カテゴリー「28.Stanwell」の6件の記事

2018/06/26

Stanwell Handmade 67

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S.イヴァルソン刻印モデル二本目です。
日本のパイプファンの為にシックステンが検修し、スタンウェルが日本限定で販売しました。
イヴァルソン刻印モデルだけあって、左右の全面に細かいバーズアイが綺麗に出ています。
しかし、このバーズアイを写真に写すとフォーカスと露出がぜんぜん合いません。
朝日の中でレースカーテン越しに、ようやく綺麗に撮る事ができました。
 
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今回はドレスと呼ばれるオーバルボウルのシェイプです。
戦前ダンヒルにもあるシェイプで「オペラパイプ」とも呼ばれています。
スタンウェルはこのシェイプに緩やかなベントをかけて、咥えやすくしたようです。
 
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正装でポケットに入れても目立たない薄い作りにしたとか・・・
しかし、ブライアーを無駄なく使うために、薄い原木ができた時に、このシェイプにしたのだと思います。
ダンヒルの49番ホーンもも同じ理由だと。
 
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 ・全長:130mm・ボウル高:38mm
 ・横外径:28mm・内径:19mm
 ・横外径:34mm・内径:24mm
 ・深さ:33mm
 ・重量:?g
 
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左面「SANWELLL」「REGD No.969-48」「HANDMADE」「MADE IN DENMARK」
右面「71」
背面「AN IVARSSON PRODUCT」
 
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ストレートのドレスを持っていますが、少しベントが効いているだけでずいぶんと咥えやすくなります。
驚いたのは、シャンクからマウスピースにかけても楕円になっている事です。
ダボの継ぎ目も綺麗ですし、かなり大変な作業だと思います。
 
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外観:2
感触:3(咥え心地)
味:?
 
W1  
 
ドレスシェイプは、最初は上手く吸えませんでした。
火が均等に燃えず、また、熱くなりやすいのです。
 
Clip_1  
 
しかし、このコンパニオンを使いだしてから美味しく吸えるようになりました。
金属面が長丸なので、ボウルの手前と奥側の部分の灰が押えやすいです。
 
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また、喫煙の中盤からヘラの側を使います。

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ヘラで下図のようにタバコの灰面が手前にくるよるに押えます。
 
Clip_2
 
これで最後の灰まで美味しく吸うことができます。
 

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2018-09-08 二本目のドレスを入手
 
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やはり、イヴァルソン刻印の方がリップが薄くて良い
  
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でもROYAL DANISHは、このテクスチャーとエッジの部分が気に入っているのでうれしいですね。
 
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2018/06/04

Stanwell Handmade 71

S4

 

 

 

1980年前後(たぶん1978~1982の期間)に日本で限定販売されたイヴァルソンの刻印モデルです。

 

 

 

Img_e4816

 

 

 

 

 

スタンウェル氏とSイヴァルソン氏の二人が来日したのを記念し企画されたパイプです。

 

日本はダニッシュブームですが、イバルソンのパイプはウン十万円でとても手が出ない。

 

そこで日本のパイプファンの為に、二人が限定パイプを企画したそうです。

 

 

 

S5

 

 

 

 

 

 

パイプ製造はスタンウェルで行いますが、原木の選択やフィニッシュはイヴァルソン工房が行いました。

 

そして、「AN IVARSON PRODUCT」の刻印が施されています。

 

 

 

S8_3

 

 

 

 

 

 

スタンウェルは1970年にカタログを一部更新しました。

 

このシェイプ番号71は、オーバルシャンクのズールから、このシェイプに変更されました。

 

 

 

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ちょっと面白いのは底が丸くなっているので、平らな面に置くと左右にゆっくり揺れます。

 

一服の合間に揺れていパイプを眺めていると・・・
 

 

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「たんたん狸の金玉は~風もないのでぶ~らぶら」と思わず口ずさんでいるではないか。

 

やるな!シクスティンの狸親父

 

 

 

N

 

 

 

 

 

 

 ・全長:133mm・ボウル高:40mm

 

 ・外径:34mm・内径:19mm・深さ:?mm

 

 ・重量:?g

 

 

 

S6

 

 

 

 

 

 

上面「SANWELLL」「REGD No.969-48」「HANDMADE」「MADE IN DENMARK」

 

