Dobbelmann Lincolin 405
1947年(昭和22年)~1962年の英国製になります。
ドイツ第3位の今は亡きパイプメーカー「DOBBELMANN」が製作した「Lincoln」です。
このDOBBELMANN社刻印入りLINCOLNは、デッドストックだったのか2010年頃からオークション市場に英国製として多く出まわりました。
数は少ないですが「LINCOLN LONDON STYLE REAL SANDBLASTED BRIAR」という同じパイプがあります。
英国にLINCOLN社がありDOBBELMANN社が買収したのか、DOBBELMANN倒産後にLINCOLN社として独立したのか不明です。
当時高額だったサンドブラスター機材を含む工房が、ロンドンにあった事は確かなようです。
・全長:148mm・高さ51mm
・外径:30mm・内径:18mm・深さ47mm
・重量:32g
ホルベック風のシェイプは、偶然とはいえリンカーンと同じ顔をしています。
しかし、何となく他にも見覚えがあるなと・・・アナゴさんが完全一致(笑)
外観:3
感触:2(咥え心地)、2(エアコントロール)
味:1(バージニア)
オーリックGSやIlstedownを吸いましたが明るいバージニアフレイクを吸うのにちょうどよいです。
硬いブライヤーのようで、タバコがツルツルと落ちてゆく感じです。
特殊な形状から、長い中盤にドライな良い味が出るが、終盤は底が深く薄すぎてどうしても熱く・辛くなってしまいます。
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Yahooオークションの商品紹介(他のリンカーンですが)
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当出品は1950年代当時、ドイツ第3位の今となっては幻のパイプメーカー「DOBBELMANN」が製作した「Lincolin」グレードです。
オールド・ジャーマンパイプ「Dobbelmann(ドーベルマン)」は1929年4月に設立されたドイツのパイプ煙草メーカー「Louis Dobbelmarnn Tabakfabrik」社のブランド名です。
煙草はチェリーやアップルの香料煙草葉の生産&販売で人気を博し、1947年頃には近代的なワークショップを構え、またその頃まで主にブナ材を使用したパイプ生産を行ってましたが、1950年辺りからブライヤーパイプの生産に完全移行し、優れた品質のおかげで1950年代には「Vauen」・「Oldenkott」と続いてドイツ国内第3位のビッグメーカーになりました。
しかし、1962年にブレーメンの「Brinkmann Tobacco Company」に企業買収され、煙草の生産は9月までパイプ製作は年末まで続けられ、煙草葉などの在庫はオルデンコットに売却し廃業となりました。
ブランドネームも買われることなく、そのまま現在も廃業のままです。
33年間の歴史を持ち、スモーキングクォリティーもファウエンやオルデンコットと並ぶほどだとスモーカー達に認められた評価を持ちながらも惜しい廃業です。
元々生産本数が少ない上に廃業してから50年以上も経ちますので、流通量が少ない上に未使用品のデッドストックなので超コレクティブルな逸品だと思います。
如何にもジャーマンパイプらしく丁寧な作りで、シャンクとステムの繋ぎもパーフェクトに仕上られてます。
製作年代はブライヤー製作が始まった1947年から廃業した1962年としました。