カテゴリー「11.Comoy」の20件の記事

2020/02/12

Comoy Sunrise 235

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久しぶりに大当たりを引きました。
サンライズはフランス製コモイ(シャコム)のセカンド品で、1960~1970年代の制作になります。
 
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コモイではオーム・ポールは「Kruger」と記されています。
大英帝国に喧嘩を売ったトランスヴァール初代大統領ポール・クリューガー叔父貴の名前です。
 
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大きいですが実用的なサイズで、休日に映画を見ながら吸うのにちょうど良い。
コモイ特有のヘビー感はありませんが、キュアリングされていそうです。
 
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セカンドラインはリップのハズレが多いですが、今回はアタリです。
トップは緩やかにベベルカットされており、側面のバーズアイへのつながり方が綺麗です。
 
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小穴は多くありますが、独特なフォルムのおかげでむっちり感があります。
 
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 ・全長:104mm・ボウル高60mm
 ・外径:?mm・内径:21mm・深さ?mm
 ・重量:?g
 
Img_e7164 Img_e7166  
 
 刻印は左側面「Sunrise」「Amber Grain(筆記体)」「Giant」
 右側面「Vintage Briar(筆記体)」「235」
 シャンク裏に「FRANCE」
 ステムに相合傘マークと「S」
 
Img_e7183 Img_e7184  
 
  ロゴ :アーチ(古い?)、直線(新しい)
  着色 :Tawny(茶褐色)、Amber(オレンジ色)
  表面 :Natural(スムース)、Etched(ブラスト・ラスティック)
  P.O.S :ロンドン(古い)、フランス(新しい)
  マーク:S(古い)、CC(新しい)
 
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外観:4
感触:4(咥え心地)
味:5(オールラウンド)
 
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1870年冬、フランスとプロセインの一年戦争で20才のアンリ・コモイは捕虜になります。
収容先で従兄弟のシャルル・シャプイと偶然出会います。
アンリは8年後、産業革命で抜きん出たロンドンで「Comoy」を開きます。
1922年、シャルルも息子ルイとフランスで「Cahpuis Comoy」を開きます。
 
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その後、ChacomはLaBruyereに合併されたりして消えかけますが・・・
戦場の奇縁再びか、シャプイとコモイの孫の代で復活します。
「仲良きことは美しきかな」by 実篤ですね。
 
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コモイのオーバーサイズがそろってきました。
 
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サンライズついて調べてみましたが、2chはソースが薄そうです。
 ・ComoyとChacomが分業して制作していた。(Log&Datings)
 ・米国イワン・リースで販売していたものは、P.O.S.がロンドン(Smoking Pipe BBS)
 ・コモイがロンドンに拠点を移した後、フランスに残った工場で製造ラインだった(2ch)
 ・1930年の戦前もあるが、多く生産されたのは1970年代。(2ch)
 ・1969年の広告に100年以上のアルジェリアブライアが使用されていたと記載(2ch)
 ・フランス製はシャコムのセカンド品(2ch)
 ・Grand Slamの半額くらいだったので、セカンドグレードでも低ランク(2ch)
 ・eBayで10$前後と安価で、アルジェリアンでコスパが良い(2ch)
 

2019/04/20

Gresham Magnaum 816

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Comoy Extraordinaireのセカンドグレードです。
1960~1970年代の製造になります。
 
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「Gresham Magnaum」シリーズは、戦前Extraordinaire800番代のシェイプ番号+10で継承しています。
810(Blliard)、813(Panel)、814(Bent)が検索で見つかりました。
816(Cavalier)だけ、61番から継承しています。戦前Extraordinaire800は800~805になるようです。
 
Img_e1386  
 
「Gresham Giants」シリーズもありますが、XLシリーズ(800番以外)のExtraordinaireのようです。
127(Blliard)/188(Stack)/309(Canadian)/343(Blliard)が検索で見つかりました。

