カテゴリー「25.Peterson」の9件の記事

2020/01/23

Peterson Sport's 5

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ピーターソン小型パイプでボウルサイズが少し大いのが特徴のパイプですい。
西パ連でお散歩に良いパイプとして見せてもらった事があり、ずっと欲しかったパイプです。
ようやく手に入れる事ができました。
 
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1947年にスポーツシリーズとして11シェイプが販売。
1960年代に10シェイプがカタログ掲載されました。
1980年のカタログに6シェイプが残っていますが、その後終売しました。
 
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発売当時は、小型のパイプはクールスモークが難しいとされ、あまり人気がなかったそうです。
 
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その後の小型パイプは「アウトドアシリーズ」で限定販売されます。
第一弾は、2011年にベントビリアード(65)とダブリン(124)が販売されました。
第二弾で、2014年に3種(スポーツマン・フィッシャーマン・ハンター)
第三弾は、2018年で5種のシェイプで、ナチュラルとエボニーのカラーが追加されました。
 
08_20200123103401  
 
 ・全長:115mm・ボウル高47mm
 ・外径:?mm・内径:19mm・深さ?mm
 ・重量:?g
 
Img_e6714 05_20200123103401
 
 刻印は左側面「PETERSON'S」「"SPORT'S"」
 右側面「MADE IN THE」「REPUBLIC」「OF IRELAND」「5」
 ステムに「P」
 
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外観:3
感触:4(咥え心地)
味:3(オールラウンド)
 
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ボウルサイズはダンヒルの②と③の間くらい。
Pリップのバイトポイントも適度に薄く咥えやすいパイプです。
 
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ステムは黄土色になり、長く寝かされていたようですが、そのおかげか最初のすい味は上々。
エアフローの抵抗感もちょうどよく、とても良いパイプです。
 
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シャンクは短いですが、ピーターソン本人が1896年に設計したベントと酷似しているとあります。
 
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小型パイプは「System 317」を2本所有してます。
システムパイプはジュース溜まりの匂いが強烈で、やはり同軸の煙道の方が好みです。
 
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ベントなのにコンパクトに収納できるはありがたい。 

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内容物

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<参考サイト>
ピーターソンの歴史やラインナップに一番詳しいホームページです。
https://www.petersonpipenotes.org/tag/peterson-sportsman-pipe/
パイプ喫煙も博識で評価や検証がとても勉強になるサイトです。
 

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2020/03/18 安かったので二本目を入手 
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安価だったのでついつい二本目も入手しました。

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こちらは少し大きいです。

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ボウルの形状が結構異なります。

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樽型の左側のタイプの方が手間がかかっており古そうです。

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古いピータソンのPリップは、バイトポイントが薄くて咥えやすいです。
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2020/03/22 317と比較 
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Sporsの方がボウルサイズが大きいのが良い


22

317は綿棒一本でお掃除できるのが良い

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2019/12/13

Peterson Kapmeer 407 Peterson Shamrock 458

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ピーターソンの中古パイプは安価で購入でき、気楽に使えて便利です。
 
P04  
 
一本目はメシャムがライニングされたモデルで、現在も国内で売られています。
アウトドアで風が強い日に良いかと思いメシャムを追加しました。
 
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二本目はセカンドグレードのシャムロック(クローバーの意味)です。
ニッケル巻で、小キズの埋め跡が3箇所あります。
 
Xwoe0120  
 
プリンスは、テコの原理で作用点の重量感覚を、前歯で感じつつ咥えるのが気にいっています。
フィッシュテイルもPリップも理にかなった感があります。
 
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 ・全長:xxxmm・ボウル高xxmm
 ・外径:xxmm・内径:xxmm・深さxxmm
 ・重量:xxg
 
P03  
 
「PETERSON'S」「KAPMEER」「407」
 
「SHAMROCK」「”A PETERSON PRODUCT”」「MADE IN THE OF IRELAND」「458」
 
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外観:2
咥えやすさ:2
味:2
 
Img_5504  
 
ピータソンって微妙に人気が低く感じます。
まず、古いピータソンはバイトポイントが薄いので咥えやすいです。
 
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アインシュタイン氏が来日した時、甲板で爆煙を出しながら手を振るシーンがあります。
氏はパイプにこだわらす、いつもポケットに3本くらいのパイプが入っていたそうです。
本を読みながら、映画をみながら、風の強いベランダで、カンカン照りの下でも気安く使えるパイプです。
 
