カテゴリー「14.Dunhill」の36件の記事

2019/06/15

Dunhill Shell 475

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1963年(昭和38年)のチェリーウッドです。
スプレンダーにシップボトムのチェリーウッドがあり、以前から欲しかったシェイプです
フラットボトムですが、修理品なので安価に入手できました。
 
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シャンクは完全に折れていたようで、接着剤でつないであるようです。
お得意のチューブストッパーで補強します。
いい感じで斜めに折れているので、構造的に強度が保てると思います。
 
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ステムもリメイク品の可能性がありそうですが、綺麗にリペアできています。
 
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初代アルフレッド・ダンヒルもチェリーパイプを愛用していました。
シャーロック・ホームズも作中でチェリーを所有している記載があります。
 
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 ・全長:xxmm・ボウル高xxmm
 ・外径:xxmm・内径:xxmm・深さxxmm
 ・重量:xxg
 
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刻印は「475 FT」「DUNHILL SHELL」「MADE IN ENGRAND3」「4S」
底部はキズではなく、元からあったのサンドピットようです。
 
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ネットで検索するとステムのブライア部の長さがまちまちです。
これは、比較的大きなブライアが必要だった為と思われます。
 
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外観:4
咥えやすさ:2
味:4(オールラウンド)
 
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サイズは4ですが、中間煙道にならないように火皿は浅くなっており、タバコの入る量は少ないです。
吸い味は、オイルキュアリングらしい後半まで美味しいタイプ。
 
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元になったROPPの桜の木と比べ、重心となるボウルの重さが軽いので少し安定感が低いです。
それでも、パイプとしては重いのが難点ですね。
 
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斜めにカットされた底面が、角度によって錯覚を見せる面白いシェイプです。
 
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2018/12/29

Danhill Shell 46

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1965年(昭和40年)のShel 46番です。
サイズ2のブルドッグは、サイズ3や4と全く異なる印象があります。
持ちやすく、シェイプのバランス感がかなり良いですね。
 
Img_8874  
 
ヨドバシカメラでプラリペアを購入してから、ステム修理に挑戦してみたくて落札しました。
修繕し吸ってみると、かなりお気に入りパイプになりました。
 
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 ・全長:126mm・高さ42mm
 ・外径:35mm・内径:19mm・深さ34mm
 ・重量:xxg
 
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刻印はくっきりで、背面「46 F/T」「DUNHILL SHELL BRIAR」「MADE IN ENGLAND5」「S」
ホワイトスポットはグレーになっています。
 
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外観:5
咥えやすさ:5
味:4(ヴァージニア)
 
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リップエンドのスロット部は八重歯で噛みぬかれていました。
 
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液と粉末の混合パテで接着力もあります。
粉末に一滴たらし、ゲル状を針で取って垂らします。
 
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ポリエチレンには接着しないので、コンビニ弁当のふたをカットしマスキングします。
 
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5分くらいで硬化します
 
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金属やすりでリップエンドを形成ないがら粗削り
 
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耐水ペーパー(350-600-800-1000-2000)で研磨します。
固い板でリップ部のエッジを立てて水を流しながら磨きました。
 
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綺麗にリペアできました。
 
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やはり黄金期のダンヒルは最高です
 
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うーん、吸ってるとまた修理したくなってきた(-o-;) お金が・・   
 

2018/12/11

Danhill Shell 53

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1968年(昭和43年)のShell 53番です。
黄金期ダンヒルにハズレなしと言われるだけあって、安定のうまさです。
 
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パイプを量産する上で、一つのフライア根かいからカットされるエボーションの形はおのずと決まります。
多くを占めるのは、ストレート用のマルセイエーズとベント用のルルべです。
ストレートとベントで、図面台帳の起点番号を30番代と50番代にしました。
その中でも最も標準的な「35」と「53」が意図的にアナグラムされたは興味があります。
 
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ダンヒル53番は、咥えやすく、タバコを美味しく吸えるサイズであり、鼻に来る煙の量も適当で実にバランスの良いシェイプです。
 