Sl300
 
シェイプ名の「キャヴァリエ」は、イタリア語起源のフランス古語で「騎兵・騎士」を意味します。
同じ日本語の「騎士」でも「ナイト」と異なり悪いニュアンスが含まれるそうです。
平民出の武芸者や浪人といった印象があるようです。
 
Img_e1393  
 
オリジナルのシェイプは、古いドイツのチロルパイプがベースです。
煙道は筒状に穴を開け、火皿の底に煙道を作る仕組みが同じ為のようです。
突き抜けた穴はジュースをドレインする仕組になりますが、ラバーキャップの黒が印象的です。
 
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 ・全長:160mm・ボウル高xxmm
 ・外径:xxmm・内径:?mm・深さ?mm
 ・重量:73g
 
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刻印は右側に「GRESHAM「MAGNUM」左側に「MADE IN LINDON」「ENGLAND」「816」
ステムはひし形と「G」と記載

「マグナム」語源はラテン語で「でかい」形容詞。
転じて酒類の増量ボトルを指す。(ワイン瓶で倍サイズの1.5リットル)
1898年頃、米西戦争中、スペイン軍の拳銃口径.44に対しアメリカ軍拳銃口径が.38と威力不足だったのを急遽改善する為に、S&W社にて火薬量を増した増装弾にマグナム弾と名付けた。

 
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トーマス・グレシャム(1519-1579年)は、商家に生まれました。
王室から海外負債管理の任務を託され、商才というか相場師の才能を発揮し、英国の海外負債の大部分を清算しました。
その結果、1559年にはエリザベス1世からナイトの称号を与えられます。
その後グレシャム卿は、王立証券取引所を作ります。
経済学で、「グレシャムの法則:悪貨は良貨を駆逐する」で知られています。
また、「グレシャム」という言葉が、ロンドンで広く受け入れたれている理由は下記の記事が参考になります。
http://mini-post-uk.blogspot.com/2017/05/blog-post_11.html
この記事で興味をひいたのは「1590年代から、ロンドンのガイドブックなるものが発行されるようになり」です。
コモイとサシエニのネーミングに、ロンドンガイドの普及があったようですね。

Img_e1377  
 
 外観:5
 感触:5(咥え心地)
 味:?(オールラウンド)
 
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pipediaでコモイのページは、1904年のキャヴァリエがトップを飾っています。
キャヴァリエシェイプは変わった形状もありますが、コモイの形状が一番好みです。
極太のテーパーシャンクが美しいラインを作っています。
 
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煙道はフルベンと同じ作りになっています。
 
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こうすると、フルベントになります。

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お気に入りのパイプになりました
 
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早速、試喫

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コモイ味はばっちりです

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ジュースは少しだけ

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パイプスタンド

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喫煙すると、コントラストが強くなってきました。

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4本目(^^)d

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2018/07/24

Comoy Selected Straight Grain 368

 
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コモイのストレートグレインのセカンド品です。
セカンドラインとは言え、コモイ最高のグレードSpecimenからなので、品質と技術には素晴らしいものがあります。
Globeというシェイプ名は、コモイの黎明期からあるアップルで、少し樽状の形になります。

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ロゴから年代判定でませんが、P.O.Sから1950~1980とわかります。
スレンダーバイト(極薄リップ)ではないので、1960年以降と思われます。
 
T8  
 
届いたパイプをみて、状態の良さとグレインの美しさに小躍りしました。
底にピンホール4つありグレードが下がったようです。
フラットボトムが中央からずれた感があります。
 
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グレインやバーズアイのきめ細かさはさすがです。
喫煙するとコントラストは更に強く出るとと思います
T5  
 
 ・全長:135mm・ボウル高:38mm
 ・外径:35mm・内径:21mm・深さ:?mm
 ・重量:42g
 
T2  
 
刻印はくっきりと残っています。
「SELCTED STRAIGHT GRAIN」でSELCTEDがアーチしいます。
POSは「MADE IN LONDON」円形「ENGLAND」 「365」
 
T11  
 
外観:4
感触:4(咥え心地)
味:?