背面「AN IVARSON PRODUCT」「SELECTED BRIAR」「71」

 

 

 

Img_e4823

 

 

 

 

 

 

後年、孫娘のナナ・イヴァルソンもスタンウェルコラボバージョンを出しました。
このモデルは「N+数字」が刻印されているので判別できます。
ちなみにナナは息子に祖父のシックスティンの名前を付けたそうです。

 

 

 

Kc Zb

 

 


いなぴのすけさんのナナ・イヴァルソンモデル(写真には写っていませんが右上に「N1」と刻印)  

 

 

 

 

外観:4

 

感触:4(咥え心地)

 

味:?

 

 

 

S7

 

 

 

 

 

 

限定モデルだけあって、マウスピースは薄く、重さも軽いのでかなり咥えやすいパイプです。

 

カーボンは落としましたが、前の着香が残っていて、VPが混ざり梅ガムみたいな風味がします。

 

エアフローはまぁまぁ良いので使い込めばよいパイプになりそうです。

 

 

 

S1 

 

 

 

チャンバーがあまりコニカル構造になっておらず、円柱に近いのも個人的に嬉しいポイントです。

 

 

 

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1975年にスタンウェル社長、イヴァルソン氏、深代社長の3人の対談が深代季刊誌「桜蘭土」Vol2と3にあります。

 

時代背景や人となりがわかる面白い内容ですのでご一読をお勧めします。
 

 

 

Rrd_2

 

 

 

 

かなり気に入ったパイプで旅のお供になっています。
 

 

Ri   

 

2017/03/28

Stanwell Royal Danish 989

 
D2
 
4本目も同じシェイプがそろいカルテットを結成できました。
スタンウェルのセカンドライン「Royal Danish」はシェイプ番号が900番の場合1970年頃~1980年頃の製作になります。
 
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イヴァルソンやダニッシュパイプは「Acorn(ドングリ)」シェイプが多いです。
デンマークでは栗を食べないそうですが、古くから子供に動物のオモチャを作る習慣があります。

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また、低地の防風林としての重要な役割があり、その下のでは放牧のブタがエサにしているそうです。
彼らのとって馴染み深い形ではあるようです。
 
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こののパレットは、ドロップ(雫)とストマック(胃袋)がスムースでデザインされています。
ドロップはモンスターハウスのお化けですね。
「999」で止め損ねて・・・「ピユーーーーッ」989
 
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 ・全長:136mm・ボウル高?mm
 ・外径:37.5mm・内径:19mm・深さ42.5mm
 ・重量:43.5g
 
9xx番ロイヤル・ダニッシュはスタンウェルのスタンダードシェイプの2桁に従っています。
 89. Two versions of this shaper number
  a) Freehand, oval stem, short oval saddle mouthpiece, by Sixten Ivarsson.
  b) Large pot, thin, long saddle mouthpiece.
 
 
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刻印は「989」「Royal Danish」「MADE IN DENMARK」ステムに「王冠」
 
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ちなみに兄弟シェイプで4xx番代の「Royal Guard」があります。
こちらはボウルトップとシャンク付近がスムースで、他はサンドブラストです。
さらに全面サンドブラストの「Royal Sovereign」もあったようですが詳細は不明です。
 
Rg1  
 
外観:4
感触:3(咥え心地)
味:2(オールラウンド)
 
Img_1082  
 
スタンウェルらしい、オーソドックスで安定した味のパイプです。
作りも丁寧で、普段使いにスタンウェルはオススメです。
大きなボウルは、エリンモアやイルステッド、オールックなどの微着香バージニアがよく合います。
せっかく4本そろったのでタバコの葉に合わせて使い分けて行こうと思います。
 
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まさに、どんぐりの背比べ(^^;)
 
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今の2万~3万円くらいで販売されていました。
 1974年で15ドル、4350円(銀行員初任給8万)
 1979年で$27.5ドル、6200円(銀行員初任給10万)
 

2016/02/25

Stanwell Handmade 89 (Rustic)

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同じシェイプ番号を持っているので2本目になります。
安価だったでのラスティックも良いかと思い落札。
 
 ・rustic 【形容詞】
   a.いなかの,いなか生活の; いなか者らしい,質朴な,飾りのない.
    用例 :rustic charm いなかの魅力.
   b.不作法な,粗野な
    用例 :rustic manners 粗野な物腰.
 