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 ・全長:124mm・高さ40mm
 ・外径:xxmm・内径:xxmm・深さ35m
 ・重量:xxg

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刻印はくっきりで、背面「53」「DUNHILL SHELL BRIAR」「MADE IN ENGLAND8」「3S」
標準か不明ですが、ステンレスリングがはさんであります。
 
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外観:5
咥えやすさ:4
味:4(ヴァージニア)

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このパイプはシャンクにクラックがあるので安く入手できました。
修繕を試してみたかった事が購入理由です。
 
<外部補強>
 ・銀巻き : 新宿の加賀屋で9,450円から修理できます
 ・糸巻き :麻や綿の太い紐を巻く。強度が弱く、最後に固定するのが難しい。
 ・結束バンド :ノッチの部分が非対称で見た目が悪い。
 ・ステンレス製ホースクランプ :ガスやホースを止める部品。
 ・シリコンチューブ :隙間にヤニの液が溜まり見た目も悪い。
 
<パテ補強>
 ・天然素材 : 金継ぎ用の本漆、または、かぶれないカシュー塗料
 ・合成素材 : プラモやルアーで使用する瞬間接着剤系パテ、または、合成うるし
 ・新素材 : 紫外線硬化樹脂。歯の治療に使用され、安価に販売されている
 
紫外線硬化樹脂を試したかったのですがクラックへの流込みが難しいそうなので、今回はクランプにしました。
 
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モノタロウで159円(送料500円)で購入
 
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ドライバーで内径6~15mmの間を調整できます。
 
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左右対称のクリップもありましたが、あえてメカニカル感がある非対称を選びました。
 
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おおっ!パイプが安定して自立するようになりました。
 
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このアンバランスな感が良い感じで、気に入ったデザインになりました。
 
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また、クラックのあるパイプを買ってしまいでそうです。
 
Img_8555  
 

2018/10/27

Dunhill Bruyere 53

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1926年(大正15年/昭和元年)のBruyere 53番です。
当時の書斎の照明では、まっ黒なボウルとわずかに赤紫の色はオールドカラーと呼ばれます。
BBBも当時は濃い色でしたが、茶色系でした。

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アルフレッドはラック虫の臙脂(えんじ)色ドが気に入っていたのではないでしょうか。
ROPPのチェリーパイプを愛用していたそうですが、樺の色も赤紫ですね。
後にでるSHELLも下地の色は赤色が使用されています。
 
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染料は公開されていませんが、古代からインドで使われている「Lac dye」と言われています。
ラックダイは貝殻虫(雌)の一種で、サンスクリット語で数字の「十万」を意味します。
その名が示す通り、木の幹に大量に寄生します。
 
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半年で一本の木から2kg~10kgの染料が収穫できるそうです。
ちなみに、日立CM「この木なんの木、気のなる木」のネムノキで育てます。
戦前は、インドが大量のラックダイを輸出していましたが、戦後は合成素材に変わられて、染料としてはほとんど流通していません。
 
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 ・全長:xxmm・高さxxmm
 ・外径:xxmm・内径:xxmm・深さxxm
 ・重量:xg
 
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刻印はくっきりで、右に「A」「DUNHILL LONDON」左に「"INNER TUBE"」「+」「PAT N°158709/146」「53」
象牙のホワイトスポットはなくなっていました。
「+」の刻印は見たことがありませんでが、1926年製造で1927年販売だったのでしょうか。
 
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外観:5
咥えやすさ:3
味:4(ヴァージニア)
 
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ホワイトスポットが無くなっていたので、ヤフオクで狙う人も少なかったようで安価に入手できました。
この穴をどうやって埋めるか検討中です。
とりあえずストロングテープを貼っておきます。
 
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ベントはカタログの並びが変で「54③→53②→56④」の順でサイズが変更され55が欠番です。
50~52番が極太シャンクのベントアップルなので、ボウルが少し樽型なのが53番になっているのかもしれません。
 