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「SHAMROCK」はセカンドグレードで、数箇所の埋跡があります。
初期のものは、ステムに「S」刻印があり、P.O.Sに「REP.」があります。
1975年頃からピーターソンの広告から消えたようです。
 
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冬のすすきの出張の折、「札幌煙管ひいじいCAFE」にメシャムラインは進呈しました。
パイプスモーカには嬉しいバーですよ。
 
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すすきのすんばらしい。 
 
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407シリーズ。
 
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2019/06/18

Peterson Meerschaum

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ピーターソン社が1970年代に販売した、アフリカ産焼きメシャムのラスティックモデルです。
あまり使われていいないようですが、ステムの変色を綺麗にしました。
 
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アフリカ産メシャムは、タンザニア・ケニアで露天掘りで採掘されます。

色は少し灰色で、焼き締めする事で硬度はかなり高くなっています。
(焼成:酸化珪酸マグネシウム粒子が過熱で除々に接着し、粒子間のすき間が凝縮され硬化する)
 
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表面は焼入れ前に、剣山のようなもので叩いて削ったラスティックです。
シンプルな白から黒焼きまで、これらのモデルの種類は色々あったようです。
 
Clip_1

1978年にトルコ政府はメシャム原材料の輸出規制を行います。

また、アフリカ産も枯渇状態になり、1980年頃には販売を縮小してしまったようです。
産業用途では、アメリカ・スペイン・中国では採掘されています。

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 ・全長:121mm・高さ46mm
 ・外径:36mm・内径:17mm・深さ36mm
 ・重量:49g

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刻印はニッケルバンドに「K&P Peterson」
ボウルは314と同じ形状ですが、ダボ穴の内側もエボナイトになっており、しっかりと固定されます。

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外観:4
感触:2(咥え心地)
味:2(オールラウンド用)

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メシャム吸水性とジュース溜まりでスーパー・ドライ・パイプと期待していました。
よく使用されていた感もあり、味の希釈感は全然なく、普通に素直な味わいの美味しいパイプです。
リップも薄く、ピーターソンの独特な重量バランスで、咥えっぱなしでも負担感がありません。
 
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同じパイプは藤子F不二雄先生も愛用しており、現在も記念館にも飾ってあります。
好みのタバコは「桃山」だったそうです。

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メシャムなので、風の強いベランダでも安心して吸えます。 

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・・・寒い((((-_-))))家に入ろ
 
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ピータソンが揃ってきた

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2019/06/19 エスパー魔美出演
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Z旗新聞社様からエスパー魔美に出ているとの情報がありました。

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1977~1983年の連載なので1980年頃の価格です。

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1980年と2019年の物価指数は約1.7倍なので、現在の2万円くらいですね。
余談ですが魔美の消費した仁丹の数は336粒です。

 

2017/11/05

Peterson System Standard 317

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ピータソン・システム・パイプで一番小さいサイズの317です。
 
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パイプ先輩が、ひょいとポケットから出すのを見て「おっ!いいなぁ」と思ったパイプです。
その夜に、ヤフオクに、同じパイプがが安くあがっているではないですか。
ヤフオクの写真は「焼け」がありますが、利用回数は少なそうそうです。
これは天啓かと落札した次第です。

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S/Aまで必要なさそうな状態だったので、メラミンスポンジでステムを磨き、内部はアルコールで清掃。
ボウル外部もアルコールで軽く汚れとり、カルナバ布で磨くとなかなか良い状態に仕上がりました、

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Img_3378 

改めて見直すと、きれいなボウルに大満足。

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ニッケル銀メッキきには「クローバー」「狐」「塔」が刻印。(1976年まで)
1960s-1976の期間に作成されたようです。

 ・全長:125mm・ボウル高37mm
 ・外径:25mm・内径:17mm・深さ31mm
 ・重量:34g

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ピーターソンのシステムパイプで一番小さなサイズですが、あなどるなかれ。
シャグ用の小さなパイプと異なり、システムのおかげででクール&ドライスモーキングができます。
エアフローは少し悪いですが、専用のフィッシュテイルリップも販売されています・・・欲しい(--;)

