カテゴリー「17.Ferndown」の3件の記事

2017/04/17

John Barber Selection

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「JOHN BARBER LIMTED」ショップ・ブランドで、ファーンダウン社が作ったパイプです。
 
1982年、Leslie John Barber氏(60才)は、法曹関係の事務所が多いバーナーズ通りに喫煙具店を開きました。
立地条件は良く、近くには大英博物館がありパプも多い地域です。
翌年ダンヒルから独立するファーンダウンのJohn Leslie Wood氏と同名なので、何らかの縁で作られたパイプだと思います。
この店は10年間ほど続き、1992年に閉店したているようです。
ファーンダウンも2016年にパイプ生産をやめており、これ以上詳細を知る事は難しいです。
 
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銀巻きは、少し黄色みを帯びた「イエローシルバー」です。
網目文様が施されておりなかなか凝った造りになっています。
 
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 ・全長:152mm・ボウル高37mm
 ・外径:37mm・内径:20mm・深さ40mm
 ・重量:57g
 
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表面はファーンダウンお得意のラスティック「バーク(樹皮)」です。
サイズは「***」でアクリルステムが採用されています。
1990年頃にファーンダウンは少量ですが9mmフィルターを採用しています。
 
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刻印は「JOHN BARBER SELECTION」「HANDMADE IN LONDON」
銀巻きには「L & J.S 925」
 
P.O.SがEnglandではなくLondonにしたのは「ロンドンっ子」のこだわりでしょうか。
 
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外観:4
感触:3(咥え心地)
味:1(英国ミクスチャー)
 
 
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実はパイプが届くまで、9mmフィルタータイプに気づきませんでした。
フィルターがあると、味がぼやけてしまい、ドローも悪くなってしまいます。
せっかくのオイルキュアリングがもったいない気がします。
 
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かといって、フィルターを外すと、シャンクにヤニが溜りやすくなり、嫌な臭いが残ります。
結局、フィルターを入れて吸ってみました。
 

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うーん、フィルター通すと微妙な味です。(´Д` )外すか・・・
ピータソンのシステムパイプのように、綿棒で掃除しやくす、乾燥も容易ならよいのですが・・・
やっぱり煙道は、スコーンと一直線なものに限りますね。

2017/02/03

Ferndown Bark

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1983年にダンヒル社から独立したLes Wood氏と妻Dollyが設立した「L.&J.S Briars」パイプメーカーです。
オイルキュアリングが施してあり、ナッティーフレーバーに定評がありファンも多いです。
ファンからはSame as Dunhill but better than Dunhill(ダンヒルと同等、いや更に良い)と賞賛されています。
残念ならが2016年に引退し、現在は入手できないパイプになりました。
「ファーンダウン」の由来は不明ですが、英国南部ドーセット州に同じ名前の都市があります。
 
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シャグ用ファインパイプは持っていたのですが、大型のファーンダウンを吸わせてもらう機会がありました。
アッシュトンと異なるコクが気に入ったので、普通サイズで一本欲しいと思っていました。
 
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ファーンダウンは5種類のランナップがあり90%近くが「Bark」です。
 Bark: 黒・濃茶色のラスティック
 Antique Bark: 薄茶色のラスティック
 Reo: 黒・濃茶色・濃赤のスムース
 Root: 茶色・赤のスムース
 Tudor Root: ナチュラルのスムース
 
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「Bark」シリーズはモロッコ産で「Reo/Root」シリーズはギリシャ産のブライアを使用しています。
地理的にアルジェリアに近いモロッコ産ブライアは、戦前良く使われていたそうです。
 
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 ・全長:15.87mm・ボウル高44.5mm
 ・外径:47.6mm・内径:19mm・深さ31.7mm
 ・重量:38g
 
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刻印は「*」「FERNDOWN BARK」「MADE IN ENGLAND」「LES WOOD」
 
 
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サイズは「*」数で決まりますが、大型パイプが多く、*1個のこのサイズは珍しいです。
テノンは悪くないですが、リップエンドの作りは微妙。
ボウルが軽く重心位置が良いので、咥えっぱなしでも疲れません。
 
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レスウッド氏の銀細工としての技術は高く、ダンヒルを離れてもダンヒルから銀細工の依頼をうけていたそうです。
ジェームズ・アプシャルもFerndownのシルバーリング・オプションがありました。 
Ferndown の50%は銀リングが付いていたそうです。
銀巻きも欲しかったですが 「Same as DUNHILL, But better than DUNHILL」と称されるナッティ・ フレーバー・オイルキュアリングが一番重要です。
 
 外観:4
 感触:4(咥え心地)
 味:?(バージニア)
 
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ラスティックですが、サンドブラストも併用し独特の手触りがあります。
ちなみに、Pipes2smokeのプレミア版BARKは、カナダのマイケル・パークスがサンドブラストをかけています。
 
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シェイプは「ローデシアン」か「ベント・ブルドック」になります。
  ブルドッグ:ボウルが高い、ストレート、ダイアモンドシャンク
  ローデシアン:ボウルが扁平、ベント、ラウンドシャンク
  スクワットブル:ボウルが極端に扁平
  ブルカップ:ボウルが上部が扁平、下部がポット
 
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ローデシアンは「ライオンドッグ」の異名を持つ、ライオンを狩り専門の交雑種猟犬です。
19世紀中頃に品種名とし定着しており、忠実・従順・勇敢で状況判断力の高い犬種です。
 
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今後手に入らないとなると、なかなかブレイクインできない悩みがあります。むむむ(--)
 
Reo
Ferndown Reo もカッコイイなぁ

2015/09/05

Ferndown REO Hand Made

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2008年のブリティッシュの伝統を今に伝えるFERNDOWN REOです。
元ダンヒルの銀加工細工の責任者であった Leslie "Les" John Wood が妻の Dolly Wood と1983年に設立した L.&J.S.Briars社のパイプブランド名になります。
レスリー「レス」ジョン・ウッド、彼もまた、ウィリアムジョン「アシュトン」テーラー同様、25年間在籍したダンヒル社で学んだ銀加工細工とダンヒル黄金期時代のオイルキュアリングを現代に蘇らせ施されてます。

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 ・全長:133mm・ボウル高30mm
 ・外径:27mm・内径:17mm・深さ24mm
 ・重量:19.5g

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光に当てると、うっすらと赤いグレインを見る事ができます。
ショートスモーキング用ですが意外と葉が入り、1時間近く吸えます。

外観:2
感触:4(咥え心地)
味:2(ラタキア・バージニア)

しっかりとオイルキュアの味は感じる事ができます。
焼き芋のような香ばしさか・・・ダンヒルやアッシュトンとは異なった風味があります。
ちょっと小さすぎるので、判断は難しいですが(^^;)

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(2016/03/21)
後に有馬温泉で中型のファーンダウンを吸わさせてもらう機会がありました。
さすがにダンヒルの系譜だけあり、後半キュアリングがはっきりと解り、かなり美味しいパイプでした。
個人的に、今所有しているアッシュトンより、ファーンダウンの方がかなりナッティー感が強く好みです。

Fd

(2016/10/03)
「Ferndown」は、既にパイプをほとんど製作しておらず、2016年末に引退を表明している(pipes2smoke.comから)
新品を一本買っとけばよかった。

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