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いかんいかん、54番も欲しくなってきた。
 
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ホワイトスポットの穴は、グールガンで樹脂を詰めてみました。
詳細はポール・ラスムッセンのパイプ解説に記載してあります。
 

2018/06/28

Dunhill Tanshell 32

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1966年(昭和41年)のタンシェル32番でスモールサイズのビリヤードす。
これで31~35までのシェイプをそろえる事ができました。
また、ビリアード32①,34②,35③,59④がそろいました。
 
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ダンヒル黎明期の標準シェイプ(31-70)の広告から、ラインアップを表にしました。
 
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ビリヤードは35番が基準になっていますね。
 
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このような小さなパイプの場合、時間が限られている場合に便利です。
また、二本同時に詰めいて、交換しながら吸うのもインタバールが取れて良いです。
着火は少し面倒ですが・・・
 
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 ・全長:124mm・ボウル高:40mm
 ・外径:30mm・内径:17mm・深さ:?mm
 ・重量:?g
 
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とても軽いのですが、33番リバープールより咥え心地がどうも悪い。
フィッシュテイルの歯が当たる部分のフラット感が足りないのでしょうか。
 
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底面に刻印で「32F/T」「DUNHILL TANSHELL BRIAR」「MADE IN ENGLAND6」「①S」
 
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並べてみると火皿のサイズが①なのに②の34と変わらない大きさです。
おそらくブライアの硬さが原因かと思います。
アルジェリア産のボウル厚は、他の産地に比べ1mm程薄い作りです。
一方、タンシェルのコルシカ産は硬いので、応力が不足し厚さが必要なのかもしれません。
1970年以降のギリシャ産も少し厚くなっています。
 
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外観:3
感触:3(咥え心地)
味:2
 
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Tanshellはあまりオークションに出てきません。
インスタ映えしないのもあるのか、値段もお手頃感があります。
個人的には、赤茶けた色は気に入っているのですが・・・
 
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ここまでそろうと、36番のリバプールも欲しくなりますが散財しているので辛抱です。
 
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2018/06/26

Dunhill Shell 33

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1969年(昭和44年)のシェル33番でリバプールです。
ダボの位置が少し変わっただけですがビリアードと異なる印象があります。
 
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ざらっとした感じのテクスチャーは、1960年代後半の特有ブラストです。
同じ時期にとろけるようなテクスチャーもあり、担当によって変わっていたようです。
 
332  
 
しかし、リバプールのシェイプって意外とレアなんです。
カナディアンやロバットのシェイプは一目でわかる事もありますが。
ただ、オークションを眺めていても少ない気がしています。
 
333  
 
 ・全長:130mm・ボウル高:40.5mm
 ・外径:29mm・内径:14mm・深さ:34mm
 ・重量:20g
 
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かなりの軽量級ですので、咥えっぱなしでも全く疲れません。
フィッシュテイルの幅も良く、自分の視点からだと、遠心力が働いているような錯覚があります。
 
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底面に刻印で「33F/T」「DUNHILL SHELL BRIAR」「MADE INENGLAND9」「②S」
シャンクも極細なので、刻印は少しはみ出しています。
 
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「THE LAST GASP」ダンヒル最後のあえぎと言われる1969年製です。
  
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外観:3
感触:3(咥え心地)
味:3
 
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Shellを並べてみると壮観です。
その中でも一番小さい33番は異彩をはなっています。
 
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サンドブラスト工法は、1870年アメリカで「テイルマン」により船底についた付着物を取り除くため発明されました。
その後欧州に渡りガラス加工などとして改良され、急速に広がりました。
日本では1909年に創業間もない旭硝子が、当時のガラス先進国のベルギーから輸入したのが最初です。
 
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2018/03/09

Dunhill Shell Briar 634

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1964年(昭和39年)で、英国病でイギリス全体の景気が落込んでいた時期のShell Briar634番です。
ダンヒルは、輸出がメインですので、空前のパイプブームもあり、売上げは良かったようです。
翌年には、在米のハーバード・ダンヒル(弟)一族の利権を英国にすべて買い戻しています。
 
