフォルムですが、当パイプはタンカラーステイン・レリーフ仕上の完全なるクラシックシェイプです。

当シェイプはクラシックの「Canadian」と呼ばれるシェイプで、チャラタンのカタログでは「Larger Lumberman」と称されるシェイプNo.「0120」になります。

グレード名の刻印はありませんが、シェイプナンバーが打たれてることからスタンダードグレードになります。

製作年代については、ダンヒルやアシュトンのような年代識別コードもないのでピンスポットでの特定はできません。
ですが、それでもチャラタンの場合はある程度まで絞ることができます。

Lane時代のステムロゴは「C」と「P」が重なったロゴでしたが、Dunhillに売却した1982年以降は「C」「P」が離れ、単独文字での刻印になります。

また1962年以降より「Dunhill」同様のグループサイズコードシステムを導入したため、以後の製品にはシェイプナンバーの前に「1-4」のサイズコードが付きます。

当パイプにはサイズコードがまだ打たれてませんので買収後初期、1961年-1962年の製作品だろうと思ってます。

ちなみに当シェイプNo.は、グループコード制になってからは「30120」になります。
これはオールドダンヒルのサイズコード③-④間あたりに相当するサイズですので、扱いやすいと思います。

スチームキュアリングが掛かったオールドチャラタンやオールドブリティッシュ、またカナディアンシェイプがお好きな方、興味を持たれた方、どうぞ宜しくご検討下さい。

【刻印】

・シャンク裏側:「CHRATAN'S MAKE」「LONDON. ENGLAND」「0120」

・ステム上側:重なった「C」と「P」のロゴスタンプ

【サイズ】(素人採寸ですが、簡易ノギスと調理量りで測りました。)

・全長:143mm・ボウル外径:34.5mm・チャンバー口径:19mm・ボウル高:48mm

・重量:37g・チャンバー深:41mm

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