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外観:3
感触:4(咥え心地)
味:3(外出用)

ダボはシルバープレートのアーミーマウントでマウスピースを気軽に外せるのも便利。
ベントで咥えやすく、システムで味も良く、おまけに小さく軽いと、かなり良いとこ取りのパイプです。
ダイソーの小銭入れがコンパクトに入ります。
お掃除は、モールより綿棒とペーパーナプキンが便利です。

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314というも少し大きなサイズもありこれも欲しくなってしまいますね。

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いや、317,314,312,307と並べれ見るのも楽しいかも・・・いかんいかん(--;)


「314 対 317」の掲示板がありました。
317派は携帯重視で、314派は味を重視。

その中で炭鉱夫ブラインアン氏が「317」への熱い思い語る!

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<超意訳です>

俺は317派で、毎日吸ってる。
俺もパイプも休む必要はない。
皆がどんな吸い方をしているか知らねえが、俺は吸う時間が短い。
リボンカットかって?
エリンモア・フレークが簡単に詰められ最高だ。30分くらかけて美味しく吸ってる。
プリンス・アルバートなら15分で吸える。
314では長過ぎるんだよ。

俺が317を好きな理由:

1) パイプを休ませるなくてもいい。
 煙はドライで甘い。嫌な臭いもない。
 毎日10ボウルは吸ってる。
 どこに行くときも乾いた状態だ。

 手入れも簡単でだ
 毎日1~2本のモールとナプキンで拭いている。
 毎週アルコールでシャンクも掃除している。

2)1時間に1ボウル吸うペースだ。
 モールはほとんど使わない。
 パイプ、タバコ、ライター、パイプ道具はいつも持っていいる。
 だが一番大切なのは317だ。
 煙道が詰まった時は、ピックを挿せばいい。

3) アーミーマウントのおかげで壊れる心配はない。
  吸い終わったら、分解し水分をとって、ジーンズのポケットに入れてる。
  店に入る時は、灰もそのままでポケットに入れる。
  店を出る時に火が残ってる事もあるよ。

  このパイプとはシエラレオネ、メキシコ、ヨーロッパを旅した。
  何も問題なかったし、予備のパイプも必要なかった。

4) 皆が言うことももっともだと思う。
  だが、大きなパイプは外で吸うには不向きだ。
  家ならいいが、外なら小さいパイプに限る。

俺の意見は偏ってるのはわかっている...もちろん皆の言いたい事も分わかる。
だか俺は「317」を使い続けるぜ。

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その後「314」も買いましたが、ブライアン氏に一票で「317」推し!

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(2017/03/22)
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100円ショップのケースですが、鞄にフックしたりパイプレストにもなってこれは便利ですね。

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2017-10-05 サンドブラストも入手しました。
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L4mm

安かったの落札してしまいました。
「Made in Republic of Ireland」の刻印あるのでかなり古いと思います。 

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コンパニオンのナイフでカーボンを落としてSAメソッドをかけます。

 
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ステムは酸素系漂白剤と60度のお湯で表面の酸化部を浮かせます。 

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耐水ペーパー(320/800/1200/200)で磨きます。エッジはプラスチックを挟んで研磨しましょう。
仕上げはメラミンスポンジ「激おち君」です。
 
Img_1177 Img_1178
 
表面がマットな状態になりますので、コンパウンドで艶出しを行います。
コンパウンドは油性なのでアルコールか洗剤で洗いましょう。

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ボウルはブラストが浅いので、カルナバワックスをかけました。
凹部にカルナバが白くたまりますので、歯ブラシでしっかり磨きましょう。

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Pリップのエッジがしっかりしていると、こんな感じで歯にぶら下がります。 
古いピータソンのステムは、薄くて咥えやすいです。 

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外の喫煙でラフに扱かっていますが、かなりお気に入りのパイプです。

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ピーターソンの150周年の動画です。
アーミープッシュや塗装の工程がすべて収録されており参考になります。
https://www.youtube.com/watch?v=3L5a4F3kIVE
Hqdefault