届いたパイプを見て一言「rustic pipe = 粗野なパイプ」でびっくりしました。
塗装跡が随所に残り、ステムには万力跡が残っている始末。
もう少しましな着色ぐらいできないのだろうか?

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 ・全長:130mm・ボウル高45mm
 ・外径:35mm・内径:20mm・深さ38mm
 ・重量:?g

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刻印部のグレインを見ると素材は悪くないようです。
もしかして、購入者が自分でラスティックをかけたのか?とも思いましたが・・・
ラステックの後にブラストもかけてるので、さすがにそれはなさそう。 

外観:1
感触:3(咥え心地)
味:1(all)
 

届いた時点で数回の喫煙されていました。
重ねて吸えば、塗装跡も薄れ少しはそうですが・・・レッツ・ポジティブ!

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(2016-02-29)

とりあえず、吸い続けていますが、塗装のメリハリが少し取れてましになってきました。   
 

(2016-07-27)
 
BIG BENのスムースが加わり、コンビからトリオを結成しました。
 
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スタンウェルの歴史
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スタンウェル創始者のポール・ニールセンは、先の大戦下でブライヤーの輸入ができずブナ材のパイプを製造販売していました。
戦後も、ブライアールートは英仏米が独占し、デンマークでの入手は極めて困難だったそうです。
苦労の末、高品質ブライアーの購入ルートを築き、その後花開くダニッシュパイプの礎を築きました。

また、友人であり作家パイプの開祖であるSイバルソンをはじめ多くの作家とのデザイン契約しスタンウェル社は大きく業績を伸ばしました。

しかし、近年パイプブームも下火になり、2003年にはスカンジナビアタバコに買収、2010年にボルブ工場を閉鎖しています。
倒産してもおかしくない状況ですが、戦争の経験からか、大量のブライアーをストックがありました。
現在は在庫と商流を生かし、デザインはデンマークで行い、イタリアのチェザーレ バロンティーニがOEM製造しています。

こんなパイプを作ってたらニールセンが草葉の陰で泣くぞ・・・センテンススプリング!

2016/01/05

Stanwell Handmade 89

Stanwell Handmade 89

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スタンウェルREGD No.969-48は、Sixten Ivarsson、Jess Chonowitsch、Tom Eltangにより登録されたモデルで、スタンウェル社がデザイン提供を受けて1960年から1970年代にかけて作成したモデルです。

「969」の900番代はロイヤル・タン(Tanshellブラスト)
「48」は、商標登録が1948年に行われたことを示しています 。

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 ・全長:130mm・ボウル高45mm
 ・外径:35mm・内径:20mm・深さ38mm
 ・重量:55g

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シェイプは、ボウルが少し大きくてハンドメイドらしい独特のバランス感があります。

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サンドブラストは軽めですが、オーバルシャンクのグレインは深く蛇の鱗のように深い波紋を描いており、実に良い仕上がりです。

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外観:4
感触:4(咥え心地)
味:3(英国ミクスチャー)

煙道が火皿の径もあり、煙道は少し太めなので微着香や弱ラタキア用かな。

エアフローは良いので、ジュースも出にくく最後まで吸えます。

数回すっていましたが、色が濃くこげ茶色になり、味の深みも増してきました。

なかなか良いパイプです。

Dsc_0919

バルカナイトのサドルビットのマウスピースは、カッチとした咥え心地がよい。
内側に切れ込むよになっており、口の端にフィットしてボウルが頬に近い位置にきます。
このボウルの位置はなかなか良く、歩きながら咥えていても負担が軽くて安定しています。

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阪急電車にて

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1950年代 初頭カタログから価格
----------------------------
Straight Grain: 90DKK(デンマーククローネ)
Hand Cut: 60DKK
Best Make: 42DKK
Extra: 42DKK
Flame Grain: 36DKK
De Luxe: 30DKK
Old Briar: 22DKK

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pipediaの1960-70カタログ。
----------------------------
Prestige: $26
Giant:$20
Silhouette:$18
Flame Grain:$18
Giant Sandblast: $17
Hand Made:$14
Royal Briar:$11
De Luxe:$8

