カテゴリー「20.Kaywoodie/KBB」の12件の記事

2020/01/30

Kaywoodie Colt

01_20200130164601  
 
Kaywoodieのショートパイプが珍しかったので落札してみました。
戦前の1936年からありましたが、スティンガーが3穴なので、1950年以降と思われます。
コルトシリーズは、1968-1976年の期間で広告掲載がありました。
 
02_20200130115401  
 
軽くサンドブラストされ、研磨された滑らかなテクスチャーです。
フラットボトムで置きやすのは便利です。
 
04_20200130115401  
 
先端のスティンガーに開けられた穴は、パイプのドローに影響しません。
このボール表面積で煙を冷やしたようですが、結露させていまうとポコポコと嫌な音がします。
喫煙中にもジュースが取れるので冷却性能を優先した設計です。
 
03_20200130115401  
 
ステムの継ぎ目に銅板のスペーサーが入っており、少し手前で止まります。
使い込む事で、ちょうどよい位置に止まるようにな設計です。
 
Img_6748  
 
 ・全長113mm・ボウル高35mm
 ・外径:xxmm・内径:19mm・深さxxmm
 ・重量:25g
 
Img_6749  
 
刻印は一部見えませんが「KAYWOODIE」「COLT」「IMPORTED BRIAR」
ステムにスペードの刻印が側面
 
Img_6751  
 
1936年のカタログにはスモール用グレードとして以下の3種が掲載されています。
 ・Colt:牡の子馬
 ・Freshman:新人・高校・大学1年生
 ・In-Between:中間・どっちつかず
命名から若年層や入門者層をターゲットにしたと伺えます。
 
Img_6750  
 

外観:2
咥えやすさ:2
味:1(オールラウンド)
 
01_20200130115401  
 
ボウルとステムの角度が鈍角になるのはこのシェイプに多いです。
着火面が少し見にくいのが難点です。
同しシェイプで、ボウルがパネルになているものと、軽くベントされたヨット(yacht)もあります。
 
P1  
 
あまり美味しいパイプではありませんが、ショートスモークに良さそうです。

02_20200130164601  
 
<参考サイト>
https://pipedia.org/wiki/Kaywoodie_Shape_Numbers
 
05_20200130115401  

2019/03/26

KB&B Yello Bole 2095

1

4桁イエローボウルの30cm級チャーチワーデンです。
オーソドックスなチャーチワーデンシェイプは、初めてです。
 
4 
 
保存状態が良くハニーキュアも残った状態です。
31グラムで予想以上に軽いのにびっくりです。
 
Img_0564 
 
KBB時代のイエローボールは、セカンドラインですが高い評価があります。
1932年にニューハンプシャー州のペナクックという、かなりの田舎で生産を開始します。
 
Img_0557 
 
この地は1902年にKB&Bが買収しておりパイプ生産の設備はあったようです。
Kaywoodie生産拠点は、1915年頃にNY摩天楼を望むユニオンシティに移っています。
1915年以前の職人と技能はペナクックに残っていた可能性はあります。
 
2 
 
 ・全長:300mm・ボウル高40mm
 ・外径:28mm・内径:19mm・深さxxmm
 ・重量:31g
 
Img_0558Img_0559 
 
刻印は左に「KBB」「YELLO-BOLE」右に「2095」、底面に「KO」「Algerian Bruyere」
 
7 
 
刻印が白抜きフォントはYB初期の命名法で、1932年~1936年と思われます。 
 
6 
 
外観:3
咥えやすさ:1
味:?
 