 

2017/08/04

Peterson Meerschaum 106

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最近すっかりはまっている「ラージビリヤード(LB)」のメシャム版です。
ピータソン社は1970年代~80年代までメシャムパイプを多く販売していました。
マグナムサイズのユニークなハンドカットも出していたようです。
 
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ピーターソンのメシャムは創業時からフランスで製作していました。
1906年には、メシャム業界で有名なEric G. Ayto氏ののデザインで販売しています。
 
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シェイプ番号の「100」番代は古いシェイプです。
1906年カタログに101~106,109,110がラージ・ビリヤードとしてカタログに掲載されましたが以後絶えていました。
そして70年後の1975年になり再度カタログに登場します。
 
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 刻印はボウル部「Peterson's BLOCK MEERSCHAUM 106」
 シャンク部「P」
 金属ネジ式でジョイントしており、メシャム側は直接タッピングされています。
 
Img_3190  
 
表面は独特なテクスチャーは、無機質でモダンな雰囲気を出しています。
薄くニスが塗って透明感が、更に立体的を高めてくれます。
灰色はタンザニアのメシャムパイプに似ているので、タンザニア産メシャムだと思います。
少し肌色なのは、300~600度で焼成したセピオライトで硬度があがる代わり可塑性は失われています。
 
Img_3197  
 
 ・全長:153mm・ボウル高50mm
 ・外径:33mm・内径:22mm・深さ42mm
 ・重量:48g
 
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リップエンドは幅広なフラット感とPリップのフックの具合が良く、予想外に咥えやすいです。
重さもあまり感じさせません。
 
Blq Mjspj  
 
外観:2
咥えやすさ:2
味:2(オールラウンド)
 
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大量の煙を温度も気にせず吸えるので、ブライアと違った楽しみ方があります。
 
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<ラージ・ビリアード・コレクション>
 3番目からサシエニ・バーリング・コモイ・ファウエン・ピータソン・作家リンドナー・チャラタンがそろいました。
 肝心なダンヒルはLBがないので2番目の127で代用しておきます。(一番上はDunhill30)
 
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<メシャムとピータソンのリンク>  
 
はじめてメシャムを始めるかたは、この動画を見ましょう
北大路流山珍氏の「メシャムパイプとの正しい付き合い方」
 
英語ですがピータ―ソンに関する情報が豊富です「peterson pipe notes」
メシャムを産業利用している「株式会社セピオライト」とても参考になるサイトです。
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2017/05/09

Peterson Antique Collection 1910

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ピータソン140年の歴史で、20世紀初頭のクラシックシェイプを忠実に再現した復刻版です。
1910年のブルドックシェイプで、専用のケースも付属しています。
1995年に販売され定価は37,800円でした。
 
Img_1627 Img_1628  
 
復刻版は1903年ダブリン・1905年ビリアード・1909年ベント・1910年ブルドッグです。
1998年に4本セット箱入りも販売されています。
 
Peterson_patent_collection4pipes  
 
当時のオリジナル図面から忠実に再現されているそうです。
現在のピーターソン・システム・パイプでストレートタイプは、ドレイン構造のジュース溜りになっています。
 
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この当時は、ヒールと煙道は普通で、シャンクのダボ穴に大きく空間をとる作りになっています。
 
Img_1630  
 
 ・全長:145mm・ボウル高44mm
 ・外径:41.5mm・内径:19.5mm・深さ32.5mm
 ・重量:40g
 
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刻印は右に当時の書体で「PETERSON'S DUBLIN」反対側に「MADE IN IRELAND」
銀巻部分に「K&P」[ヒベルニア・ハープ・J]「PETERSON'S DUBLIN」反対側に「1910」
 
ダブリンのアセイオフィスマークは古代ローマの冬の女神「ヒベルニア」
スターリングシルバーのマークはアイルランド軍旗にも使われる「ハープ」
1995年に製造した「J」
 
Img_1631  Img_1641
 
限定品だけあって、幅広で滑らかなPリップはかなり咥えやすいです。  
ボウル内部は、相変わらずのどボ漬け塗装。  
アーミープッシュはダボ折の心配がなく、他のモデルにも流用できる生産性の高さがあります。  
 
外観:2
感触:3(咥え心地)
味:?
 