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----------------------------
デザイン者とシェイプ番号
----------------------------
S.イヴァルソン
1,2,6~11,13,15,17,19~25,30,32~35,37,38,41,43,48,55,59,62~64,70,75,79,82,85~,87,90,91,95,96,105,109,119,124
 
アンジュリー
26,35,36,183
 
トム・エルタン
32(Re-Make),84,126,129,131,135,136~138,164,177,180,181,190,204,208,209,210~213,227,232
 
J.コノウィッチ
139,~148,156~159, 161~163,166~168,171,172,217
 
スヴェン・バン
169,170,178,179,182,189
 
ポール・ウィンスロー
207,234
 
ポール・イルステッド
215

スタンエル・ハンドメイド「969- 48 REG」シリースは1960後半から1970年まで販売されており、シェイプ番号から初期はイヴァルソンで、後期はコノウィッチとトムエルタンが主に担当していた事がわかります。

2015/09/24

Stanwell Royal Danish 918/931/967/970

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新聞記者だった父が使用していたパイプで、1970年代に購入したものです。
当時、記者の間でパイプがブームだったそうです。

 

実家で掃除したいた時に、引き出しにダンヒルと一緒に転がっていました。
カーボンケーキが大きく欠けていいたので、SAメソッドで掃除しました。
アロマ系のタバコを好んで吸っていたと記憶しているのですが・・・

 

Img_2094

 

 ・全長:142mm・ボウル高50mm
 ・外径:35mm・内径:20mm・深さ35mm
 ・重量:40.9g

 

Pipediaによるとスタンウェル社のセカンドブランドです。
1950年代にパレット・ブーメラン・キドニー(腎臓)のデザインが家具・生地・パッケージに流行します。
ROYAL DANISHの900番代は、ブラストにパレットとソラマメがスムースでデザインされています。
どう見ても腎臓型と肝臓型ですがね。

 

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外観:4
感触:3(咥え心地)
味:3(オールラウンド)

 

Img_2096

 

カーボンが付着が早いです。
また、最近のパイプと比べると少し重い感があります。
しかし、グリップ感と軽いベントによる重心のバランスが良く咥えやすパイプです。

 

 

 

 

Royal Danishは1974年までは、スタンウェルのセカンドブランドでした。
スタンウェルの1960年頃までは、シェイプ番号は二桁の「1~99」でした。
この先頭に9を追加したものがRoyal Danishdです。
9xx番ロイヤル・ダニッシュはスタンウェルのスタンダードシェイプの2桁に従っています。

 

  18. Pear-shaped bowl, slightly bent, oval stem, saddle mouthpiece, by Sixten Ivarsson. 
 

 

1975年にStanwellの初心者向けの低グレードとして、マットなスムースタイプのパイプになります。
シェイプ番号もスタンウェル準拠になりますので、900番代は1950年代~1975年以前のパイプになります。
 
1975
 
サンドブラストのかける位置が異なる400番代の「Royal Guard」 もあります。
 
 
<2018-06-10>

 

Royal Danish 931も安かったので落札してしまった。
早速リペアしする。 

 

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リペアを時々無性に行いたくなる病ですね。 

 

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このデザインを見ていると、三越の包装紙で猪熊弦一郎氏デザインした「華ひらく」(1950)を思い出します。
 
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波間の石を見て浮かんだそうで「人々が荒波に耐える石のように強くなってほしい」と願いを込めたそうです。

 

ちなみに「mitsukoshi」と文字を入れたのは、アンパンマンのる「やなせたかし」さんで当時宣伝部にいました。
 
Ifm

 

 

 
また、買ってしまいそう (^^;) いかんいかん

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2018-09-18
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また買ってしまいました(笑)
 
Img_7162

 

 


 
こうなったら、ウィークリーパイプにするしかないですね 
 
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2018-09-30
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さらに買ってしまいました(笑) 
 
2az

 

 

 
 
なかなか良いブラストです。
 
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Yp3

 

 


 
ウィークリーパイプまで@2 
 
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デンマークのパイプ工房
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 ・Stanwell