3 
 
シェイプ名の由来は、教会で喫煙を禁じられた神父が、窓の外に出して吸ってた姿からだそうです。
ローマ・カトリック教会は喫煙を不適当と断定ていませんが、禁欲主義の観点から自制を美徳としたようです。
 
9 
 
私が参考にしている「rebornpipes」で、同じ「YELLO-BOLE 2095」
https://rebornpipes.com/2016/12/31/freshening-an-80-year-old-kbb-yello-bole-churchwarden-2095/
「YELLO-BOLE 2094」も修繕していました。
https://rebornpipes.com/2016/10/06/a-kbb-yellow-bole-2094-churchwarden-with-absolutely-stunning-grain/
お気に入りなのか、なんか他より写真が多いです。
 
5 
 
KB&Bは、パイプ生産のライン化が一番進んでいた感があります。
工業製品としての量産し高い品質管理技術で、巨大な北米市場を支えていました。
 
Img_0293 
 
このパイプは量産ザクで言えばドアン機ザクってところですね。
異常に細身ザクで武装はなく、素手で戦う。格闘術は東方不敗を上回り、ダルシムのように腕が伸びる
 
1_1
→ 詳細はこちら

 

 

2018/11/21

Yello-Bole Double Carburetor 4907

 
Img_8246   
 
1936年KB&B社はキャブレター付きのパイプを発表しました。
映画の料金が10セントの時代、Kaywoodie版が4ドル、Yello-Bole版は1.25ドルでした。
ダブルキャブは少し高くなると思いますので2ドル位で、現在の3万円って所でしょうか。
 
1938525the_michigan_daily
1938年5月25日発売のThe Michigan Daily紙広告    
 
クールスモークが売り文句ですが、火皿底部の燻されたタバコの香りも楽しめるのが特徴です。
タバコ葉そのものの香りが強く、個性的な香りがする葉がお勧めです。
個人的にブラックヴァージニアやバイユーモーニング、廃番になりましたがマクレのイジェニ葉等のオリエントとも合います。
 
Img_8249  
 
 ・全長135xmm・高さ43mm
 ・外径:31mm・内径:19mm・深さxxm
 ・重量:xg
 
Img_8257  
 
キャブレターの出っ張りがスタンドになって安定して自立する点は素晴らしいです。
 
Img_8247  
 
「KBB(in clover)」「Double」「Carburetor」「YELLO-BOLE」
「REG. U.S. PAT OFF」
側面に「4907」
 
Img_8248  
 
「4907」の「49」はダブルキャブレターで「07」はラージビリヤードを示します。
作成年はかなり限定できていて1937~1939年。
 
Img_8258  
 
「REG. U.S. PAT OFF」は「Registered in U.S. Patent Office」の略で、
米国特許庁に商標登録されている事を示します。
 
 Img_8242
 
外観:3
咥えやすさ:3
味:4(香りの強い葉)
 
Img_8250  
 
流石4桁KBBだけあった、美味しいパイプです。
ペタペタの甘さがよく出ます。
他のキャブレターよりも穴が小さいで、フロー感はあまり変わりません。
火皿底の部分の突起が小さくなる事の方がメリットでしょうか。
 
Img_8251
  
Kaywodie / Yelo-Bole /Dunhill / Roppでキャブレターシリーズはコンプリートできたと思います。

Kaywoodie_1936shapes2   
 
<参考サイト>
  
KAYWOODIE & YELLO-BOLE SHAPE NUMBERS
https://rebornpipes.com/tag/yello-bole-shape-numbers/
 
England's best pipe value
http://sqbull.blog120.fc2.com/blog-entry-44.html

My First KBB Yello-Bole Carburetor Pipe
http://pipesmagazine.com/forums/topic/my-first-kbb-yello-bole-carburetor-pipe
 

19391117the_notre_dame_scholastic_w
1939年11月17日発売のTHE NOTRE DAME SCHOLASTIC WAYSの広告 

2018/04/29

KB&B Yello-Bole Carburetor

Img_e4111
 
KB&Bのカタログにキャブレターが初めて現れるのは1936年です。
当時の価格は4ドル(約20円)、現在の4~5万円ンってところです。
そして1947年のカタログから一度消えて、1955年~1969年のカタログに記載されます。
このパイプは1940年代に作られたようです。
 