T9
 
4本目のコモイ・ストレート・グレインです。
不思議とオークションで値上がりしないので、結構ねらってます。
T7  
 

2018/03/06

Comoy Extraordinaire 808

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1950年代に製作されたComoy Extraordinaire 808 ベント・ビリヤードです。
ダンヒルのLCを意識した実用的な範囲での大きなサイズになります。

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ベントはビリヤードと並んでオーソドックスな形ですが意外と入手が難しいです。
ベントの製作には高い技術と工作時間が必要ですが、どのメーカもも同じ形になってしまい差別化がはかりにくい。
また、ベント用ブライアブロック「ルルベ」は、一つのブライアから採取できる数が少ないのも理由かもしれません。

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戦前(1920-1939)のExtraordinaire 800~805は、7inch(18cm)越える超巨大なパイプでした。
お店のショウウィンドウを飾る、デコレーションだったのかもしれません。
戦後になると実用性のある大き目のサイズになります。

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刻印は右側に「COMOY'S EXTRAORDINAIRE」(ヒゲ付きブロック体)
   左側に「MADE IN LONDON」(ラグビーボール型)「ENGLAND」「808」
   底部「9P」(埋め跡が9箇所)

Img_e3205

3ピースインレイドではない、少し大きな「C」マークです。
このタイプは「Pipedia」と「PipePhil.eu」に1950年代の作成とあります。

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 ・全長:140mm・ボウル高54mm
 ・外径:33mm・内径:2mm・深さ48mm
 ・重量:xxg

Img_e3214

ダークなマホガニーカラーですがコモイらしいコントラストのあるテクスチャーです。
太くベベルカットされていますが、エッジはあまりきれいに残っていませんでした。

Img_e3210

外観:3
咥えやすさ:3
味:3(オールラウンド)

Img_e3217  

ぶっちゃけ、こってりカーボンでしたが、安かったのでレストアしたさに落札しました。
少し焦げとクラックはありましたが、分厚いボウルなので大丈夫でしょう。
ゴムのビッツがついていたのでマウスピースの状態は良好でした。

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吸い味は、ボウルが大きすぎるためか、コモイ味はちょっと薄いです。
また、ラージボウルの割に煙道が細く3mmなさそうなのです。

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しかしベントってエロイよね。影も。

Img_3237

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 戦前のExtraordinaire(800-805)を検索
---------------------------------------------

  800:ビリヤード
  800

  801:アップル
  801

  802:リバプール
  802

  803:パネル
  803

  804:ベント
  804

  805:オウムポール
  805

 

---------------------------------------------
 Extraordinaire 戦前で800番代以外
---------------------------------------------
  Ex1:Panel(葡萄レリーフ)
  Ex1

  Ex61:Cavalier(騎士)

  Ex61

  Ex73:Arrowhead(矢じり)

  Ex73

  Ex?:Brasenose(ドアノッカー)

  Exb1
  Ex?
  Ex47
---------------------------------------------
 Extraordinaire LXサイズ シリーズ
---------------------------------------------
  188LX:Stack
  235LX:Kruger(オームポール)
  309LX:Canadian
  127 :Blliard (テーパーで800より小さい)
  343 :Blliard (サドルで800より小さい)

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土日に映画やドラマを見ながらのんびり吸うで、とても気に入っております。

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2017/09/04

Comoy Golden Arrow 47

 
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1929~1938年に製造されたコモイのゴールデン・アローです。
当時ロンドンとパリ間の豪華列車「ゴールデン・アロー号」に由来します。
SRのロード・ネルソン型蒸気機関車(通称:Spamcan)が、ロンドン・ドーバー間をわずか98分で移動しました。

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上記は客室内(戦後)の写真はのですが、豪華ですね。
戦前のプルマン社製の豪華な客車は、現在でもブルーベル鉄保協(シェフィールド)、ペコラマ(デボン)で見学できます。
  