  1945年 :Stanwell社は、戦後の困難な時期にデンマークへブライアー輸入ルートを築く。
  1950年 :スタンウェルがスーアと交渉し、シクステン・イヴァルソンをパイプ作家として独立させる。
  1955年 :シカゴ・イワンリース店がダニッシュパイプを宣伝し、北米でダニッシュブームを引き起こす。
  1950年中:Stanwell社はパイプ作家とデザイン契約を受け量産化しアメリカ市場で業績を伸ばす。
  1950年末:この頃からステム刻印「S」の上に王冠が着き、グレード(白色<真鍮<銀)が別れる。
  1965年 :ボルブに最新工場を建設、高品質で高いデザインを量産し世界的なメーカーとなる。
  1982年 :ロスマンズ・インターナショナル(親会社はレンブラント)に買収される。
  1990年頃:StanwellとLarsenの合併
  2003年 :スカンジナビア・タバコ・カンパニー(STG)に買収され、Larsenはパイプ製造を中止。
  2007年 :ポール・スタンウェル逝去。
  2010年 :親会社STGがスウェーデン・マッチに買収され、他のパイプ事業と統合する。
        :ボルブ工場閉鎖しイタリアで生産する事となる。(ポールが草葉の陰で泣いてる)
 
 ・BARI
  1950年初:ビゴ・ニールセンが南デンマークのコリングに創業。
  1970年代:WIKING(ヴァイキング)シリーズで人気を博す。
  1978年 :ドイツのフォン・アイケン社にBARI商標含む経営権を譲渡する。
  1990年代:病気のためパイプ作りを引退。「VIGGO NIELSEN」の刻印を消す。
           二人息子のヨーゲン・ニールセンとカイ・ニールセンがデビユーする。

 ・DAN(1943-2007)
  1943年 :H・ダン・クリステンセンがコペンハーゲンに設立。
  1956年 :ゲルト・ホルベックをラスムセン工房から引き抜く
  1950年末:ダニッシュ作家を中心としたカタログを発行し脚光を浴びる
  1963年 :Preben Holmがパイプを販売(~1968)
  1970年頃:ダン・クリステンセン他界。夫人が経営を引き継ぐ。
  1991年 :ダン閉店
  2007年 :ホルベック(1928年生)が引退する。パイプ製作数は6662本
 
 
 ・Kriswill(1947-1980中頃)
  1947年 :海運会社技師だったカール・ロバート・クリスクリス(47才)が創業。従業員3~4人
  1955年中:スタンウェルと似ている事からKriswellからKriswillに変更
  1960年中:従業員が最大で約40人いた。
  1966年 :カール・ロバート・クリスクリス他界(享年66歳)。後嫁→息子イェンス と経営を引継ぐ
  1975年 :ノルウェーLillehammerが買収。機材はノールディングが購入
  1979年 :Lillehammerが工場を閉鎖
  1980年初:Kriswillのデンマーク工場閉鎖。スペインのカタロニアに拠点を移す
  1980年中: デイニッシュ・ブームの終息とともに姿を消す。
  2021年 : DANタバコ製Kriswill銘柄のパイプタバコが日本で販売。(かなり古くからあったタバコのようです)
 

 ・Georg Jensen
  1954年 :コペンハーゲンで夫婦で創業
  1980年代:娘Lisと同名の息子Georg Jensenに継ぐ。
  1980年末:W.O.Larsenに工房を買収される。
  1990年代:W.O.LarsenがStanwellに売却される。
  2001年 :この年までマックバレンのチーフブレンダーを兼任していた。
 
 ・Sven Bang(?-1993)
  1941年 :パイプとタバコの貿易会社を起業するが、戦争で閉店。
  1945年 :W・O・ラールセンに勤務し、タバコブレンドや経営業務を行う。
  1968年 :P.ホルム工房からP.ハンセン氏を雇い「S.Bang」工房を創業。
  1970年 :グレードを制定
        :黒ブラスト、タンブラスト、5、6、7、8、9、A、B、C、D(激レア)の11段階。
  1970年代:スタンウェルと契約し、デザイン提供を行う。
  1984年 :Sven Bang氏引退し、P.Hansen氏とU.Noltensmeier氏が引継ぐ。
        :P.O.Sを「COPENHAGEN」から「KOBENHAVN」に変更する
  1993年 :Sven Bang氏逝去。 
 