Kaywoodie_carburetor_ad  
 
 ・全長:127mm・ボウル高34mm
 ・外径:27mm・内径:14mm・深さ26mm
 ・重量:27g
 
Img_e4114
 
刻印は、シャンク上面にきめ細かく記載されている
「KBB(in clover)」「Carburetor」「YELLO-BOLE」
「U.S. PAT 2.082.106」「CURED WITH REAL HONEY」
側面に「 IMPORTED BRIAR」
 
Img_e4110  
 
外観:3
感触:1(咥え心地)
味:0(オールラウンド)
 
Img_e4115  
 
見た目はかっこいいですが、パイプとしては残念です。
ARメソッドがかけられており、ハニーコーディングの味がしません。
というか・・・吸い味が全般的にスカスカです。
もう少し使い込んでカーボンをつけてみますが・・・
 
Img_e4112
 
Kaywoodieやダンヒルのキャブレーターはかなりおいしいので、オリジナルの状態であれば良かったのだと思います。
 
Dut  
 
<イエローボールとキャブレターの年代判定(仮)>
 
イエローボール文字刻印:YとBが縦に長い(1932-1950頃) < 普通(1945頃-)
パテント文字刻印:PAT. APD. FOR(1934-1936) < PAT2.082.106(1936-1953?) < U.S.PAT.OFF(1937-1965)
ブライア文字刻印:AGED BRIAR(戦前?) <= IMPORTED BRIAR 
クローバーマーク刻印:KB&B(-1924) < KBB(1925-1955) < なし(1965-)
蜂蜜刻印:HONEY CURED BRIAR(1932-1938) < CURED WITH REAL HONEY(1939-1956)
 
イエローサークル(Imperial):シャンクとステムに2箇所(戦前?) <= ステムに1箇所(-1955)
イエローサークルが真鍮製:1932-1939
プロペラロゴ(Prime):1932-1940s
 
ステム材質:エボナイト・アクリル(1932-1955) < ナイロン(1955-1972)
 
キャブレターの外部形状:上下にノッチで補強(1936-1937)・補強なし(1940s)・円状の補強(all)
キャブレターの数:1つ・2つ(レア:出張る)・3つ(超レア)
 
シンクロロック:あり(1932-1950) < なし(1950-1972)
シャベルインナー:長いネジ(1932-1940s) < 長い差込み(1940s-1950) < 短い(1950-1972)
 
 
 

YELLOBOLE

Yb  
 
KB&B時代のYELLOBOLEのアンスモークパイプです。
1950頃~1955年の製造です。
 
Img_e4044  
 
ボウル内側の蜂蜜入り保護材は、艶消しでラムネの表面のようです。
 
Img_e4040  
 
1956年の以降と比較すると塗布剤が異なります。
1950年以前と比べると塗りが少し薄い感じがします。
 
Img_e4051 
 
けっこう大きなクラックが穴埋めされているので、グレードの刻印がないと思われます。
 
Img_e4036 Img_e4038  
 
 ・全長:150mm・ボウル高:45mm
 ・外径:35mm・内径:20mm・深さ:?mm
 ・重量:38g
 
Img_e4043  
 
刻印は「KBB(クローバー)」「YELLOBOLE」「CURED WITH REAL HONEY」「IMPORTED BRIAR」
シャンクにイエローサークルがあります。
短め艶無しのシャベルスティンガーです。
 
Img_e4050
 
Img_e4045
 
外観:1
感触:2(咥え心地)
味:?
 