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このパイプにはコモイのロゴはなく、汽車と同じデザインでロゴとマークが刻印されています。
英国は当時、世界最高の鉄道サービスと言われていたので、駅の近くか駅内で販売されていたイベント商品かもしれません。
フランスから来たコモイにとって、パリに短時間で行けるようになった事への思い入れはあったと思います。
 
Img_0270  
 
シェイプコードでは47番はMサイズとなっていますが、ダンヒル34②と同じサイズで、旅行に適してた小さなビリアードです。
ナチュラルカラーで、グレインは車窓の煙のように流れるような綺麗な作りです。
フィッシュテイルのステムも、スレンダーバイトで薄く咥えやすい作りです。
 
Img_0280  
 
刻印は「GOLDEN (金の矢) ARROW」反対側はラグビーボール型「LONDON MADE」「47」
シャンクの刻印は、列車の記章と同じく斜めを向いた金の矢です。
埋め跡などなく、綺麗パイプです、
戦後はセカンドラインになりますが、戦前はノベルティ・アイテムとしてのハイグレードパイプだったのかもしれません。
 
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ラグビーボール型LONDON MADEの刻印は1920年代~1938年と年代判定できます。
列車のゴールデン・アロー号は1929年に命名されるので、1929年以降になります。
 
Img_0274  
 
 ・全長:130mm・ボウル高43mm
 ・外径:?mm・内径:18mm・深さ36mm
 ・重量:?g
 
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戦後は「The Golden Arrow」とTheの表記が追加され、セカンドラインと同じパッケージになります。
トレードマークの「金の矢」も徐々になくなっいきます。
これはイギリス国鉄(1948~97年)に統合&国営化され、商標が厳しくなったからかもしれません。
 
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外観:4
咥えやすさ:5
味:4(オールラウンド)
 
Img_0616
 
落ち着いたコモイ味の甘さが十分に堪能できます。
火皿は少し薄いですが、火種のコントロールしやすく、結果的に美味しく吸えます。
特筆すべきはリップで、スレンダーバイトよ呼ばれる極薄仕上げはとても咥えやすいです。
 
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「ゴールデン・アロー号」の歴史
  1926年:ロンドンとパリ間を鉄道とフェリーで結ぶ路線が開通する。
  1929年:英国側の車両に「ゴールデン・アロー」と命名する。ロンドンとパリ間を6時間35分で接続。
  1939年:大戦中は運休(-1945)
  1961年:路線が電化される。
  1972年:9月30日の最終走行で幕を閉じる。
  1994年:ドーバー海峡ユーロトンネル貫通。ロンドン-パリ間を2時間16分で接続。


1930年代のゴールデンアローの動画
(https://www.youtube.com/watch?v=hVPWObsuDDM)
 
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当時の貴重なフィルムで風景やビュッフェ などの動画もあります。
 
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2017年に入手したパイプで一番おいしいパイプになります。

2017/08/21

Comoy HBH London

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戦前にバーリングを中心に、英国タバコニストの銘を刻印したパイプがしばしば出てきます。
このパイプも「HBH」というロンドンのショップ名で、銀巻からコモイが製作した事がわかります。
 
Img_3277  
 
第一次大戦下の1917年(大正6年)製作です。
孤立主義を保てなくなった英国は、大戦の影響を受け、覇権はがアメリカに移行し始めた年になります。
当然パイプのマーケットも北米が中心になっていきます。
 
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(クローバーのショップマークを刻印した同時期のパイプ)
 
HBHはネットで情報は見つかりませんでした。
刻印・銀巻・保証・ケースまで用意するので、かなり優良な店舗であったと思います。
ブライアもグレードの良いものが使用されているようです。
セミ・オリフィックのリップは1920年頃の特徴です。
コモイらしい、深い茶色と強いコントラスは、後年に販売するTradition位の濃さです。
 
