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2017/05/30

Falcon Snifter

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1936年(昭和11年)インディアナ州フォートウェインの技師Kenly Bugg氏が発表しました。
アルミニウムのシャンクと交換可能なブライのボウルを持つシステムパイプです。
 
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このパイプはロンドン製で、刻印から1960年末~1975年の製造とわかります。
Falconクラシック(ラージ)ボウルでモデル名はスニフターです。
スニフターは匂いをかぐものの意味で、ブランデーグラスやシャンパングラスの別名です。
 
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アルミ煙道で冷却し、クール&ドライを実現するシステムパイプです。
ボウルはスクリュー式で脱着可能で、分離する火皿の下部にジュースを取り除くリングモールを置きます。
 
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ボウルの形状がユニークで、壺ようなフォルム気に入りました。
Falconの明るいナチュラルカラーのステインは珍しく、綺麗なグレインとシェイプがマッチしています。
アルミのシャープなラインと、ボウルの滑らかな丸みのアンマッチがモダンな雰囲気を出しています。
 
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ボウル+凸部スクリュー、凹部シャンク+インナーチューブ+ステムと5つの部品が2つのユニットで構成されています。
ステムの材質が不明でエボナイトやアクリルではないようです。
 
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 ・全長:149mm・ボウル高45mm
 ・外径:39mm・内径:23mm・深さ39mm
 ・重量:41g
 
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シャンクには、穴の中に「FD 3」ステムに「FALCON MADE IN ENGLAND」と刻印されています。
穴の中の数字は、1960年初までは、米国製で「1」~「3」の数字のみでスクリューφサイズを意味します。
その後、英国製になりモデル名のアルファベット(A~H)が加わりました。
F(Fry Diecast)のシリーズは、初期はスタンダードの:F2~F8で、その後、FD1〜FD19シリーズが追加されています。

 
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 外観:2
 感触:2(咥え心地)
 味:?
 
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メタル・システムパイプは、カースティンやロンソン等からマイナーメーカーまで数多くの種類が販売されました。
これらは「SMOKING METAL」に分類され紹介しています。
 
 
ファルコンは現在もシステムパイプを販売している、数少ない企業です。
シャンクやボールのバリエーションが多く、ファンも多いようです。
 
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残存する同業メーカーに「カースティン」あり、こちらもシャープで独特なデザインです。
奇しくもファルコンが発表されたのも同じ1939年に発表されています。
ワシントン大学航空工学のフレデリック・カーステン博士がは航空機用ジュラルミンにスリットを切り冷却効果を高めたパイプです。
近年、生産現場が水没?したとかで流通が停止していました。
2017年にツゲとコラボレーションしたパイプを出し健在である事が確認されました。
 
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007ジェームズ・ボンド役のロジャー・ムーア氏(1928-2017)もパイプ好きでファルコンを愛用していたようです。
 
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ファルコン以外も渋いシェイプが多いですね。ムーア氏はかなりパイプマニアと伺えます。
 
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ちなみに、007ジェームズ・ボンドは、チャーチルが最も好んだ葉巻「ロメオ・イ・フリエタ(Romeo y Julieta) 」を愛飲している設定になっています
 
 ・Falcon
  1936年 :米国インディアナ州フォートウェインのKenley Bugg氏が特許を申請する。
  1948年 :George L. Hunt氏のD.M.W社が、独占の販売代理店となる。
  1956年 :D.M.W社はFalcon社から特許と商標を購入し、Falconパイプ製造を引継ぐ。
  1960年初:刻印が「MADE IN ENDLAND」になる。
         これに伴い、ボウル裏のサイズ刻印「1」~「3」が、モデル名+数字になる。
  1968年 :アメリカのD.M.Wか社らイギリスのDavid E. Morris氏のFalcon Pipes社(後のMerton&Falcon社)に移る
  1974年 :約1,400万本のパイプを販売。
  1975年 :シャンクのFalconの文字ロゴから、鷹の頭が刻印マークに変更する
  1981年 :マウスピースに鷹の頭が刻印マークに変更する
 
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2017-05-29
予想外に安価に落札できたので譲渡にしようと考えていました。
東京でミニオフ会の時、クロフキン氏が一目見てシェイプが気に入ったそうなのでお譲りしました。
 
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Youtube by クロフキン
ワインエキスパートと珈琲インストラクター1級を持つクロフキンが、愛煙家として 味覚を武器に吸ったことない人にも分かりやすくをモットーに、煙草の味に重点に「煙草」を学べる動画を作成します。
 
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インスタで紹介された現在販売されているスニッファ&メシャムラインの写真
赤銅色のカラーアルマイトもきれいですね。
 

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