Img_e4047  
 
ステムはアクリルでカッチっとしており、薄く咥えやすいです。
やっぱり、ナイロンステムはダメですね。
 
Img_e4039
 
1950年より前のアンスモを手に入れたら三種で吸い比べようと思います
 
Img_e4041
 
・・・と言っても、なかなか手に入らないけど。
まぁ、値段も手ごろなので気に入っております。
 
Img_e4046  

2018/02/06

YELLOBOLE Imperial Palomino

Img_e2672
 
「パロミノ」は淡い黄白色の毛を持つ北米の馬の名前を持つYELLOBOLEのパイプです。
KBBからメディコ社に買収され、耐熱樹脂製パイプに移行する前の1956~1966年の製造と思われます。
金額からから推察すると1960年前後と思われます。
 
Vintageyelloboleimperialpalomino  
 
ボウルの内側の保護材がKBB時代と異なります。
1955年までは、艶消しのクリーム色の表面でした。
これがペンキを塗ったような、艶あり濃い黄色になっています。
イエローボールの名前に合うように黄色を濃くしたのだと思います。
 
Img_2677  
 
ボウルはラスティックをかけ着色後にバフがけしてあり独特テクスチャ感があります。
なかなか良いシェイプと手触りで、中の黄色とのアンバランスな感じも悪くありません。
 
Img_e2670  
 
 
 ・全長:130mm・ボウル高:35mm
 ・外径:40mm・内径:23mm・深さ:?mm
 ・重量:36g
 
 
 
刻印は「YELLOBOLE」「Imperial」「IMPORTED BRIAR」
シャンクに黄色で「I」の刻印
シャベル風のスティンガーは少し短めで、販売価格のシールまで付いています。
 
Img_2678  
 
外観:3
感触:2(咥え心地)
味:?
 
Img_e2667  
 
ナイロン製のステムは、噛む直前にざらっとした感がありあまり好みではありません。
ボウルのグリップ感や重量バランスは良いようです。
吸う気満々で買ったのですが、黄色いインナーが汚れるのは・・・
吸うべきか吸わざるべきかそが問題だ

Yb

ネットで調べると、内部コーティング剤は売られていたようです。
 
K22
 
 
 

2017/05/08

Kaywoodie FlameGrain 568

Img_1534
 
英国製のKaywoodieで上位グレードのFlameGrainのアンスモークです。
同じオーナーの他のパイプから推察すると1960~70年代と思われます。
 
Img_1531  
 
Kaywoodieは1938年にロンドンにオフィスを設立しますが、経営はComoyが行っていました。
設計はKaywoodieが行い、製造はComoy/Chacom/GBDなど複数あったようです。
 
Img_1532_2  Img_1533  
 
ベント・ポッカーの変わったシェイプは、GBDが戦前から販売していた「9665」と同じものです。
両社はオッペンハイマー傘下にあり、シェイプを共有したパイプと思われます。
 
A805  
 
Kaywoodieのトップグレードを飾る「FlameGrain」だけあり、グレインがとてもきれいなパイプです。
底面は一面のバーズアで覆われ、そこから炎がボウルの側面を渦巻くように伸びていきます。
ステムの平面部のグレインが円柱の側面につながる部分も独特の立体感描いています。
 
Img_1576  
 
 ・全長:140mm・ボウル高45mm
 ・外径:?mm・内径:20mm・深さ?mm
 ・重量:45g
 
Img_1569  
 
ステムはカーキー色に着色されていますが、酸化もかなり進んでいるようです。
ボウルには埋め跡が一か所あります。
 
Img_1572  
 
刻印は「KAYWOODIE」「FlameGrain」「LONDON ENGLAND」「568」
 
Img_1573  
 
スティンガーは差し込みタイプの丸先端で、板バネのスリットから煙を通すタイプです。
サシエニのセカンドラインに同じものがあります。
 
Img_1579  
 
外観:2
感触:2(咥え心地)
味:?
 