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600番台は、1950年代にラインナップされたモデルのようです。
ダンヒルを代表するビリヤード34②、35③、59④、60④の先頭に「6」をつけたサドルモデルです。
 
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サドルステムは、厚さと幅の双方が曲線を描いた凝ったもので、このマウスピースは製作がかなり大変だといます。
マウスピースの完成度を見ると、同じダンヒルでも職人でも技量の差が歴然としています
ネットなどで落札する場合、この部分やリップエンドも注意して見ましょう。
 
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 ・全長:132mm・高さ44mm
 ・外径:28mm・内径:18.5mm・深さ39m
 ・重量:?g
 
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刻印は「634F/T」「DUNHILL」「SHELL BRIAR」「MADE IN LONDON4」「②S」
ホワイトスポットはパテント期の埋め込みから、油性塗料に変わったようです。
 
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外観:3
咥えやすさ:4
味:1(イングリッシュ・ミクスチャー)
 
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メンテナンスされているパイプを手に入れたのは久しぶりなのです。
しかし、雨の日に届いた為、髪から水滴が落ちると・・・Oh! 血が・・・。
 
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パイプの塗装は一般的に天然素材の皮革用塗装を使用します。
最初に水性塗装を下塗りしグレージング(表面磨き)し、粘性のあるバインダーを塗布します。
少々濡れた程度では、下塗りの塗装が手につくことはありません。
メンテで水性の塗装を再度塗ったか、ARメソッドのアルコールで塗料が溶出しのかもしれません。
 
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11年前に製造された、1953年パテント期34番と吸い比べてみました。
吸い味は34番の方が上ですが、634番の薄くフラットなF/Tリップが咥えやすいです。
 
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いろいろ言いながらも、34/634②は手ごろな大きさが気に入っています。
①ではボウルが小さすぎて味が壊れやすい。
③は平日に帰宅して吸うのには少し大きい。
ジャストサイズで、咥えっぱなしで疲れない軽さが良いです。
 
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2018/02/06

Dunhill Shell 59

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ダンヒルらしい無駄を排した実用本位の作り。
煙道はスッとゆがみのない直線。
通称「綿あめ製造機(笑)」と呼ばれる1968年のShellです。
 
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ダンヒルはオイルキュアリング時代でもアタリとハズレはあります。
その中で1966~68年のシェルは「鉄板」として現在も高値で取引されています。
 
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これは、ブライアの供給と品質が低下する中、職人が絶妙のキュアリングをかけた事。
また工作機器の精度向上もあり、素晴らしいパイプに仕上がったようです。
「最後のあえぎ」と言われるこの時期のダンヒルは「ロスト・テクノロジー」と言えるのかもしれません。
 
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59番はビリアードのスタンダードシェイプとして31/32①、34②、35③に続く④のサイズです。
タバコをおいしく吸うために無駄をそぎ落とした存在感があります。
 
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 ・全長:141.2mm・ボウル高44.7mm
 ・外径:33mm・内径:20.5mm・深さ3.39mm
 ・重量:37g
 
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刻印は「59 F/T」「DUNHILL」「SELL BRIAR」「MADE IN ENGLAND8」「④S」
 
Img_e2605  
 
外観:4
咥えやすさ:4
味:4(オールラウンド)
 
Img_e2602  
 
それなりに使い込まれたパイプでした。
チャンバーが少し焦げていました。
メンテナンスして吸うと・・・実にうまいパイプです。
もう少し味の検出性能が高ければ完璧ですが、これから使い込んで確認します。
 
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「名も無き職人の手から生み出された日常の生活道具には美術品に負けない美しさがある」

民藝運動の父、柳宗悦の言葉を思い浮かべる逸品です。
 
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2017/10/03

Dunhill Shell 3903 & Bruyere 4903

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旅行の際に邪魔にならないように作られたダンヒルのノーズウォーマーです。
ライディング(Riding)のシェイプ名もありますが、実際の乗馬やバイクで吸うのはかなり危険な行為です。
1975年までのシェイプ番号は305(82mm)でサイズコードは②になります。
1976以降は2903②(82mm)/3903③(88mm)/4903④(91mm)の三種になります。

 

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2013年の「Dunhill」から「The White Spot」社名変更後のノーズウォーマーです。
チャビーとは異りビリアードのシャンクを4インチ(10cm)以下まで短くしたシェイプです。
火皿から上る香りを鼻で楽しめるとありますが、、、着火の時に火が近い(--;)まぶしっ!あつっ!