Img_3288  
 
シェイプはアイリッシュ・クレイパイプに由来する「ダブリン」です。
火皿が先細りなので、たばこの温度管理が面倒なシェイプでもあります。
最後まで吸わず残り1/4ぐらいでやめるとの話もありますが、最後まで楽しみたいですよね。
 
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 ・全長:142mm・ボウル高:43mm
 ・外径:30mm・内径:19mm・深さ:xxmm
 ・重量:xxg
 
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刻印は「HBH LONDON MADE」
銀巻は、戦前の六角形に「HC」製作年「b」スターリングシルバー「獅子横」ロンドン「獅子顔」
 
Img_3279  
 
ケースの内側のシールは「GUARANTEED(保障) HBH LONDON MADE」
ダボは少し変わった吸盤型。 
 
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外観:4
感触:2(咥え心地)
味:1(オールラウンド)
 
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コモイ味が大好きで、オーソドックスな戦前コモイを前から試してみたいと思っていました。
当たりのパイプは引けているのですが、更に高みがありそうな気にさせるのがコモイである種中毒ですね。
 
Img_3301  
 
吸い味は普通ですが、セミオリフィックが少し咥えにくいですね。
 
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2017/07/26

Comoy Grand Slam 335

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Grand Slam(1933~1973)で、念願のバーロゴ(1938~1945頃)をやっと入手できました。
製造年はパテント番号とロゴ書体から1940年6月〜1952年5月の製造になります。
1940年9月ロンドン大空襲がありますので、それ以前の6月から9月
あるいは、大戦直後の英国は物資不足が著しく、国内でぜいたく品のパイプ販売は厳しい状況でした。
 
Img_3243  
 
しかし、アメリカは爆発的な経済発展を遂げており、英国パイプメーカーの生命線であったと考えられます。
在庫の材料を駆使して生産し輸出していたと考えられますので、1945年〜50年頃の製造と考えられます。
 
Img_2934  
 
コモイならではのコントラストの強いステインは、フレイムグレインと相性がピッタリです。
ビリアードとアップルの中間的なシェイプは「グローブ(GLOBE):球体、地球儀」と名付けられています。
 
Img_2956 Img_2953  
 
Grand Slamでシステムを内蔵しているにもかかわらずSサイズとかなり小いさいパイプです。
残念ながらシステムのフィットメントは折れていました。
マウスピースは超極薄の仕上げを施されたスレンダーバイトで咥えやすいです。
 
Img_2926  
 
 ・全長:133mm・ボウル高:36mm
 ・外径:27mm・内径:19mm・深さ:31mm
 ・重量:xxg
 
Img_2929
 
刻印ははっきりしとており、左に「COMOYS」「GRAND SLAM」「PATTENT」
右に「335」サークルの「MADE IN LONDON ENGLAND」米国パテントを示す「Patent Number 2001612」(有効期限1935年~1952年5月)
裏側に「*4」刻印は、皮ワッシャーの交換用サイズコードを示しています。
サイズコードの上に「PAT.PENDING」(パテント保留)の刻印があれば1938年11月~1940年5月の製造になります。
バーロゴの状態は良いですが真ん中の青色は褪色しています。
少し傾きますが自立するので、喫煙時にひょいと置けて便利です。
 
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外観:4
感触:4(咥え心地)
味:5(オールラウンド)
 
Img_2896  
 
3本目のGrand Slamでようやく大アタリが引けました。
といっても、ネットリとしたコモイ味ではなく、エッジの効いた感じがします。
う~ん、アルミチューブが折れてるのにここまで美味しいとは・・・
これだからコモイはやめられん。
 
Img_2954_2  
 
このパイプはすごく綺麗な状態で届きましたが・・・メンテナンスが不要なのは、物足りなさも感じます(^^;;

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胡桃ぐらいボウルは、指先で握るのにちょうど良いサイズです。
煙草の量も適量で、これより小さいと物足りなさがありそうです。

Img_2980

旨いコモイのツートップ!