Img_1571  
 
かなり安く落札できたパイプです。
これから始める人へのプレゼントにしようかと思います。
 
Cq
 
(2017/05/20)  
にもにもさんに売却
綺麗に磨き上げて使っています。
 

2016/09/12

KB&B Yello-Bole Imperial

Img_4643 Img_4642
 
ショートスモーク用の小型イエローボウルです。
KBB社のイン・クローバー・ロゴがあるのでメディコ社の買収前の1945~1955年の製造と思われます。
 
Img_4649
 
「Honey Cured」と言われるクリーム色の保護材がボウルの内側に残っていいます。
以前から一度は試してみたいと思っていたパイプでした。
 
Img_4645
 
KB&Bは、KaywoodieのブライアをX線検査し、フローがあるものをグレードを分けチャンバーをコーティングしYELLO-BOLEで販売たとあります。
1938年までのYello-Boleは、綺麗なブライアとオイルキュアリングに劣らない味があり、人気があります。
 
1kbb4
 
1940年代以下のような広告があります。
 「ハニーガール!すべてのボウルに少量の蜂蜜が加えられています(Honey Girl! A little honey in every bowl.)」
 「速く甘いブレークインを提供します(It was said to provide a faster, sweeter break-in of the pipe.)」
 
244pxybole
 
内側のコーティングされている樹脂は、適度な熱可塑性があって少し怪しい素材ですね。
吸水性は低く、少し舐めてみましたが無味無臭です。
新品は保護材にキャップが付けられた状態で販売されるようです。
 
51
 
 ・全長:127mm・ボウル高34mm
 ・外径:27mm・内径:14mm・深さ26mm
 ・重量:27g
 
Img_4648
 
刻印は「YELLO-BOLE」「REG.US.PAT.OFF.」「KBB (in clover)」「Imperial CURED WITH REAL HONEY」
小型のスポーツパイプと呼ばれるタイプなので、シェイプ番号はないようです。
シャンクにも黄色いリングが挟み込んであり、黄色にこだわった感じが良いです。
 
Img_4651
 
「Bole」の語源は、ラテン語[Bolus]で、酸化鉄を主成分とする赤土の意味。
「木の幹」の意味もあり、こちらの意味でしょうね。
 
100_8903640x2431
 
外観:2
感触:2(咥え心地)
味:4(オールラウンド)
 
Img_4654_2
 
リューターでらせん状に削り込んだカービングで放熱効果はあるようです。
 
Img_4673
 
まずは保護材をとおして吸ってみてみましたが、ほんのり梅ガムのような香りがします。
意外なのは小型の割に過燃焼にならず。ボウル温度が上がりません。
保護材がボウルに浸透し本領発揮するようなので、しばらく使い込んでみます。
 
Bhtd_2
 
同じサイズのオイルキュアリング(ファーンダウンREO)と比較してみました。
吸ってみて驚いたのは、甘さが全く異なり別のタバコを吸っているようです。
味の濃さはOCですが、ハニーキュアーの独特の軽やかな甘味も甲乙つけがたいものがあります。
Yello-Bole侮りがたし。う~ん、もう一本アンスモが欲しくなってしまった。
 
Ihlo_2
 
メディコは1966年にはブライヤー粉末と耐熱樹脂を混ぜた「ブライロン」という素材でYello-Boleを作っており、これも一本持っています。
あまり美味しいパイプではありませんが、風呂や温泉で吸うにはぴったりのパイプです。
湯船で湯気に浸りながらパイプを吸うと、意外にも味が濃く感じられるのでお勧めです。
防水の電子書籍リーダー「Kobo Aura ONE」と、ノンアルコールビールでも飲みながら吸えないか検討中です。
 
あと、アーリーアメリカンですが「CustomBilt」というメーカーのパイプがあります。
ずんぐりとして、カービングがガリガリとかけられた姿が特徴ですが、豪快なエアフローと他のパイプにない風味があるらいしく、今後試してみたいパイプです。
 

2015/12/11

Kaywoodie Carburetor 8871B

Img_2371 Img_2372_3

1938年(昭和13年)、大戦前夜のKaywoodie Carburetorです。
当時の販売価格は4ドルで、現在の2~6万円程度。

  Kwdy2_2

1936年出願のパテント番号(PAT.2082106)。
AGED BRUYERE 8871Bの刻印からアルジェリアンブライアーが使われている事がわかります。

Img_2384_3

上2桁88xxはダークレッドフィニッシュを示し、下71Bはダブリンのシェイプを示します。
88 Carburetor Kaywoodie, screw-in Drinkless black vulcanite stem, dark red finish (1936-1939 or 40)
71B Medium Dublin, long stem 1938