 

 
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 ・全長:88mm・ボウル高?mm45
 ・外径:29mm・内径:19mm・深さ33mm
 ・重量:29.6g

 

2010年を最後にダンヒルがパイプ部門を「THE WHITE SPOT」に社名を改めました。
1993年に傘下入りしたリシュモングループがタバコ関係販売を嫌った意向と言われています。
リシュモン創始者ルパート氏は南アフリカ2位の富豪で「煙草王」と呼ばれていたのですが愛煙家から嫌煙家へのパターンでしょうか。

 

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刻印は「Alfred THE WHITE SPOT Dunhill's 3903 SHELL BRIAR Made in England13」
コレクターズパイプなので「アルフレッド」まで入っています。
一般生産分は、ホワイトスポットになって「Dunhill」の刻印が消えたと聞きます。

 

外観:4
感触:4(咥え心地)
味:2(ミクスチャ)

 

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このパイプかなり活躍しています。

 

場所をとらない、自立する、そしてなにより喫煙中でも胸ポケットに入れても灰がこぼれない。
外でぶらぶらしながら吸うとき、ちょっとした合間にポケットに入れられるのは本当に重宝します。
居酒屋で吸ってて、バーに移る時も便利ですね。
 
このパイプは前のオーナーが1.5mmの厚めのカーボンを付けていました。
いつもはSAメソッドではがしてしまうのですが、そのままカーボンを残して吸っています。
しっかりとカーボンが着いているパイプもなかなか良いものです。
 
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2015年9月ダンヒル社のホームページで「パイプ」や「タバコ」というキーワードを全て消してあります。
タバコ事業に関わる事が時代にそぐわないと判断したのでしょう。
しかし、あきれた事に創業者アルフレッド・ダンヒルの経歴からパイプやタバコニストの実績も全て消しさっている事です。
アルフレッド・ダンヒルがタバコニストとしてどれだけタバコに情熱を注いできたか。
あきれたものです。

 

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(2016/03/09)
ダンヒル社HPを見てみると少し変更されていました。
ヒストリーの画面にDukeやタバコニストとしての記録が1画面だけ追加されました。

 

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めでたしめでたし・・・(^^;)なのか?
 
Z

与え給え 煙草の吸えるパイプを
そしてまた読むべき書を
さすれば たとえその部屋は貧しくとも
その家は静かなる喜びに輝かむ

アルフレッド・ダンヒル 1924年




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(2017/10/01) パイプ購入
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同じシェイプのブリュイエール4930サイズ④を入手しました。

 

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同じノーズウォーマーでもシャンクが太いので、チャビー感があります。

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安価に落札できた理由は右上の黒い跡です。

 

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 1.外側から焦げている場合(外部のワックスのただれでわかる)
 2.内側から焦げている場合(内側の木目まで確認できればわかる)
 3.内部にフローやクラックがある。繊維密度が薄い導管が集中している

 

 
Kv

 

 

 

カーボンを削って、メッシュ・サンドペーパーで木目でましたので、3番の可能性が高そうです。
内部フローは着色時にかなりわかるそうです。
しかし、微妙な繊維密度だと検査工程を抜ける事もあるようです。
バーリングとサシエニにも同じ跡があるものを一本づつ持っています。

 

 
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Shell 3903は、ボトムがフラットに大きく削られおり、安定して自立します。
一方、Bruyere4903は自立しないのが結構不便です。
これはWhiteSpotになって、刻印する内容が増えてからフラットボトムになったようです。
社名変更が役に立つ事もあるのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/07/25