Img_3268

2017/05/08

Comoy Grand Slam 64

Img_1496  
 
1960年代初期のGrand Slamで付属品がそろっています。
当時で12~18ドルで販売されており、現在の価格で3万~5万円ぐらいになります。(ダンヒルの2/3位)
スペアのワッシャー10個入は追加で購入した物のようです。
 
Httg  
 
Grand Slamは1933~1973年に販売され、煙道にアルミフィットメントがあるシステムパイプです。
このアルミフィット部はかなり脆いので注意して扱いましょう。
先端の皮製ワッシャーが煙道内に空間を作り、長い煙道で冷却する仕組みになっています。
 
Img_1463  
 
 ・全長:140mm・ボウル高45mm
 ・外径:30mm・内径:20mm・深さ?mm
 ・重量:?g
 
Img_1485  
 
オーソドックスなビリアードでトップはべベルカット、ボトムはフラットカットされています。
 
Cp  
 
刻印は右にサークルの「MADE IN LONDON ENGLAND」「64」
左にヒゲ無し書体「COMOY'S GRAND SLAM PIPE」
シャンク裏側の「*6」刻印は、皮ワッシャーの交換用サイズコードを示しています。
 
Img_1489  Img_1490
 
この皮ワッシャ―ですがネットの検索にほとんどフックしません。
 *6は、外径7.1mm、内径4.2mm、線径(Φmm): 1.8.5、厚さ3mm
シリコンリング、アズワン/2.8-1.9 シリコン Oリング(品番1-440-01)で代用できそうです。
厚さが薄いので、ワッシャーかますか二個入れれば良いかな?
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ちなみにGrand Slamシリーズはフィットメントを外している方が多いです。
ブローが良くなるとか、味が適度にマイルドになるなど。
 
1  
 
外観:4
感触:3(咥え心地)
味:1(英国ミクスチャー)
 
Img_1464  
 
クールスモーキングはできますが、なんか微妙な味です。
エアコントロールが行いにくいのと、内部システムに残る匂いが悪いのかなぁ。
Grand Slamとしては二本目なので、このパイプがいまいちな気もします。
 
Img_1488
 
グランドスラムの意味は「主要なものをすべて制覇する」
1930年にゴルフの球聖ボビー・ジョーンズが米英プロアマで4連覇し、当時の流行語を採用したようです。
語源は19世紀初に流行したトランプ「コントラクトブリッジ」の勝利ルールに由来します。
ちなみに今の流行語大賞で命名すると・・・
  2016年「パイプってる」
  2015年「トリプルスリーパイプ」
  2014年「このパイプ、ダメよ~ダメダメ」
  2013年「このパイプ、今でしょ!」
  2012年「このパイプ、ワイルドだろぉ」
  2011年「なでしこパイプ」
  2010年「ゲゲゲのパイプ」
  2009年「政権パイプ交代」
  2008年「パイプ、グ~!」
  2007年「パイプをどげんかせんといかん」
  2006年「イナ・パイプ・バウアー」
  2005年「小泉パイプ劇場」
  2004年「このパイプ、チョー気持ちいい」
  2003年「毒まんじゅうパイプ」
  2002年「タマちゃんのパイプ」
  2001年「小泉パイプ録」
  2000年「パイプ革命」
なかなか良いパイプ名もあるじゃあ~りませんか~(1991年)
 
Au  

2016/12/08

Comoy Old Bruyere 208

Img_5284 Img_5285
 
コモイのオールド・ブリュイエールです。
年代判定はPOSが一部異なるので判断が難しいですが、1960年以降の復刻版で初期のものと思います。
 
Dsc_0406
 
実は大振りのベントを咥えて前歯のインプラントが割れてしまいました。
軽量小型のベントを探していると、ヤフオクに25g(実際は28g)のコモイがあり思わす落札してしまいました。
 