Iae 8fn  
 
ケースがパイプスタンドになるのは、けっこう便利です。
 
Xm
 
Pipediaのピーターソン史を読むと、ラトビア出身のピーターソンの父親はカップ家の店でパイプ修繕の仕事をしていました。
この写真を見るとカップ兄弟とピーターソンの3人が親しい間柄であった事が伝わります。
 
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2016/04/14

Peterson System Standard 314

P4  P2
 
「並べてみたい」というアホな理由で317に続いて314も買ってしましました。
 
P1 
 
ダブリンは17世紀までは欧州でも屈指の貿易都市でしたが、しかし、1800年の英国合邦法により資本層が流出。
追打ちをかけるように1845-49年の全土を襲った大飢饉で国民も移民してしまい、寂しい都市になっていました。
(ちなみに、現在でもアイルランドは飢饉前の人口に達していません)
1875年ドイツ移民の資産家カップ兄弟は、そんな少しさびれたダブリンでたばこ店を開きます。
3年後、カップ家で働いていたラトビア人技師のチャールズ・C・ピーターソン(1852-1919)を招きパイプ作りを開始します。
留年都市(笑)の異名をもつダブリンで、この3人は高品質でユニークなパイプ作り世に出します。
地理的な利点もあったのか、英国パイプメーカでは珍しく完全に独立を維持し、現在も老舗パイプメーカとしその名を馳せています。
 
P3
 
 ・全長:121mm・ボウル高46mm
 ・外径:36mm・内径:18mm・深さ36mm
 ・重量:40g
 
ボケーっとしながらどこでも気兼ねなく吸えるパイプとして購入しました。
ジュース溜まりのおかげで、どんな環境や吸い方をしても美味しく吸えるのが良いですね。
アーミープッシュのおかげで、喫煙を中断しポケットに納まる点もポイントです。
こちらも100円ショップの小銭入れをポーチ代わりにしました。
 

P6
 
外観:3
感触:1(咥え心地)
味:3(外出用)
 
ブレイクイン中ですが、新品パイプは久しぶりです。
とりあえす外出用なので、強着香と強ラタキアは避けて、オールラウンドに使おうと思っています。
317と比較してリップ部が分厚くてダメですね。
そこで317のマウスピースを付けてみたところピッタリ。 
 
P0
 
ボウルが少しくびているビリアードベントは、Small、Midium、Large、Ext.Largeの4サイズ。
微妙にベントが異なり相似形ではありません。
 
P7
 
    長さ   高さ  外径  内径  深さ  重さ サイズ
317 127mm 41mm 33mm 17mm 31mm 37g  S
314 121mm 46mm 36mm 18mm 36mm 40g  M
312 144mm 49mm 37mm 18mm 39mm 58g  L
307 154mm 53mm 37mm 20mm 43mm 60g  EL
 
私的には「314」は及第点、「317」がベストピーターソンですね。
 
P5
 
ちなみに「メルカリ」というフリマアプリで購入したのですが最悪の対応でした。
まず違うパイプが届き、出展者にこっちのミスだと一方的に言われました。
出展者がミスに気づき再度送ってもらったのですが、2回目も代引で送料を請求される始末。
新品ピータソンだったのですが、マウスピースの日焼けは酷く、ボウルにもぶつけたような傷が・・・正直最悪の取引でした。
メルカリが悪い訳ではありませんが、二度と使う気はしません。

Img_1180
 
(2017/03/16)
古い317のリップが薄く咥えやすいので、セカンドボウルとして活躍しています。
出張が多いので、システムパイプのように、ボウルが取り換えられてコンパクトに納まるのは中々便利ですね。
 
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2015/08/19

Peterson Kapet 407

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ブロック体、直線スタンプは3行になり「MADE IN THE REPUBLIC OF IRELAND」。
1949年4月~の製作になります。
アイルランドがイギリスから完全に独立してからのKapet 407。
独立後も何かと厳しいアイルランドの経済状況ですが、ピーターソン社は世界的な企業なりましたね。

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ピーターソンリップで、槍のようなインナーチューブが入っています。

