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2016/10/05

Lillehammer GL 61

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国民の4割はヴァイキング、3割はトロル、3割はサーモン漁師といわれるノルウェー。
北の誉」リレハンメルのパイプです
伝統的なミニチュア細工を作る優秀な職人が多くいたそうです。
そういった土地柄おかげで、ダンヒルと互角に渡る精密なパイプが製作されていました。
1979年に工場は閉鎖していますが、現在もコアなファンがいるようだニャー。。
(ノルウェー語には「はい」と「いいえ」の中間の言葉があり「ニャー(Nja)」と言う)。
 
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リレハンメルはスムースのストレートが多いので、フルベントは珍しいです。
ストレートはシャープな感が強いですが、ベントは独特の曲線美を持っています。
 
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 ・全長:127mm・ボウル高:48mm
 ・外径:?mm・内径:19mm・深さ40mm
 ・重量:36g
 
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刻印は「Lillehammer」「GL」と「61」と「Made in Norway」です。
 
確定していませんが、年代判定が可能です。
  初期:「GL」刻印がやや縦長。POSが「Made in Norway」
  中期:「GL」刻印がやや丸型。
  後期:「G.L」刻印(ピリオドが入る)。POSが「Handmade in Norway」
 
    Gl1
 
主なグレードは4つです。
  BASTIA(Sandblastのみ) < GL < BEST MAKE < SUPER EXTRA
 
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刻印は中期に属しますが、付属の箱とナイロン袋のチープ感は1960年代ではないかと思います。
 
外観:4
感触:?(咥え心地)
味:?(オールラウンド)
 
L
 
ほとんど使用された形跡がなく、保護材もきれいに残っているので、久しぶりにブレイクインから始めています。
リップエンドが繊細で完成度がすばらしく、咥えやすいですね。
ずば抜けて旨くはありませんが、エアコントロールが行いやすいオーソドックスなパイプです。
濃く赤い塗装は80年代以降のダンヒルのBruyereに似ています。
ニス系なのか被膜の薄い艶ありタイプなので、使い込んでワックスに変えていこうと思います。 
 
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新品パイプなので、カーボンをたっぷりと蓄えてみる事を試しています。
前に、日本を代表するクラシック作曲家團伊玖磨氏のダンヒルがオークションに上がっていました。
パイプの解説に、内側は一見すると壊れそうなカーボンがたっぷりと記載されていました。
せっかくの新しいパイプなので、いちからカーボンをためてみようと思います。
 
下は、カーボンを付け始めて8ヶ月の写真です。
最初から最後までしっかり吸うようにしています。
 
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下は、カーボンを付け始めて一年目の写真です。
ボウル内は触っていませんが、カーボンが均等になり、かなり綺麗な状態です。
   
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カーボンを付け始めて一年半目の写真です。
 
A9
 
 
リレハンメルの地名は、13世紀のノルド年代記に記されております。
この地に教区が管理するハーマル(岩山)農場があり、町は「little Hamar」と呼ばれた事に始まります。
ローゲン川がミョーサ湖に注ぐ北に位置し、北方の町との交通の要としても栄えました。
主な産業は、観光・木材工業・製紙産業。
1994年にオリンピックが開催され、一躍有名になりました。
 
Jfek
 
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 コアなファンによるリレハメル紹介
  - これであなたもリレ廃だ!! -
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<日本一のリレハメラー「Shu3コレクション」>
 
<トリニティスクール校長の蔵書「G.Larsen Pipefabrik 100年史」>
 
<文集ブリエールの翻訳「ザ・リレハンメル - グルブラン・ラーセン列伝」
 
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[Lillehammer年譜]
  1830年代:木工彫刻家 Gudbrand Larsen氏はメシャムパイプに興味を持ちハンブルクやトルコで学ぶ。
  1844年 :ノルウェーのリレハンメルで、G・ラーセン・パイプ工場を開く。傘の柄も作っていた。
  1860年代:ブライヤーでパイプを作り始める。
  1894年 :二代目August Larsenが社長就任。スウェーデン王室への献上記録がある。
  1902年 :初代Gudbrand氏他界(87歳)
  1905年 :ノルウェー独立
  1914年 :二代目August氏他界(60歳)。
  1916年 :家族経営を終了し、会社を法人化する。
  1940年 :第二次大戦でノルウェーはドイツに占領される。
  1944年 :ドイツから解放。戦時下であったが「G・ラーセン・パイプ工場の100年史」を刊行している。
  1940年末:戦後、資源不足で工場は何度か閉鎖するが、Stanwell社でOEM販売でしのぐ。
  1960年頃:グレードFLAME追加?(SANDBLAST/BASTIA/BEST MAKE/SUPER EXTRA)
  1960年末:ダニッシュの勃興に押され、経営が悪化し始める。グレードが多様化する。
  1970年初:工業デザイナーでもあるThorbjorn Rygh氏を招きデザインを依頼。
  1970年中:経営難で、デンマークKriswill社(1955年創業)に買収される
  1979年 :リレハンメル工場を閉鎖。
  1980年初:Kriswill社はデンマーク工場も閉鎖し、スペインのカタロニアに拠点を移す。
  1980年中:デイニッシュ・ブームの終息とともにKriswill社も姿を消す。
  1994年 :リレハンメルで冬季オリンピックが開催され、町の名前が有名になる
 
GudbrandとAugust親子
 
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数々の賞を取った初代Gudbrandの作品
 
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二代目Augusteの作品(銀細工の刻印はMAL)
 
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オスロには、ナイフの刀身作りの匠がいたようです。
柄の部分をAugusteが作った合作のナイフも、他界評価を得ていたようです。
 
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2017年11月
使い込んで、とても良いパイプになりましたd( ̄  ̄)

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2017年12月
カーボンも順調

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