Img_5268
Bl
 
シェイプ番号「208」チャートに記載がありません。
ステムは11番でボウルは17番の、ステムの曲げは中間に位置するタイプです。
 
Img_5289
 
 ・全長:129mm・ボウル高44mm
 ・外径:29mm・内径:21mm・深さ40mm
 ・重量:28g
 
Img_5292
 
刻印は「COMOY'S OLD BRUYERE」「MADE IN LONDON」「208」
 
POSにラグビーロゴの下にENGLAND(直線)がありませんが、1950年以降と思われます。
復刻版OLD BRUYEREの場合1960年~1982年になります。
二段テノンや金属補強があり丁寧な作なので初期の作品ではないか考えております。
 
Img_5272
 
28gとかなり軽量な理由は修理でリーミングされている為ですね。
オリジナルは11番や17番と同じ34g程度であったと思います。
リーミングは上部2割程度なので、喫煙には影響ありません。
 
Img_5277
 
 外観:3
 感触:4(咥え心地)
 味:4(オリエント・バージニア)
 
Img_5283
 
パイプ届いて驚いたのは、写真ではわからなかったのですが、片面がバーズアイで埋め着くされていたことです。
リップエンドもノッチの出っ張りとラウンド処理が良く、咥えていて安定感があります。
オウムポールに近いシェイプなので、火皿からの燻煙も十分に楽しめます。
コモイ味の典型的なネットリした深みのある甘さがあり、かなりお気に入りのパイプです。
 
Img_5291
 
----------------
Comoy POS判定
----------------
 (直線)
  1910~20:LONDON MADE
 (円形)
  1930~40:MADE IN ENGLAND
  1950年~:MADE IN LONDON  + (直線) ENGLAND
 (ラグビーボール型)
  1920~30:LONDON MADE
  1930年代:MADE IN ENGLAND
  1950年~:MADE IN LONDON + (直線) ENGLAND

Img_5281
 
Dunhill120④と比較。
 
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2016/10/31

Comoy Make 126 Special Straight Grain

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1950年初期のパイプになります。
コモイの最上位グレード「Specimen Straight Grain」のセカンド品です。
ルーペで見ないとわからない程の小さなフローが2つ程あります。
戦前のStraight Grainは、虎のようなコンロラストの強い濃いステインが特徴です。
 
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ポットシェイプの意味は「大きな器」。
通常のポットだと少し物足りない感がありますが、ラージーボウルになると存在感がぐっと増します。
職人によるハンドメイドのリップは作り込みが素晴らしく、大きさの割に咥えっぱなしでも疲れません。
 
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 ・全長:132mm・ボウル高41mm
 ・外径:40mm・内径:24mm・深さ36mm
 ・重量:41g
 
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刻印は「Comoy's MAKE 126」「MADE IN ENGLAND」「Special STRAIGHT GRAIN」
 
Kokuin  
 
モデル名はネット検索ででてこない「Make」です・・・
・・・これは、どう見てもバーリングのロゴデザインですね。
コモイの職人が面白がって作ってみたのかもしれません。
 
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外観:4
感触:4(咥え心地)
味:4(オールラウンド)
 
N_l  
 
私にとって3本目のComoy Straight Grainになります。
コモイ味とよばれるネットリとした深みと異なり、ダンヒルに近い風味があり感が気に入ってます。
3本とも、火皿がすり鉢状(コニカル)が強めにつけられており、これが影響しているのかもしれません。
 
Cc
 
ポッドは火皿の直径が大きいので、火種が自然に燃えます。
火がフチによらないように注意しながら少しづつ吸うのが楽しみ。
熱い熱燗をちびちびと飲むようにですね。
 
2  1
 
ダークウォルナット、プラムカラーと少しの違いがありますが、光の角度によってどちらも金色に輝いて見えます。
これだから、クラシックシェイプはやめられまへん。
 
Rws
 
喫煙経過
 
P0
 
A
 
Noz
 
Zu
 
6t_2
 

 

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