 ・全長:152mm
 ・外径:33mm・内径:18mm・深さ25mm
 ・重量:29g

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外観:4
感触:4(咥え心地)
味:3(バージニア)

独立前のKAPET407Bは英国ブレンド専用に、独立後のKAPET407はバージニア専用にします。
この二本をピッタリと収納できるケースを、姉に製作依頼中。
アイリッシュパブTemple Barで、並べて吸うのが楽しみです。

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・Petersonの歴史
  1852年 :チャールズ・C・ピーターソンが生まれる。父もカップ家に努めていた
  1875年 :ドイツ移民カップ兄弟(フリードリッヒとハインリッヒ)がダブリンにたばこ店を開業。
  1878年 :チャールズ・ピーターソンとパイプ作りを開始する。
  1890年 :パイプ内部にジュースを溜め込むシステムを開発し特許所得。(1916年まで)
        :社名を「カップ&ピーターソン社」へ変更。
  1898年 :リップ煙道が上を向いている「ピーターソン・リップ」を開発し特許取得。(1922年まで)
  1915年 :ロゴ直線で「MADE IN IRELAND」国名はアイルランド連合王国(1801年から)
  1919年 :チャールズ・ピーターソン他界(享年67才)。アイルランド独立戦争(-1921年)。
  1922年 :ロゴ直線で「Irish Free State」国名はアイルランド自由国と呼称
  1937年 :ロゴ丸中に「Made in Eire」国名をエール(ゲール語)と改める
  1942年 :ロゴ丸中に「MADE IN IRELAND」エールが海外で通じないのでアイルランドに戻す
  1947年 :ロゴ直線で「MADE IN IRELAND」2年後の独立に備えて直線ロゴに戻す(国名が長い為)
  1949年 :ロゴ直線で「MADE IN THE REPUBLIC OF IRELAND」
        :4月18日「アイルランド共和国」として英国からの300年ぶりの独立をはたす。
  1960年頃:小型のSPORTSシリーズ(1~10)発売(-1980年頃)
  1975年 :創業100周年モデルCentenia発売
  1979年 :マーク・トウェイン・シリーズ(トムソーヤの作者)発売(-1981年)
  1987年 :シャーロック・ホームズ・シリーズ発売
  2018年 :パイプたばこ事業撤退の噂。パイプ本体は大丈夫です。

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カップ弟もアルフレッド姓なんですね。

2015/07/10

Peterson KAPET 407B

ブロック体、直線スタンプは「MADE IN IRELAND」。
1947年1月(昭和22年)~1949年4月19日の製作になります。
クロムウェルによる侵攻で英国植民地下に入ったのが1649年ですから、ちょうど300年後に独立日を合わせたようです。
このパイプはアイルランドがイギリスから独立記念日に備えてた2年4ヶ月のみわずかな時期の刻印となります。

Img_1291

これ以前の7年間(1938-1947)はサークルタイプの刻印を使用していました。
しかし独立すると「MADE IN THE REPUBLIC OF IRELAND」と長い刻印になるので、直線タイプに変更したようです。

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ピーターソンリップで、ダボはねじ式、未使用品。

 ・全長:152mm ・高さ30mm
 ・外径:33mm・内径:18mm・深さ24mm
 ・重量:29g

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小ぶりな作りで、シェイプはプリンス。
このシェイプ名はプリンス・オブ・ウェールズ(英国王太子)から取られており、英国の300年に渡る過酷な統治が終焉する直前に製作されたのは、何とも皮肉めいたものを感じます。

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第二次大戦後のアイルランドは、英国から大量の購入客・観光客を迎え、たいへん好景気でした。
「KAPET」はこういった時代を背景に、拡大を目指すピーターソン社が投入したエントリーモデルです。
正に初期ロットだけあって、きめ細かいグレインのブライヤーが使用されており、作りも丁寧さを感じます。

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独立後の「KAPET 407 Made in the Republic Ireland」もeBayで落札しており到着を待っています。
ブレイクインは、新旧の二本を比較ながら行おうと考えています。

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たばこは「スリーナンズ」や「ダークツイスト」のスパンカットを重ねて入れるのにピッタリですね。

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