Us208210601940s_kaywoodie_grand_canyon_2
19世紀中頃に成立した最古のシェイプは、ビリアード、ベント、アップル、ブルドッグ、ダブリンの5種。
ダブリンはアイルランド島東部にある首都の名称です。
18世紀のダブリンは、大英帝国第2の都市でヨーロッパでも5番目で世界でも有数の大都市でした。
語源はゲール語で「黒い水たまり」を意味する「ドゥヴ・リン(Dubh Linn)」
この黒い沼は、現在は埋め立てられてダブリン城の裏庭になっています。

Img_2380_2

 ・全長:170mm・ボウル高43mm
 ・外径:31mm・内径:19mm・深さ38mm
 ・重量:?g

Img_2373 Img_2376

ボウルの底に空気を送るキャブレターがついています。
1930年代にシステムパイプは流行し、ダンヒルや他メーカーも作っていました。
キャブレター穴が二つあるタイプや、リップ付近にあるStembiterもあります。

Stembiterkaywoodie

「キャブレター」の名称は、自動車で動力をしようせず燃料を空気と混合する機構で、1893年に独ダイムラー社マイバッハ氏が原型を開発しました。
パイプにこの名称をつけるのは、なかなかセンスの良さを感じます。
ダンヒル社も1960年代に「Airstream」と命名し採用しますが、あまり世には出なかったようです。
 

外観:3
感触:3(咥え心地)
味:4

4桁ケウディーに外れなしと言うが、アルジェリアンブライアは本当に旨い。
こうなると、上位グレードも欲しくなってしまう悲しい性。

Img_2385_4

ジュースが漏れそうな気がしますが、表面張力と灰の吸収で漏れる事はありません。
メーカー推奨(?)は、序盤は指で穴を押さえると、掲示板にありました。
後半はキャブ金属部が熱くなるので、指を離します。

Img_2378_2

メンテですが、キャブ周辺にカーボンが付くと掃除が大変そうです。
shu3が爪楊枝を刺して、外側から練り消しで穴埋めて、SAメソッドしていました。
キャブ穴やステムの掃除は、デンタルフロスを使うのか。ナルホロ
 

40

2015/10/20

Kaywoodie Drinkless 7702C

Img_2212 Img_2213

1938年以前のKaywoodie Drinklessで、IMPOTED BRIARの表記があるので後期の製作になります。
上2桁77xxはダークフィニッシュ(ディープブラックチェリー)。
オーソドックスなビリヤードシェイプでエントリーモデル。

Img_2214 Img_2216

当時の価格は3.5ドル。
1930年代は世界恐慌の影響と戦時色が強くなる中、1ドルは5000円前後と言われていましたので17500円也。
大戦前のKaywoodieは良質なブライアーの入手で勝負していたそうなので、一本もっておきたいと思っていました。
晩年は「drug store pipe(安パイプ)」と言われていたそうですが・・・

 ・全長:150mm・ボウル高38mm
 ・外径:?mm・内径:18mm・深さ?mm
 ・重量:32g

Img_2209

届いたときは、煙道はヤニがびっちりでしたが、ボウルは綺麗でした。
小ぶりなパイプで軽く咥えやすいですが、ステムの作りはいまいちです。

外観:2
感触:2(咥え心地)
味:3(バージニア)

Img_2215

どこかのHPに「4桁Kaywoodieに外れなし」とあっりましたが、確かに生木タイプのかなり良い味がでます。
3~5千円の値段も考慮するとコストパフォーマンスはかなり良いですね。
アーリー・アメリカンに手を出したくなってきましたが、むむむ(-_-)

Img_2218

Pipeads1953

より以前の記事一覧

Link

無料ブログはココログ