 ・Bjarne Nielsen(1941-2008)
  1957年 :16歳でパイプを喫い始め、その時にパイプを作り始める。
  1945年 :コペンハーゲン大学でMBAを取得し、デンマークの外務省に勤務。
  1973年 :趣味が高じてパイプ作家となる。
  1978年 :「Bjarne」パイプ工房を設立 グレードはAX、A、B、C、D、E、 F、G、H、I、J
  2008年 :3月初旬に心臓発作で他界。 

 

 ・Ph. Vigen (Jes Phillip Vigen Gertse)
  1953年 :ラールセンに勤める
  1978年頃:S Bangに勤めるが、折り合いが悪く1年半でやめる
  1980年頃:トム・エルタンの後任でダンパイプに勤める
  1992年 :ダンパイプの廃業後、Bjarne工房に勤める
  2008年 :Bjarneが他界し、パイプ制作を辞める。

 

 ・Tom Eltang(1958-)
  1969年 :11才でパイプ作成キットでパイプを作成する。
  197x年 :職安勤務でイヴァルソンの弟子でもあるFlemmingからパイプ作りを学ぶ。
  197x年 :ラールセン工房に入門するが、ライン生産方式が合わず2週間でやめる。
  1974年 :アンネ・ユリエの工房に弟子入りする。
  1977年 :ダンパイプに勤める。
  1970年末:スタンウェルに勤める。
  1980年頃:スタンウェルとはフリー契約となる。独自でパイプを作りハイグレードにはEを刻印
  2003年 :ワークショップを開く(年間約500本)。
  2004年 :娘の名前「Sara Eltang」のグレードブランドを追加する。

 

 ・W・O・Larsen(1864-2003)
  1864年 :コペンハーゲンのアマガトルフ通りにW.O.Larsen氏がパイプの小売店を開く。
  1926年 :デンマーク王室御用達となる
  1945年 :スベンド・バングが経営に入る
  1960年頃:ハンドメイドパイプを販売しポール・ラムルッセンのパイプが人気を得る。
  1963年 :フォーマー(H・J・ニールセン)を工場長に迎える。
  1963年 :ポール・イルステッドが入る
  1965年 :ポール・イルステッドが独立
  1968年 :スベンド・バング独立。後任はテディ・ヌードセン
  1970年 :テディ・ヌードセン独立。
  1975年 :フォーマー独立。
  1990年頃:StanwellとLarsenの合併
  2003年 :Larsenの工房でのパイプ製造を中止。
  2007年 :ポール・スタンウェル逝去。
  2010年 :親会社STGがスウェーデン・マッチに買収され、他のパイプ事業と統合する。
 

 

 ・Erik Nording(1936-)
  1939年 :エリック・ノールディングは、デンマークのコペンハーゲンで生まれ
  1955年 :父親の他界がきっかけで、パイプ製作し始める
  1963年 :工学学校を卒業後、Skovbo氏と共同で本格的にパイプを作成
        イニシャルを合わせたSON(Skovbo og Nording)ブランドで販売(-1965年)
  1967年 :独立する。Kriswill工場をの一部を買収し量産体制を築く。
  2011年 :映画「ロードオブザリング」で劇中のパイプが採用されて話題になる 

 

 ・Jorgen Larsen(1942-)
  1965年 :Stanwellで働く(-1969)
  1970年 :独立し、工房を構える。Peter Stokkebyeで販売し「Jorgen L」と刻印。
  1970年代:Kriswellの技術指導やデザイン監修を行う。(-1980)
  1990年 :マウスピースに「JL」のイニシャルを入れる。
  2005年 :工房を閉めパイプ制作をやめる。(年間100本程だったので約3500本)
  2015年 :73歳ですが夫婦で元気。

 ・Preben Holm(1947-1989)
  1963年 :16歳でDANで働く
  1969年 :独立し、工房を構える。従業員45人。
  1983年 :17歳のPoul Winslowを雇う。
  1985年 :工房を閉めパイプ制作をやめる。(StanwellとPoulWinslowが受け皿)
  1989年 :Preben Holm他界(享年43歳)

 

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参考HP
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北欧パイプ作家の系譜とその評価。
 http://blogs.yahoo.co.jp/char0134/21320092.html
 
ダニッシュハンドメイドの黎明
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~kogloft/Danishhandmadepaipehistory.html

 


 

 

 

 

 

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