Dunhill Bruyere DR 7

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スプライス(継ぎ処理)で修理されたされたBruyereのDR(デッドルート)です。
ボウル部はDRでシェイプ番号は「7」番
継ぎ足されたシャンクとマウスピースは、1934年のパテント期のBruyereです。

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1978年にダンヒルジャパンを通して修理されたようで、箱には修繕した方のサインが入っていました。
普通に使っている分には、この継ぎ目はほとんど見えません。

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ヤフオクでの写真は、刻印が見えにくい上、継ぎ目がはっきりあるので、ベットが少なく2100円と安価に落札できました。 

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シェイプ番号「7」は1桁と珍しく、ネットで検索すると「3」~「5」が見つかりました。
同じ時期の製造であれば、1920前後になります。

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下記は1913-1926年(PAT N° 5861/12)のDRで、5版の一桁シェイプ番号です。
色や大きさから、このパイプと同系列だと思います

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ダンヒルは、1913年から自社工場で生産し、1924年に累計販売数が26万本になります。
大さっぱな計算ですが、毎月1500本を生産してた事になります。

最高級のDRや顧客特注のODAは数十本、アルフレッド自身でチェックしていたのではないでしょうか。
たばこのブレンドも他人には絶対任せなかったそうですから。


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また、ダンヒルは1907年7月7日(日曜日)にデュークストリートの店舗を開店しました。
7が3つ並ぶ777を吉日としてオープンしたのしょうか。
しかし、西洋で数字「7」を特別良い意味で扱う習慣はなく、聖書では良くない意味の方が多いそうです。
ちなみに「ラッキー7」は、1885年のアメリカの大リーグで劇的な逆転劇が語源と言われています。

もう少し調べました「In seventh heaven」はものすごく幸せな気持ちを意味します
アブラハム宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の天国には7つの段階があり、7番目が一番高いレベルで最も幸せな場所である、という考えがこの表現の由来です。

Img_2871 

 刻印はボウル部「DR」と「7」
 シャンク部「DUNHILL」と「MADE IN INGLAND」「PAT.N° 116989/14」

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ホワイトスポットは金色で縁取られ、軽い紡錘形のリップエンドになります。
この長い特徴のあるテーパーは、シェイプ番号「113」②でしょう。
ですがオリジナルの7番は、時代的にも32番に近い普通のビリアードであったと思います。

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 ・全長:153mm・ボウル高35mm
 ・外径:27mm・内径:19mm・深さ30mm
 ・重量:xxg

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DRはストレートグレインだけのパイプという話があります。
しかし、黎明期のBruyereは、木目が見えない程の濃い赤の着色でした。
当時の室内照明では、グレインがほとんど見えない状態です。
また、A.ダンヒル著「about Smoke」に、極めて古いブライアが使用されていると記載されています。
https://archive.org/details/b24919512/page/n1

グレインを綺麗に見せるROOTは、1931年に販売されますが、既にアルフレッドは、ダンヒル社を去っています。
初代アフルレッド・ダンヒルがいた時代のDRは、ストレート・グレインへのこだわりは低かったと思います。

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外観:4
咥えやすさ:4
味:4(ヴァージニア)

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私の感覚でが、DRはオイルキュアリングはなさそうです。
スーッとストローで吸うような、素直で上品な甘さが舌に当たります。

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修理箇所に関してですがブライア厚さは約4mmになります。
ほぞを作ってつないであるとおもいますので、2mm程の厚さで重なっている事になります。
木製ボンドか接着剤も使われていると思いますが、構造的に強度はかなり弱いと思います。
お気に入りのパイプの殿堂入り確実ですので、大切に扱わねば。

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・・・で、ハードパッケージにヘッド用の布袋を付けて使っていたら「ゴルフバックか!」ってつっこまれた。

 
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Bruyere 31(1925)とBruyere DR 7(1920s)の吸い比べてみました。
 
1pin

Qr

ほとんど差はないですが、DR7の方が軽やかで紅茶風な感がおいしいかな。

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